青空ヒュッテ

登山歴15年目・筋金入りの雨女が青空の下の稜線歩きを求めて今日も山に登ります。

八方尾根スノーシューハイク

2014-02-03 15:39:15 | 北アルプス

八方山 2014.2.1(sat)

 

【データ】

標高:

1,974m

ルート:

八方インフォメーション~八方池山荘~八方山往復

標高差:

約124m(+兎平ペア~グラートクワッド乗場まで)

歩行距離:

約7.8km(歩数:約15,700歩/約400kcal消費)

歩行時間:

約2時間(11:00出発、14:00登頂、昼食休憩約25分、15:30頃帰着)

アクセス:

長野駅からバスで白馬八方へ。

 

 【行程】

 
行動中は携帯で写真を撮るタイミングがなく、速報を入れませんでしたが、
この土日に1泊2日でスノーシューハイクに行ってきました

場所は白馬。落倉高原で1泊して、
八方尾根スキー場と白馬岩岳スキー場でのスノーシューです。
今回はいつもの女3人+珍しく(というか初めて)弟も参加することに。
(因みに父は一人で日本百名城めぐりに岡山へ旅立ちました。)
当初は五竜の遠見尾根を予定していましたが、
夏の間も行ったことのない場所なのでちょっと不安になり、
勝手知ったる八方尾根で、八方池を目指して行けるところまで、
というプランになりました。


あいにく天候には恵まれませんでしたが
(1日目は強風、2日目はまさかの雨
2日間たっぷり遊んでとても楽しい山行になりました



2014年2月1日(土)


自宅を05:45に出発して最寄駅から電車を乗り継ぎ、
いつもの登山より若干遅めの07:05に東京駅に到着。
グランスタ内の07:00開店のパン屋&おにぎり屋で食料を調達し、
07:24発のあさま505号で長野駅に向かいます。


08:49長野駅に降り立つと、小走りで東口(改札出て左手)の
白馬方面バス乗り場(6番乗場)に向かいます。
2011年10月の三連休のときのように、
新幹線の乗客の大半が乗り込むのではないかとビビリましたが、
野沢温泉に向かう人の方が多そうでした。


我が家は二手に分かれ、バスの行列スタンバイ組と、
私は駅を出て階段を下りたら後方にある科の木東口店(土産物屋)で
お得な回数券(通常片道1,500円のところ、4枚綴りで5,000円)をゲット。
でも結構回数券を買っていく人が多く、時間がかかったので、
結局乗車の列がはけてから合流しました。


補助席を使って満席の状態で09:00に長野駅を出発
たまにウトウトしながらバスに揺られ、
途中の白馬五竜、白馬駅で下車客がいてちょっと時間がかかり、
定刻の10:10より若干遅れて終点の白馬八方に到着。


バス停からは徒歩でゴンドラ乗場に向かいます。
途中のショップで妹と弟用にスノーシューをレンタルしていきます。
ショップはたくさん並んでいましたが、
スノーシューのレンタルがあると外からわかるお店がなかったので、
事前リサーチで確実にあることがわかっていた
スパイシーレンタルでスノーシュー&ストックをレンタルしました。
料金は1日2,500円也。


ゴンドラ乗場に到着したら、まずはコインロッカーへ。
不要な荷物をロッカーに預け、身支度をしていると、
スキー客らしき男性に「どこまで行くんですか?」と声をかけられました。
八方池まで、と答えると、「今強風でリフトが止まってますよ」と衝撃の事実が


風が止めば運転再開するかもしれないし、
麓ではスノーシューのできる場所はなさそうなので、
とりあえず行けるところまで行ってみようと、
まずはゴンドラ乗場の大行列に加わります。
ゴンドラリフトアダムの料金は、往復で1,600円ですが、
2人以上いれば回数券@3,000円で往復できるので、
1人当たり100円安くなります。
ICチップが埋め込まれたカードで、乗場のゲートにかざして通るシステム。
なので要返却アイテムで、保証金が1枚当たり500円かかります。



ゴンドラ乗場の行列。右奥の斜面まで行列が伸びていました。



11:12にようやくゴンドラに乗り込んで出発。
乗場の左手がゴンドラ待ちの行列です。



天気は上々


ゴンドラリフトアダムを下りて、次はアルペンクワッドリフト・・・
のはずでしたが、やはり強風でリフトは止まったまま。
仕方ないので、アルペンクワッドの中間点まで伸びる兎平ペアリフトに乗ることに。
ここも大行列ができていて、待っている間もものすごい強風が吹きつけました。


リフト券を持たない場合、現金精算とのことでしたが、
とりあえず回数券で通過してリフトに乗り込みました。



11:57に終点に到着。



ここからアルペンクワッドの終点を目指してこの斜面を徒歩で登ります。
ということで早速スノーシューを装着。



スパイシーレンタルでは装着方法の説明などが全くなく、
スノーボーダーの妹は難なく装着を済ませていましたが、
登山も雪山も初めての弟は装着に四苦八苦
履けたと思ったら片足が脱げる、というコントのような状態に(笑)



なんとか全員装備完了して12:10に登高開始



背後は青空が広がって良い天気。


スキーのコースなので、スキーヤーを邪魔しないようコースの端を歩いていきます。
そうこうしているうちに、なんとアルペンクワッドが運行再開
これならもう少し下で様子を見てればよかった
でもここまで来たらもう遅いので、徒歩で登ります。



が、途中でまた弟のスノーシューが外れてストップ。
無事装着できたら自分で自分の足を踏んで転んだり、
深みに足を取られて身動きができなくなったりで、
なかなか思うように先に進めません。
(やっぱり初心者をいきなり連れてくるにはちょっと無理があったか・・・



なんとか無事にアルペンクワッドの終点に到着
グラートクワッド乗場の奥に鹿島槍がきれいに見えています。
(反対の白馬三山も見えていましたが、雲に紛れてあまりきれいに見えません)



時刻は12:36で、ストップした時間を差し引けば20分かからず到着です。



ここでいったんスノーシューを脱いで、グラートクワッドの乗場に向かいます。
グラートクワッドは無事運行していたので列に並んで乗車。
ここは現金で往復分のチケットを購入(1人600円)。



12:45頃にリフト乗り場に到着し、12:56に終点に到着。
目の前には一層近くに迫ってきた鹿島槍&白馬三山。



外国人山スキー部隊。とてもタフな方々で、
八方池のあたりからゲレンデ外のエリアを滑り降りて、
また上まで徒歩で登って下まで滑り降りて、というのを繰り返していました。



スノーシューを装着し、八方池山荘を後にして登ります。



が、上の方は傾斜がきつい上にかなり風が強そうなので、
手頃な岩場を見つけてまずはお昼休憩を取ることに。



メニューはミニサイズのカップ麺orうどん
(サーモス山専ボトル2本にお湯を入れて持ってきました)と、
東京駅で購入してきたパンを食べます。


風が吹くとかなり寒いですが、止むとポカポカ陽気です。
絶景を眺めながら食事を堪能します。


<以下、画像クリックで拡大表示>





白馬三山



グラートクワッド終点と八方池山荘。

 


鹿島槍&五竜方面や、白馬三山だけ上空が灰色に。
そのほかはこのとおりきれいな青空が広がっています。



30分ほど休憩して、13:30に出発
当初の予定では11:30に八方池山荘を出発して、
ゆっくり2時間かけて八方池に到着し、昼食後1時間かけて15:00に下山、
のはずでしたが、実際にはリフトの運休などもあって大分遅れてしまい、
風も強いし山の景色も灰色の雲が広がってきたので、
ここは無理せず行けるところまで行って、
時間を見て引き返そうということに。
因みに母は岩場に重いザックをデポして空身で出発です。



上空は灰色ですが、鹿島槍&五竜がはっきり見えています



たまに強風が吹きつけるとその場に立ち止まってやり過ごします。
弟は母のスノーシューと交換(女性用ですが何とか重量に耐えられました)
したところ、歩き方もコツもつかんできてようやくしっかり歩けるようになりました。


途中で下山してくる単独の登山客と遭遇。
なんと日帰りで唐松岳まで登ってきたそうです
でも天気が悪くて剱は見えなかったとか。



強風に耐えながら進んでいきます。



14:00に一つ目のケルン=石神井ケルンに到着。
よく見たら、標高1,974mの八方山だそうです。
ここまで、八方池山荘からは標高差約150mを登ってきました。
昼食休憩からたったの30分の道のりでしたが、
途中の強風がものすごかったので1時間以上登ったような印象でした
八方池まで行く時間はありませんが、もう少し眺めの良いところまで進んでみることに。
弟は、ちょうどベンチがあったのでそこで座って一人で待ちます。



ケルンを後にして進みます。
途中でまた単独の登山客と遭遇。リフト乗り場の場所を聞かれました。
確かにこの状態ではどっちに進んだら良いかちょっと迷うかも。
こちらの男性は、先ほどの男性と同様唐松岳を目指したものの、
2つ目のピークで断念して引き返してきたそうです。
やっぱり冬山に無理は禁物ですね



ちょっとだけ進んだところで撮影タイム。
鹿島槍と五竜&間の八峰キレットが見えています。



五竜の武田菱は見えませんね。



(画像クリックで拡大表示)
こちらは不帰キレット



後方はまだ青空が見えますが、前方は真っ暗。



でも稜線が見えるだけで十分です



(画像クリックで拡大表示)
撮影を済ませたらそろそろ下山に取り掛かります。



途中の滅茶苦茶なだらかな斜面でそり滑りを試みる二人。
結果は・・・言わずもがなです(笑)



下りていくと、元気回復したらしい弟が登ってきていました。



こちらは体力が有り余っている外国人部隊の皆さん。
頭にカメラを付けている人がいたので、YouTubeに動画を投稿していそうです。
(このパーティー&外国人に限らず動画撮影をしてる人が結構いました。)



途中で雲間から薄日が差した瞬間。



張り切って行こー


途中でピッタリの斜面を見つけ、



何往復かそり滑りを楽しみます。



少しコースを外れると深みにはまるので要注意。


14:30頃までそり遊びを堪能したら、リフトを乗り継いで
(因みにこの時間は運休することなくずっと動いていました。)
兎平からゴンドラに乗ります。
当初の予定ではゴンドラの往復に回数券を利用して(2枚で4人往復分ピッタリ)
リフト2本は往復現金で支払うつもりだったのですが、
兎平ペアで回数券を使ったのでちょっと予定が狂い、
ゴンドラ乗場で状況を説明したら、ここでチケットを購入するより、
ゴンドラを下りて、回数券で足りない差額を現金で精算した方がお得とのこと。


ということで、15:24にゴンドラに乗って下山します。


ロッカーで荷物を回収し、レンタルスノーシューを返却して、
徒歩でバス停に向かいます。16:00前に到着しました。



(画像クリックで拡大表示)
こちらが宿に直行するアルペンリゾートシャトルバスの時刻表。
公式サイトでは、始発の時刻は出ていますが
途中のバス停の時刻は出ていなかったのでご参考までに。
因みにアルペンリゾートシャトルバスは、
色の名前が付いたほかのシャトル(マイクロバス)より大型のバスでした。


まずは明日訪れる予定の岩岳スキー場に立ち寄って、
次の停留所のホテルシェラリゾート白馬が今宵のお宿です。



長野オリンピックに合わせてオープンしたリゾートホテルで、
外国人向けのサービスが充実したホテルでしたが、
日本ならではのサービス(源泉掛け流し温泉、かまくら等)もあって、
とても良い宿でした。(公式サイトはコチラ


18:00に豪華フレンチコースのディナーをいただき、
源泉掛け流しの温泉をほとんど貸し切り(途中で1人入ってきた)で堪能し、
22:00過ぎにはちょっと薄い壁から聞こえてくる廊下の音が耳に入らないほど
ぐっすりと熟睡して2日目の朝を迎えました


2日目に続く~

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (こう)
2015-12-05 22:09:12
こんばんは。いつも楽しく拝見させていただいてます!
今シーズンスノーシューで、八方池まで歩こうと思っているのですが、スノーシューだけですと危険箇所ありますでしょうか?特にスノーシューは下りは不向きな気がしてまして、下れる範囲内かどうか、感覚的なところでいいので教えていただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。
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>こう様 (青空ヒュッテ)
2015-12-10 12:09:43
お返事が遅くなり失礼しました!

このときは結局八方池まではたどり着けませんでしたが、
途中までの感覚としては、スノーシューのみでも大丈夫そうですが、
雪質によってはアイゼンの方が歩きやすい箇所
(ちょっと斜度がきついところ)がいくつかあった気がします。
ふかふかの新雪でなければ、
最初から最後までアイゼンでも良さそうなルートでした。
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