NANAOのメヒコ生活記

この歳でメキシコに住むなんて一大イベントが私の人生に用意されていたなんて、人生何が起こるかまだまだ分からん・・・

歴史の皮肉

2005-12-29 11:45:30 | メキシコ生活記

メリダには『モンテホ通り』と呼ばれる、ちょっと雰囲気の違った通りがありますここはパリのシャンゼリゼ通りを真似て作られた大通り。なぜ敢えてシャンゼリゼを真似たのか、そしてどうしてここにモンテホ通りが出来たのか・・・ちゃんとした歴史的背景があるんです。

昔、マヤ人と白人の間で戦争が起こり、マヤ人に追い出された白人の地主達が、一斉にメリダに逃げ込んできました。これまでの土地と違い、農業や牧場に適していない地に住まざるを得なかった白人地主達が見つけた宝物、それが写真の『エネケン』です(そばに立ってみましたが、結構大きいです。一番上のとんがっている所は私の身長《151cm》を裕に超えていたので、2m近くあるかと思います)。このエネケンからとても丈夫な繊維が出来るのです!マヤ人達が何世紀も前からサッキと呼んで使っていた繊維です。白人達はエネケンを栽培し、加工工場を作って外国へ売り出したところ大当たり たちまち巨万の富が転がり込んできたそうな。で、彼らは豪邸を建て、子供達をパリに留学させ、戻ってきた若者が町づくりに参加して、そしてモンテホ通りが誕生したというわけです。

エネケン繊維作りコーナー

      images 大量に収穫されたエネケンちゃん

          ↓

    その後 images 機械でクラッシュされて・・・

                 ↓        

             images 繊維が取り出された後 

           

            images 白い光沢が出るようになるまで
                           天日で乾燥させ

             
                     
                                           

     選別して images やっと出荷
 
用途は床材やロープ、産業用資材、お土産品などなど。化学繊維が出来るまではもっとも丈夫な繊維として重宝されたそうです。しかし、歴史って、皮肉ですよね。。。



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2 コメント

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すごく今さらですが ()
2006-12-02 09:29:57
NANAOさん、お久し振りです~。

今、プルケの話題から自分の古い記事を見て、
そこに張ったNANAOさんへの記事リンクを辿ったら、あら。
NANAOさんもメリダでエネケン加工をごらんになってましたね~。
いや、当時ちゃんと読んだからこそ、リンクもしたはずだったんですけど(汗。

で、すみませんけどすごく好奇心で、これはどこでごらんになったんですか?
あんな(と言うと何ですが)アシエンダまで行かなくても、
お手軽に見られるところがあったんでしょうか?
もう一年近くも前のことなんですね、
覚えておられたらでいいですけど、教えてください~。
よろしく!
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お久しぶりです! (NANAO)
2006-12-03 21:06:13
亀さん、最近忙しそうですね~
私は日本ですっかりぐうたら生活です。あ、メヒコにいても同じか・・・

質問の件ですが、ここは確かセレスツゥーンへ向かう途中に立ち寄った記憶があります。セレスツゥーンへは、ホテルのツアーデスクで1日ツアーを申し込みました。正直、ここの工場の名前や場所、はっきりとは分からないです。お役に立てなくてごめんなさい 記憶がもう曖昧なのですが、確かここに寄るということ自体、最初はあまりよく理解していなかった記憶が・・・。「え?ここにも寄るの?」ってな感じで、ガイドさんに連れられるままに見学したように記憶しています。

本当にお役に立てなくてごめんなさい!でも、亀さんの見学された方が、ちゃんと見学用に出来ていたような気がします。
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