苗場山 2012.6.24(sun)
【データ】 |
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標高: |
2,145m |
ルート: |
和田小屋~神楽ヶ峰~苗場山のピストン(祓川コース) |
標高差: |
約1,385m |
歩行距離: |
約14km(歩数:約29,000歩/約1,000kcal消費) |
歩行時間: |
約7.5時間(8:00出発、12:10登頂、昼食休憩約25分、15:53帰着) |
アクセス: |
越後湯沢駅西口からタクシーで和田小屋へ(約5,500円)。 |
【行程】
梅雨の晴れ間を狙って、花の百名山にも数えられる苗場山に母と二人で登ってきました
例年どおりだとちょうどお花の最盛期で色々見られるはずでしたが、
今年は2週間ほど遅れているということで、
所々残雪があり、山頂も期待していた高層湿原とは全く異なる銀世界でしたが、
見ごろではないものの、色んなお花を見ることができました
2012年6月24(日) 4:00起床。
身支度を済ませて(途中でユーロのスペイン対フランス戦の結果を確認しつつ)
少しでも睡眠時間を確保するためにあらかじめ予約しておいたタクシーで
4:30に自宅を出発して4:45頃に藤沢駅に到着。
コンビニで食料を調達し、みどりの窓口の券売機で予め新幹線の切符を購入してから
始発の5:04の東海道線で東京へ。
最近睡眠不足で体調不良を引き起こすことが多いので、
行きでも奮発してグリーン車(休日料金で750円)に乗りましたが、
殆ど誰もいない静かな車内にもかかわらず、
神経が昂ぶっているのと、どうも心の奥でユーロの結果が気になってしまったようで、
結局東京まで一睡もできずに到着してしまいました
東京6:08発のとき301号で一路越後湯沢へ。
自由席でしたが満席にもならず、3人掛けの席を母と2人で占領。
ここで最後に30分ほど睡眠を確保することができましたが、
食欲はわかなかったので、結局何も食べないまま(あ、でもゼリー飲料は食べました)
7:24に越後湯沢の駅に到着。
去年の平標の時と同じく改札を出て左手の西口からタクシーに乗り、登山口の和田小屋へ。
タクシーの運転手さんがタケノコ&キノコ採りの達人で、
ちょうど前日もタケノコ採りで和田小屋まで行ったというので安心して登山口に向かいます。
この運転手さんがとてもうるさい話好きな人で、
役に立つ情報から興味のない話まで色々語ってくれました(笑)。
役に立つところでは、ウツギが咲いたらタケノコが美味しくなった合図。
(因みにこの辺で採れるのはヒメタケ。鳥海山でも採ってる人がいました。
母は普通のタケノコだと思っていて、
「スーパーだとアスパラぐらい細いけど、この辺じゃ親指ぐらい太いのが採れる」
と言われて???とはてなマークたくさん飛ばしてました)
その他、ウツギは燃えやすいので家の周りには絶対植えないとか、
熊も冬眠明けにヒメタケを食べるらしく、
笹を倒してスペースを作り、そこに採ってきたタケノコをきれいに並べて置いてるんだとか
途切れることのない運転手さんのお話を聞いてるうちに、
8:00前に和田小屋下の町営駐車場に到着。料金は5,520円でした。
帰りの予約をしたら「じゃあ俺が来てあげる」と約束してくれて、
16:00だともしかして間に合わなかったら困るので、
余裕を見て16:10にピックアップをお願いして下車しました。
運転手さんが親切に「トイレはここだけだから」とトイレの前で降ろしてくれました(笑)
駅で済ませてきたので結局利用しませんでした。
トイレ右手が登山口。
左手に進むと林道が和田小屋まで続いていますが、
こちらは和田小屋宿泊者でないと車で進めず、タクシーも例外ではありません。
(画像クリックで拡大表示)
こちらが本日のルート(祓川ルート)。
コースタイムだと、和田小屋までの往復を含めて、
ピストンで登り4:15、下り3:15、計7:30のルートです。
この時間なので駐車場は既に満車状態で、路肩に停めてある車もチラホラ。
ただ、車の数ほど人は多くなかったので、どうやらタケノコ採りの人の車も含まれていたのかも?
8:00ちょうどに登山口を出発
若干ぬかるんだ箇所のある登山道を進み、途中で林道と合流します。
事前リサーチで、道がぬかるんでいるという情報をキャッチして、
新幹線の車内でしっかりスパッツを装着してきました
特に下山時は雪解けが進んであちこちで川ができていたので、スパッツ必携です。
8:20に和田小屋前に到着。
ここで大分暑くなったので半袖シャツを脱いで長袖Tシャツ1枚になります。
和田小屋の最新情報によるとブヨが大量発生してるらしいのに、
母は長袖シャツを脱いでなんと半袖Tシャツ1枚に
バズオフスプレーをこまめに吹きかけていましたが、結局5箇所くらい刺されてました。
(因みに私は嬉しい出会いのおかげで、いつもは母の倍以上刺されるのに
今回は1箇所で済みました 詳しくはまた後ほど。)
スキー場の名残。
ゲレンデを突っ切って、右手の樹林帯に突入します。
今回は往復7.5時間のロングコース且つ途中のお花畑で撮影タイムを設けつつ、
できるだけ早い新幹線に乗って帰ることを考えると、
私のミラーレス一眼をしょっちゅう構えている時間がないので、
最初のうちの撮影は殆ど母のコンデジに任せて私は歩きに専念します。
ズダヤクシュ
なんと0.5合置きに標識がありました。五合目の和田小屋からここまで約20分(8:40)。
ムラサキヤシオとオオカメノキ
嬉しい青空が広がります
木道があってなかなか歩きやすい道でした。
因みに笹藪の中からガサガサ音がしてましたが、
幸い熊ではなく、ヒメタケを採りながら進む登山者や、野生の猿の仕業でした。
8:50に六合目に到着。
大きな倒木。
9:06に六合半を通過。
オオカメノキ
樹林帯を抜けました。
木道の階段が続きます。
下ノ芝で休憩をしようと思ったらベンチが埋まっていたので、ちょっと手前の孤立したベンチに腰をおろして休憩。
ここで朝食のサンドイッチを食べました。
ただ、じっとしてると虫がたかってくるし、日影なので汗でびっしょりになった体が冷えて寒くなってくるので、
10分するかしないかで出発です。
9:28に下ノ芝通過。
すると残雪が出現。
ちょうど目の前を進む山ボーイ&山ガール3人組の女の子が
登山で初めて雪を目にしたらしく、大興奮で記念撮影しまくっていてほほえましかったです(笑)
因みにこの先も何度か雪上歩行ルートが出現しますが、
全て登りも下りもアイゼンなしで歩ける状態でした。
こんな橋のような状態になった箇所もありました。
ここで、トレースに従って直進したところ、倒木で行き止まりに。
辺りを見回して、左手の斜面に母が偵察に向かったところ、そこも通行不可。
一体ルートはどれだろう?と引き返したところ、この写真の右手方向に正しいルートがありました。
正しいルートの先が七合半(9:44)。
視界が開けました。
この辺はなじみがないので、見ただけではどれが何やらさっぱりわかりません
手前のはっきりした稜線の奥の方にうっすら見えたのが、どうやら至仏&燧の尾瀬方面のようでした。
・・・この写真だと、顔近づけて目をこらさないと分からないですね
まだまだ広がる青空
あちこちに標識があって親切なルートです。
登りやすい木道の階段を進みます。
10:05に中ノ芝に到着。ベンチに先客が多いのでスルーします。
でもとても眺めが良くて絶好の休憩スポットなので「帰りはここでクッキー食べよう」と誓います。
左手方向に目をやると・・・
松手山の鉄塔発見てことはこの右側の稜線が平標~仙ノ倉に続くんですね。
またしても雪上を歩きます。
そして木道に戻って・・・
(母は)上ノ芝に10:22に到着。
その頃私はシャリバテで米粒大の距離にいました(苦笑)
ということで、こちらのベンチに腰掛けておにぎりを1個食べます。
食べたら即出発
10:36に小松原分岐を通過。
無残に折れた石碑。
続いて股スリ岩を通過。
皆さん身軽に通過していきます。
前方にはまた雪原。
眼下にはカッサ湖。
美しいターコイズブルー
八合目の神楽ヶ峰を10:50に通過。
そして目の前にドーンと聳え立つのが苗場山です
(画像クリックで拡大表示)
ようやく目的地が見えましたが、一度大きく下って登り返すルートを目にすると、
若干気分が萎えます
でもこの辺から色んなお花が見れたので、パワーをもらいつつ進みます。
11:01に富士見坂を通過。でも富士山は見えません。。。
ものの3分で雷清水に到着。
皆さん並んで水を飲もうとしていたので下山時に後回しして先に進みます。
11:08にお花畑に到着
ここからカメラ2台体制で撮りまくりました
(画像クリックで拡大表示)
まずはこの日一番のお目当てのシラネアオイ
色んなところでたくさん咲いていました
ショウジョウバカマ
ルート上色んなところで見れましたが、それぞれ色が微妙に異なっていました。
今回初めてお目にかかったエンレイソウ
サンカヨウ
これは何のつぼみ?
多分アップがこれ。
神楽ヶ峰を振り返ります。下りてきた稜線上にお花畑が続きます。
進行方向左手の谷。
母が何か発見。
モミジ(?)カラマツでした。
マイヅルソウ
シラネアオイ
ミネザクラ
足元に目を凝らしながら進みます。
しかしいつまでたっても好天です。梅雨が嘘みたい
いよいよ最後の登りに差し掛かります。
11:26に九合目を通過。
シラネアオイとナエバキスミレ
11:35に雲尾坂を通過。
神楽ヶ峰を振り返ります。大分登ってきました。
ただ、この辺から母と体力の差が出て、今日は元々体調も万全ではなかったので
段々後れを取るようになりました
でも足元の花たちにパワーをもらってゆっくり進みます。
ツバメオモト
青空も背中を押してくれます。(日焼けが若干気になりましたが)
ツガザクラ・その1
ツガザクラ・その2
ミツバオウレン
ハクサンチドリ
最後のきつい坂を登りきると、そこは一面銀世界でした
本当は高層湿原で、木道が広がっているはずでしたが・・・
後方遥かかなたの私をズームで撮影した図(笑)
山頂まであともう少しです
後編に続く
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シンガポールにも山があればいいのにね!
でも日本に帰ってきて親子3人で登山してみて♪