あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

短歌を読んで思うこと

2024-03-09 11:12:14 | 日記
 先日の河北新報に、第28回若山牧水賞に永田紅(こう)さんの歌集「いま二センチ」が選ばれたという記事が
掲載されていました。
 歌集のタイトルにもなった「いま二センチ」の歌は、永田さんが妊娠後のエコー診断で胎児の大きさを告げ
られた際、このくらいの大きさかと指を広げて感じたことを詠んだそうです。

 親指と人差し指のあいだにて『いま二センチ』の空気を挟む

 挟まれたわずか二センチの空気の中に、我が子の命が息づいているような感じがし、その生まれてくる命に
対する作者の愛しい思いが、広げた指先を通してほのぼのと伝わってくるような印象があります。
 授賞式には、その二センチのお子さんが65倍くらいに成長した姿で同伴したとのこと。両親の愛情に包まれて
健やかに成長したお子さんの姿が目に見えるようです。

 子の誕生を誰よりも喜んだはずの親が、我が子の命を奪うという悲しい出来事を目にするたび、言葉にならない
怒りと悲しみを感じます。親が、なぜその命を奪ってしまい、その子がこれから描いていくであろう未来まで奪って
しまったのかと。
 ガザでは、食料や医薬品が不足し度重なる空襲などで、たくさんの乳幼児が亡くなっているとのこと。
こんな理不尽が許されていいのでしょうか。休戦と平和は、戦っている当事者である大人の考え方を変えることで
決断できるはずです。これ以上、大人の勝手な都合で子どもたちの命と未来を奪ってはならないのだと思います。
 今という時間にも、子どもたちの命の灯が消えてしまうことが残念でたまりません。
 即座の休戦と食料や医薬品が速やかにガザに届けられ、子どもたちの尊い命が救われることを心から祈ります。
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久し振りの積雪

2024-02-23 10:52:24 | 日記
 昨日は、久し振りの積雪で、季節はまた冬にもどったかのようです。
 前日から朝方まで降り続き、15cmほどの深さの雪です。
 今年最後の名残り雪かもしれないと思い、雪化粧の景色にしばし見とれていました。

 さてと気持ちを切り替え、久し振りの雪かきに取り組みました。
 さらさら雪ではなく水っぽい雪でしたので、シャベルに乗った雪はなかなか重く、作業を終えるまでには
 たっぷりと汗をかきました。
 今冬、三度目の雪かきとなりましたが、これが最後の作業となるのかもしれません。
 三寒四温の言葉通りに、暖かい日と寒い日が交互に続いて、やがては春本番を迎えることになりそうです。
 
 午後に太陽が顔を出し、枝々に積もった雪が輝いていました。
 少しずつ雪解けも始まったようです。
 そのきらめきに誘われ、カメラを持ち出し、庭木の様子を写真に撮りました。

 ロウバイの愛らしい黄色のつぼみ、

 モクレンのふくよかな花芽、

 若々しい梅の花芽、

 おだやかな気品を漂わせて咲く琵琶の花、

 屋内では鉢植えのレモンの花があまい香りをふりまいています。


 カメラのレンズ越しに 命あるものの息吹が感じられ、その生命力が心の中までしみ通ってくるような
 感動を覚えました。

 雪が降っても、やはり春はそこまでやって来ているのですね。
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自分を見捨てない のび汰

2024-02-21 11:32:12 | 日記
昨日の『天声人語』には、深い共感を覚えました。
ドラえもんの物語の中では、のび汰は何をやっても失敗を重ね、そばにいるドラえもんがいつも
ハラハラ心配する存在です。
そののび汰を、天声人語では
「でもあんなに何度もつまずきながら、決して人生をあきらめないのが、のび汰のいいところだ。
 年に数回は(今の自分より少しはましになりたい)と一念発起し、宿題をやろうと机に向かって
 ママを驚かす。考えてみれば、芯は強いのかもしれない」
と、認めています。
 決して長続きはしないものの、いざとなったら困難に立ち向かうことのできるのび汰なのかも
しれないと、私も共感を覚えました。
 さらに共感を覚えたのは、くるくる回る床屋の看板を人に例えて語る作者の藤子・F・不二雄
さんの言葉でした。
「上へ上へと夢を追いながら、じつは同じ場所にいる。しまいにはその『上昇の夢』さえ忘れて
 しまう。そうじゃなくて挫折しても明るく夢を見続ける『自分を見捨てない人』に共感してほ
 しい」
 天声人語の筆者は、これはきっとのび汰のことだろうと指摘しています。
 私も同感です。のび汰だったら、同じ場所に留まりながらも決してあきらめることなく夢を見続け、
何度でもそれに向かって挑戦し続けるだろうと…。そして、ドラえもん自身が、夢そのものの象徴な
のではないかと…。
 天声人語では、それに続けて、卒業シーズンを迎えた高校生に目を向け、希望の道へ進む人・涙を
のんだ人、それぞれが新たな人生の一歩を踏み出す時、大事なのは『自分を見捨てない』ことだと語
ります。そして結びにドラえもんの物語にもどり、のび汰が大事に育てたタンポポから飛び立っていく
綿毛の言葉を取り上げています。
 のび汰が『どこへ行くつもり?』とたずねると、綿毛は『わかんないけど…、だけどきっと、どこか
できれいな花をさかせるよ』。と答えます。
 旅立つ若者たちもそうあってほしいという願いを込めて最後には「旅立つ若者たちに幸あれ」のメッ
セージが添えられていました。
 たとえ夢が叶わなくても、のび汰のように夢を見続けるハートだけは持ち続けてほしい。挫折するこ
とがあっても決して『自分を見捨てない人』であってほしい。
 私はもう若者ではありませんが、私自身も何歳になっても、そんなハートの持ち主でありたいものだ
と強く感じました。
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春は もう そこまで

2024-02-19 19:50:09 | 日記
久し振りの投稿となります。

先日、一足早く春を味わいました。
暖かい日が続き、毎年フキノトウが顔を出す庭の一画に、ちょこんと今年のフキノトウが顔を
出していたのです。娘と妻が見つけ、その日の夜にさっそく天ぷらに。
フキノトウのほろ苦さは、春そのものでした。
あちこちの草むらには、コバルトブルーのオオイヌノフグリも顔を出し始めました。
モクレンの花芽も大きくふくらみ、例年より早く花を咲かせそうです。
春は、もうそこまで来ているのですね。

夜には、星座音痴の私にも見分けがつくほど、南の空にオリオン座が輝き、冬の大三角を形作る
ベテルギウス(オリオン座)・シリウス(おおいぬ座)・フロキオン(こいぬ座)が燈台の灯のように
鮮やかに輝いています。北の空には北斗七星(おおくま座)が輝き、そのひしゃくの形の先には
北極星も見つけることができます。
空気が澄んでいるからでしょうか、星々がとてもきれいに輝いて見えます。
寒さも和らいでいますので、星を見上げるのには最適かもしれません。

例年だと2月に入ると渡り鳥達が北の国に帰り始めるそうですが、今年は暖冬なのでその時期が
早まり、もう移動の最終段階に来ているとのこと。田畑や川、沼で見かけた白鳥などの渡り鳥の
姿も、もうすぐ見納めになりそうです。

春はいろんな所でいろんな顔を見せ始めているようです。

この時期ですから 童心に立ち返っての春探しも いいですね。
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被災地の子どもを想いながら

2024-01-13 11:00:31 | 日記
 被災地の子どもたちは、どんな思いで過ごしているのでしょうか。

 亡くなられた方の中には、子どももいます。家族の方の心痛と悲しみを想い、心からご冥福をお祈りいたします。

 被災地では、学校が再開されたところもあるようです。輪島市では、避難生活をおくる中学生を対象に安全な公的
施設で学ぶことができる対応も進めているようです。
 こういった被災地の子どもたちの困難な教育状況に配慮した具体的な対応が、これからは求められてくるのではない
かと思います。ただ被災状況によっては、学校にも行けず避難所で暮らす子どもたちもたくさんいるのではないかと思
います。学校に代わってこういった子どもたちの心身に心を配り、ケアできる居場所作りも早急に必要になってくるの
ではないかと感じます。現地に入ったボランティア団体の中には、抱え込んだ不安やストレスを解きほぐし、子どもた
ちが笑顔を取り戻せるような場をつくろうと活動している団体もあるようです。
 個人として具体的な支援ができないもどかしさを感じながら、子どもたちをはじめとして高齢者、障害や病気を持った
方など、弱い立場にいる人々に救済の手がいち早くきちんと届く支援を願うばかりです。

 今日は、大学入試のための共通テスト日です。 
昨日のテレビでは、試験会場となる金沢大学の下見に訪れた被災地の高校生へのインタビューが映し出されていました。
勉強に集中できなかった不安を抱えながらも、これまでの努力が生かされるよう自分を信じてテストに臨みたい と語る
その前向きな言葉に、心から応援したいと感じました。今日からの2日間のテストを無事終えてほしいと願っています。
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