去るのは君だ
いつも
僕はこの人の居ない部屋で
この窓辺で
揺れる白いカーテン越しに・・・
去るのは君の心だ
いつも
僕はこの変化のない四角い眺めを
昼夜の繰り返しを
僅かな風を
揺れる白いドレープを・・・
去る人よ君は
何処に行くわけでもなく
誰と行くわけでもなく
何処にいるわけでもなく
僕は
残り香のような君の思念を
嗅ぐ
L氏の作品に
去るのは君だ
いつも
僕はこの人の居ない部屋で
この窓辺で
揺れる白いカーテン越しに・・・
去るのは君の心だ
いつも
僕はこの変化のない四角い眺めを
昼夜の繰り返しを
僅かな風を
揺れる白いドレープを・・・
去る人よ君は
何処に行くわけでもなく
誰と行くわけでもなく
何処にいるわけでもなく
僕は
残り香のような君の思念を
嗅ぐ
L氏の作品に
ここに君を置こう
ここに僕を置こう
君に
捧げよう
僕は
変わらない
天空へ続くあまたの想い
天空から降りる終の愛しさ。
L氏の作品に
僕の中に降ってくれないか
青く割れたガラスの破片
その透き通ったブルーの光りで刺してくれないか
塞がらない傷を
僕は引き受けるよ
罪を
同化させてくれないか
この夜の青と
無機の美し過ぎる青と
刹那透明なナイフの鋭利と
降らせてくれ
傘もなく一身で浴びよう突き刺す青い雨の中で。
L氏の作品に
君よ僕を
連れていってくれないか君の場所まで
僕はそろそろいきたくなったよ
向こうの世界へ
僕の役目は終わった気がする
代わりの誰かは作られるだろう心配ないさ
君はいつまで来てくれるの
そのうち消えてしまうんだろう僕なんかの知らぬ間に
だったらお願いだ
僕を一緒に連れていってくれ
僕は時空の彼方
君を見つめてすごすよ悠久の地平線で
ただ
平らかに。
L氏の作品に
もう来ないでくれ
端から居やしないんだ
いくら言われても
どんなに言われても
居ないんだ
オマエは
このオレに
無いんだ
来ないでくれ
頼むから
ああそうさ
愛なんか
何処にもない
オマエには。
L氏の作品に
車窓を駆け抜ける一面の白は
わたしに郷愁を運び来る
雪国など知らぬままのわたしの
奥深く琴線を揺さぶる
どうしてこの何もかもを覆い被さる白の濃厚濃圧は
わたしの内奥の深い淵にまで覆い被さって
わたしはただその白に埋まってしまいたいと切に
乞う
冷たいだろう
死ぬだろう
寸でのところで逃げ去って冷たい体を温めたくなるのだろう
それでもこの一面の重厚圧力を目にする度に
埋まってしまいたいと思うのだ
雪はわたしの中には降り積もってはくれないから
自ら降られに行きたいと
思うのだ。
12.23 am10:49 大阪に行く名古屋と京都の間の何処かにて
夢でkissして
寝てる間に
白い廊下
白い壁
わたしを押し付けて
手を絡ませて
動けないままに
kissをして
冷たい唇
冷たい舌
あなたに崩れ落ちるわたし・・・
そのまま青い海に融けるから
夢でkissして
寝てる間に。
あの街並みのその一廓の
永遠の時間の時の間の
百万分の一の無いも同然の望み
それが貴方に対する私の
全て
人の流れも街の音も
移ろう時も
最早虚ろ
やがてわたしが化石になっても
あなたを慕う
焦がれる永遠の青。
L氏の作品に
優しく殺して
そして逝かせて
指で
音で
歌で
激情も無情も
貴方の心が私を貫く
遠く貴方を感じながら
いいわわたしは
貴方に堕ちたい。
L氏の作品に
嗚呼・・・
終の慰め
悠久の溜息
青い月が蒼い空無に混生し
枯れて立つ木は刹那呼吸する
虚の青の無
空の虚の青
消えゆく青の月
枯れゆく青の木
この胸はいっ時
太古の永遠に掬われるのです
青に抱かれて。
L氏の作品に
世界の何処かに居るって
虚無の空
その続きに
わたしには
何の手立ても無くて
待つだけの永遠
想うだけの自由
たまの涙は
地球の磁場に奪われて
あなたは何
わたしは何処。
L氏の作品に