みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

新しい「アヴェ・マリアの祈り」

2011-08-12 22:00:00 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。
日本はたいへんな残暑が続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか。こちらマニラ首都圏の方が涼しいのではないかと思います。

さて、「天使祝詞」とか「聖母マリアへの祈り」で親しまれているカトリック教会の祈りの新しい口語訳の公式版が、今年の6月14日の司教総会で承認され、今後の公の祈りで使われることになりました。

最初は、ちょっと唱えにくいと思いましたが、そのうちに、慣れてきました。

前の口語訳との大きな違いは、その最初の「アヴェ」の部分です。これがそれまでの口語訳に欠けていました。
詳しい説明は、その解説を読んでくださるといいですが、「アヴェ」というラテン語は、文語体の祈りでは「めでたし」と訳していました。それが、お葬式のときなど信者でない方の前では唱えにくいとのことで、前の口語訳では省略されていたわけです。
しかし、これがやはり大事なので、原語のまま復活しました。
「アヴェ・マリア」は、クラシックの曲名ですでになじみがありますし、とてもよいのではないかと思います。(ご存じとは思いますが、クラシックの「アヴェ・マリア」の多くは、ラテン語の天使祝詞を歌っています。ちなみに、アイルランドの'Danny Boy'の英語の歌詞の中の'Say an Ave...'は、この「アヴェ・マリアの祈りをひとつ唱えてね」という意味なので、きわめてカトリック的な歌なんですね。)

8月15日の聖母の被昇天祭では、さっそくこの新しい「アヴェ・マリアの祈り」を唱えたらいかがでしょうか。

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アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

カトリック中央協議会のHPより引用
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(くわしくは、カトリック中央協議会の解説付きの文書をお読みください。こちらです。PDF形式なので、クリックしてから開くまで時間がかかります。)

写真は、カリフォルニアのへメットの、十字架の道行きの丘の上にある、小さなグアダルペの聖母像。三ヶ月間の感謝の気持ちを込めて、帰国する前に、うしろの十字架とともに、白いペンキを塗って、お化粧直しをさせていただきました。

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