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長池とも子 三国志「破龍」第2巻

2006-01-16 20:33:41 | 長池とも子「破龍」
~三国志烈伝~破龍 二巻/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/410円(込)
内容とコメント「プリンセスGOLD」に掲載された三国志の少女漫画。曹操、孫策、諸葛亮を主役にその生涯やエピソードに女性側の視点や恋愛劇を絡めており、それ以外にも今までに見られない新しい設定や展開が見られるのが特徴です。
今回の第2巻には「北部尉・曹操」「江東の暗雲」「臥龍の恋」と番外編「碧眼の花嫁」が収録されています。

「北部尉・曹操」…義理の兄、幼陽(ようよう)への想いを断ち切れないまま曹操に嫁いだ危娘(きじょう)。幼陽は妻帯し、夫の曹操は新しい女性を側室に迎え、ますます孤独を深める彼女ですが…。

「江東の暗雲」は、初陣する孫策を送り出し、病の母との生活に明け暮れる芳春(ほうしゅん)。まさか孫策が戦地で自分への想いを募らせているとも知らず。ある日、遠く洛陽に名医がいると聞かされ、母の為にその地に向かうが、それは彼女を危険視した孫策の親友・周瑜のはかりごとだった。一方、孫策にも悲劇が…。

「臥龍の恋」は、理由も聞かされず突然家庭教師を辞めてしまった孔明(諸葛亮)を追う名家の子女・黄月英(こうげつえい)は彼の固い決意を悟り、自分の想いを抑え込んでしまうのですが…。

番外編「碧眼の花嫁」は、孫策の父・孫堅(そんけん)が若き頃、後の伴侶となる呉栄(ごえい)と出会う話です。胡人と駆け落ちした母と、父譲りの碧い瞳を持つ少女・栄は母の生家・呉家にそれを不名誉とされ、ひたかくしにされて育ちます。その為自分は誰も関心を持ってくれない厄介者だと思っていたのでした。その美しさにすっかり心を奪われている若者が、捕らわれた彼女を助けに来るまでは…。
内容は雑誌掲載時と同じなので、今回は女性側の視点で作品紹介をして見ました。

この悪役がキラキラ♪
「碧眼の花嫁」の逃亡した水賊や、各作品の悪役。彼らの活躍無しでは、この作品でのハッピーエンドはあり得ませんでした。実際の歴史もこういった人たちの積み重ねの上に成立しているのかもしれませんね。

この演出がキラリ!
「臥龍の恋」のラスト8ページ。この部分は単行本描き下ろしで雑誌掲載時とはかなり異なる内容です。
雑誌では月英も孔明もお互いの気持ちをようやく明かす内容ですが、単行本では孔明には乱世を治める力があると力づけ、快く送り出そうとする月英と、気持ちを明かしてからはかなり積極的な孔明が描かれています。最初に読んでビックリしました。

関連項目(作品ごとのキラリ!武将と女性も書いています)
「破龍」第1巻紹介
「北部尉・曹操」(雑誌掲載時の紹介。以下同じ)
「江東の暗雲」
「臥龍の恋」
「碧眼の花嫁」

もう一つのブログで「破龍」への思い入れ(特に孫策編)や最新回の立ち読み感想を書いています。記事はこちらです。






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