第87回全国高校サッカー選手権決勝 広島皆実×鹿児島城西

第87回全国高校サッカー選手権決勝、広島皆実×鹿児島城西。

試合は、鹿児島城西の大迫勇也が大会新記録の10ゴール目となる先制点を挙げるも、広島皆実が前半のうちに逆転。後半、鹿児島城西が追いつくが、広島皆実が再度突き放し、３－２で広島皆実の優勝


この試合を見て思ったことは、（何かの本で書いてあった）三角形の攻撃と逆三角形の攻撃。
鹿児島城西の攻撃は、超高校生級の大迫勇也を頂点とする攻撃（ポストプレー）であり、図で簡単に説明すると、三角形スタイル。
一方、広島皆実の攻撃は、ボールポゼッションを基本にサイドから崩していく、逆三角形スタイル。
絵で見るとよく分かると思うけど、鹿児島城西の攻撃は、相手ゴールに近づくにつれて先細りになっていき、広島皆実の攻撃は、逆に拡がっていく。どちらが幅広い攻撃をできるかは明らかだね

ど こから相手の攻撃が始まるか理解している広島皆実は、大迫勇也へのパスコースを簡単に遮断するとともに、大迫勇也にボールが入ったとしても、ＤＦとＭＦと のサンドイッチ作戦により、すばやくボールを奪って攻撃に転じる。ボールをキープしながら、サイドからのクロスで鹿児島城西ＤＦを揺さぶり、３得点。鹿児 島城西ＤＦがサイドからのハイクロスに全然対応できていなかったことも効果を倍増させたね。
そして、広島皆実のなかで、何度もサイドを駆け上がった右サイドバックの村田くんがよかった。掛川高校の新田くんを髣髴とさせたね３点目のアシストもお見事

ただ、大迫勇也も凄かった前半は得点こそ挙げたものの、広島皆実のプレスに苦しんでいた。でも、後半に入ってプレスが緩むと、本領発揮。相手ＤＦを一瞬で振り切る加速力は、高校レベルじゃないね

あと気になったのは、第84回大会・野洲高校の初優勝から４年連続で初優勝というデータ（85回・盛岡商、86回・流経大柏）。
これは、サッカーの裾野が確実に広がってきているという証なんじゃないかなぁと思うねただ、奈良県は今年も１回戦負け、、、もうちょっと頑張って欲しいよねぇ

※ちなみに、今年は、「松木安太郎よりも分かりやすくサッカーを伝えていこう」を合言葉に、絵を使ったりしてサッカー記事を書いていこうと思います