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亀、もしくは…

2012-03-09 00:02:59 | Weblog
先月『札幌演劇シーズン冬』が終了。
今日は劇団TPS(シアタープロジェクトさっぽろ)の「亀、もしくは…」の感想をちょこっと。

良い意味で先日のイナダさんとことは対照的な舞台でしたね。
あちらはディテールに凝ったセットに大勢の出演者が繰り広げる群像劇。笑いあり涙ありほろ苦さあり。ワイワイドタバタしながら最後は感動の大団円。
こちらはシンプルなセットに僅か4人の登場人物。くすくす笑いはあるもののどこか不穏な空気が流れる異空間のお芝居。緊張と恐怖がピークに達したと思ったら、一転ゆるーい着地点が待ち構えているという一筋縄ではいかないユニークなお芝居でした。
4人の役者さんがみなさん素晴らしくお芝居が達者で。ちょっと魅了されてしまいましたねー。今回私は久々に生で斎藤歩さんが見れて嬉しかった。感激してしまいました。
斎藤さんはイナダ組・オーパーツの時代よりもずっと前から札幌で活躍されたいた元北大演劇研究会のメンバー。札幌の演劇シーンになくてはならない人です。
今じゃ映画、舞台でもひっぱりだこ。近作でもドラマ「HERO」「JORKER」「龍馬伝」映画だと「十三人の刺客」「犯人に告ぐ」「アフタースクール」「白夜行」などなどたくさん出演されています。
今回ひさびさに舞台で見ましたけどやっぱり上手いねー。この作品は外国の脚本を斎藤さんが脚色したもので、斎藤さんはオリジナルでも良いお芝居をたくさん書くんですよね。
この「亀~」は以前の公演での評判を受けての再演。なんと海外でも上演されています。
さすがのクオリティで、ローカル劇団も捨てたものではないなと確信しました。
というわけで、今回の演劇シーズンは冬の回は大成功、といった感じではないでしょうか。私は両劇団通して3回劇場に足を運びましたが、ヨーロッパのように仕事や学校が終わってから気軽に生のお芝居を見に行ける環境、演劇だけで地方都市で食べて行ける職業としての役者の育成などその主旨には大変賛同しております。それらが成り立ってこそ文化都市というものでしょう。今度は『演劇シーズン夏』ですか。今から楽しみです。


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