詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

出会う

2014年09月09日 | 深い海 2014

 

出会い
て面白くて不可思議で危険で哀しくて絶望で幸福で

人生の中のその一点で
僕が僕でのあり様で

だから着地の見えない死の淵の絶望も
自らの胸をナイフで突き刺し切り開きたい孤独も


ではなく非でもない

半端してたら
絶望も孤独も不感にして嘲りにしか成り得ない

ベッドと冷暖房と明日の食料の完備の
単なる皮肉屋の自己卑下な自己愛に基づく自己満足

嘲笑と
憐憫

安過ぎる
失笑

鼻につく
奈落の袋小路の誰の目にも留まらぬ一瞬の軽やかなワープ

周到重厚美しい言葉のロジカルな天才的小手先の知に
酔って絶頂

人の言葉は所詮人のもの
そこで酔うなら酒に酔って寝てしまえ

遥かに
理、足らしめる

芯は
芯にしか感応しない

根が根に出会えたなら
世界は意識の外の

水溜り。

2014.9.9 am5:13


ヨミの夢

2014年09月08日 | 深い海 2014

傘があったらいい
雨も雪も日差しも
わたしの所為じゃない
単なる個なる存在の心痛にも心労にも大差ない

直径1メートルの傘が
いつも眼の中に居てくれたらそれでいい
朝も昼も夜も深夜も明け方も
家でも外でも

在り得なく遠い遠い遠い空の行き着く先
人生分の旅の結論に
ちょこん、と傘が
見えてくれたらいい

海にだって空にだってどこにだって
わたしは自由に行く
途中で果てても
夢の向こう

夢を突きぬけ
夢の真ん中のリアルを
求め、
続けるだけ。

2014.9.8