みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

今年もありがとうございました

2006-12-29 07:47:00 | Everyday is special
今年一年、みちあき神父のふぉと日記をご愛顧くださいまして、どうもありがとうございました。

皆さまのおかげで、この日記を1年以上続けることができました。
こころから感謝です。

11月に一周年を迎えたふぉと日記。
一周年記念企画「わたしが選んだこの一枚」と「わたしが選んだこのことば」では、20名ほどの方からコメントやメール、お手紙をいただきました。

ここで、その内容は発表できないのですが、おもしろいことは、そのすべての方が、それぞれまったく違う写真やことばを選んでくださったことです。

それぞれの写真に、皆さん一人ひとりが違う思いを込めて見てくださいました。
一枚の写真を見てなにかを感じるのは、そこに自分自身のなにかを写し見ているのかもしれませんね。
そんなふうに、ぼくの写真は見ていただいたのだと、あらためて感激しています。

ちなみに、この一周年企画は、このふぉと日記の愛読者の一人、聖パウロ女子修道会の友人のシスターだったのですけど(さすが女子パウロ会!企画がお上手!!)、そのおかげでアクセス数が跳ね上がり、その日一日だけでも450件を超えるアクセスがありました。

きっとお一人で何度も何度も開いて見てくださったのでしょうね。

ちなみに、いまではGoogleやYahooなどで「みちあき」と検索するだけでヒットして、ふぉと日記が最初のページに出てきます。

べつに、このブログを有名にしようとか、アクセス数を伸ばそうとか、そんな気持ちは一切ないのですけど、こうして全国、いや海外からも見てくださる方がいらっしゃるのだ、と思うと、写真を撮って日記にする意欲も湧いてくるものです。

じつは、このふぉと日記でいちばんいやされているのは、ぼく自身かもしれません。
なにか変なことをいうようですが、ぼくは、自分の撮った写真を見るのが好きなのです。
ああ、このとき、こんな写真が撮れたんだ、撮らせていただいたんだ、と思い出すのです。
こう書くとなんだか本当に変ですけど、ぼくは自分のブログがいちばん好きです(これってナルシストかなあ)。
なんというか、自分の写真に元気づけられるのです。
そして、コメントを残してくださる方や、コメントを残さなくても、見てますよーって声をかけてくださる方をとおして、たくさんの元気をいただきます。
あらためて感謝です。

さて、2007年は、どんな年になるのか?

毎年思いますけど、去年はどんなことを考えていたのか覚えていません。
できるならば、とくべつなことを求めるのではなく、その日その日の恵みに感謝しながら過ごすことができればと思います。

まさに、Everyday is Specialです。

どうぞ皆さんにとっても、毎日がとくべつな日でありますようにと願っています。

本当に、この一年間、ありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、戌(いぬ)年のトリを飾ってもらうのは友部修道院のマリちゃん。7連写です。
きょうの会議の後、修道院の大きな庭をいっしょに走りまわりました。
いやあ、元気元気! マリちゃんの、その満面の笑み、ありがとおーっ!!

P.S.
ぼくからのクリスマス・プレゼントの特製カレンダーが12月25日の日記にありますので、どうぞ。
















聖ヨハネ使徒福音記者

2006-12-27 21:10:00 | Everyday is special
きょうは12使徒の一人であり、福音記者である聖ヨハネの祝日。
イエズス・マリアの聖心会の山田宣明神父(土浦教会担当)の霊名の祝日でもあります。

彼は21日に誕生日を迎え、65才になりましたが、ちっともそんな年に見えません。
髪の毛も黒々していて、ぼくよりもたくさんあります。

聖ヨハネの名前をお持ちの皆さん、おめでとうございます!

さて、クリスマスの翌日から、わが修道会の会員は皆友部の修道院に集まっています。
クリスマス休暇でしょ、と思われる方もいらっしゃるようですが、いえいえ、会議があるんですよ。
今週の金曜日まで、修道会の大切な会議があります。

クリスマス・カードの返事は、いつも年が明けてからになってしまいます。
年賀状も、返信用だけですが、これから。

今年は大晦日が日曜日なので、午前のミサと深夜0時のミサがあり、ゆっくり紅白歌合戦を見る暇はあんまりなさそうだなあ。

いつもながらに、あっという間に過ぎていってしまいそうな年末。

皆さんも、どうぞお元気でお過ごしくださいね。

写真は、取手のクリスマス・パーティーで飾られたチューリップ。とても可愛らしく花を広げてくれました。

Merry Christmas!

2006-12-25 07:50:00 | Everyday is special
主のご降誕、おめでとうございます。
(上の写真は、今年50周年を迎えた日立教会聖堂のステンドグラスです。)

この日、わたしたちのこころを照らす光の誕生をよろこび、いまも、人々のこころに生まれ続ける愛を祝います。

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「・・・・・あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」
天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。
そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。
(ルカ2:12-16)
*************************

わたしたちも、一人ひとりのこころの中にある「飼い葉桶」におられる救い主を見つけることができますようにと祈ります。

さて、皆さんにぼくからのプレゼントがあります。
それは、みちあき神父特製カレンダー(2007年1、2月版)。
どうぞお宅でプリントして飾ってくださいね。
また、きれいにプリントできない方は、ぼくが印刷して差し上げますので、どうぞご遠慮なくおっしゃってくださいね。


(これは見本です。)

以下をクリックしてPDFをダウンロードすると、お手もとのプリンターでA4サイズに印刷ができます(フォトマット紙などのフォト用紙を使うと、より一層きれいに印刷できます)。
http://sacred-hearts.hp.infoseek.co.jp/photos/photocalendar20060102.pdf

一足早いプレゼント

2006-12-22 19:05:00 | Everyday is special


きょうは冬至。
このところは、毎日のようにゆず湯に入ってあたたまっています(ぜいたくだなあ)。

さて、ぼくのところには一足早いクリスマス・プレゼントが届きました。

やまでらみほ作、やまうちかずあき絵による『にばんぼしのねがい』(『こどものくに チューリップ版』2006年11月号、鈴木出版)です。

このお話の作者のやまでらみほさんは、ぼくのよーく知っている人です。
米沢時代に仙台まで出かけてこの方の結婚式の司式をさせていただいたくらいですから、旦那さんのこともよーく知っております(「よーく」といっても、まあそれなりに、ですけど)。

とってもよい絵本です。ストーリーも、わかりやすいですし、大人でも深く考えさせられるものになっています。絵もストーリーに合っていて、いい感じです。

この作品が出版にいたるまでのことを少しお聞きしましたが、2年近い時間と手間がいっぱいかかっているのですね。びっくりしました。

これがみほさんの最初の作品とのこと。おめでとうございます! これからも楽しみにしています。

さて、「ぼくもいちばんぼしにしてください」と願った「にばんぼし」はその後どうなったでしょう?

じつはこの本、全国の幼稚園や保育園に通販で直接配本しているものだそうで、残念ながら本屋さんでは手に入らないそうです。

でも、とってもよい絵本ですから、きっとそのうちに書店に並ぶのでは、と期待しています。

詳しくは、鈴木出版のホームページをご覧くださいね。
http://www.suzuki-syuppan.co.jp/hoiku/ho_kodomo.html

長谷川さんの水彩画廊

2006-12-20 14:30:20 | Everyday is special
こちらではすっきり晴れない日が続いていますが、皆さんのところはいかがでしょう。

さて、きょうは長谷川隆さんのホームページ「水彩画廊」を紹介させていただきます。

長谷川さんは取手の隣りの守谷市にお住まいの水彩画家。軽トラックの荷台をアトリエと宿泊場所にして各地を旅され、絵を描き続けておられます。

この秋も、東北地方に行かれたそうで、その紀行の連載が始まりました(「水彩画紀行」の中の「東北紀行その4」)。

これを読んでいると、一枚の絵が描かれるまでどれだけの手間ひまがかけられているかがよくわかります。一枚一枚、本当に丁寧に大切に描いておられます。

そのスローライフのような作品の作り方、というよりも、その生き方は、じつにすばらしいと思いました。
ぼくなんかのデジタルカメラの風景写真の趣味なんて、なんとも安直で味気のないもののように見えてきます。

長谷川さんには、今年の9月に新宿で開かれた個展に行ったときに一度会わせていただきました。

絵と同様、とても清らかなやさしさに満ちた方だなあと思いました。

彼の絵を見ていると、なんでもなさそうな日本の風景だけれども、なんともいえない懐かしさがこみ上げてきて、それこそこころが癒されるような思いがします。

ぼくの出身の長野県の風景や、6年間過ごした山形県の風景、そして、ぼくの両親の出身地である京都府の綾部市の風景まであって、とてもうれしかったです。

皆さんも、どうぞ彼のホームページ「水彩画廊」を訪れてみてくださいね。
http://www1.odn.ne.jp/meray13-area/suisai/

写真は昨日夕方、運転中に出会った夕日。

ミサ・デ・ガリオ

2006-12-18 11:47:36 | Everyday is special
フィリピンでは、12月16日からミサ・デ・ガリオという早朝ミサをやって、すでにクリスマスのお祝いを始めます。

ミサ・デ・ガリオとは、スペイン語で「鶏のミサ」という意味だそうですが、朝が明ける前の4時頃からこのミサが始まり、24日までの9日間続きます。

ミサ・デ・ガリオは、フィリピンの言葉で「シンバン・ガビ」(午前0時の意味だそうです)とも呼ばれています。

このミサには、ぼくもフィリピンで神学の勉強中行きましたよ(何度か・・・やっぱり眠たくて)。
老若男女、子どもの信徒でどこの教会も一杯になります。

そして、このミサでは、待降節には歌わないはずの「栄光の賛歌」も大きな声で歌います。

9日間の祈りは、ノヴェナの祈りにも通じ、とくべつな意味を持っています。

クリスマスまであと一週間。

たしか昨年のクリスマスをお祝いしていたころ、時間の経つのは早いから、次のクリスマスなんてあっという間に来ちゃう気がするなあ、と言っていたと記憶していますが、本当にそうなりましたぁ!

皆さまも、どうぞよいクリスマスをお迎えくださいね。

写真は、今年の取手のアドヴェント・リース。とても可愛らしく飾ってくださいました。

ニコデモのその後

2006-12-15 20:00:01 | Everyday is special
きょうは今年最後の入門講座で、ティーパーティーをやりました。

ティーパーティーといっても、持ち寄りの豪華な料理が並び、ビールとワインも楽しみました。
これも「入門講座」のひとつかな。本当のパーティーでビックリしないように(??)って言われると困ってしまうのですけど。

でも、楽しかったですよ。食卓を囲むことの大切さを味わっていただければと思います。
きょうのミサの福音でも「人の子(イエス)が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ、徴税人や罪人の仲間だ』と言う・・・」(マタイ11:19)とありますので、イエスもいろんな人と食卓を共にしていたのがわかります。

さて、一昨日話題にしたニコデモですが、聖書を読む会やきょうの講座にいつも参加してくださっている信者さんによると「ウィキペディア」というインターネット上のフリー百科事典でニコデモの項があり、その後のことが東方教会の伝承にあったとか。

以下、引用します。

「東方正教会の伝承では、ニコデモはこの後キリスト教徒となり、ユダヤ人に殺されて殉教したとする。復活大祭の2週後の主日(日曜日)に、イエスの葬りに参加した他の人物、アリマタヤのヨセフ、携香女らとともに記憶される。」
(「ニコデモ」ウィキペディアより)

これを読んで、ぼくはとてもうれしくなりました。
洗礼名に「ニコデモ」もいいかも、と思いました。

写真はシャコバサボテン。今年は去年に比べると咲くのが早くて、もう満開を過ぎてしまいました。ようやく撮った一枚です。

聖ルチア

2006-12-13 21:36:30 | Everyday is special
きょうは聖ルチアおとめ殉教者の記念日。義姉の霊名での祝日でもあります。
その夫の兄の霊名はルカですから、イニシャルがLでつながっています。

ところで、きょうは今年最後の聖書を読む会が開かれ、食事会もありました。

きょう読んだのはヨハネ3章のイエスとニコデモの対話の最後の部分。

ニコデモは、このほかにヨハネの7章と19章に登場します。

3章ではすっとんきょうな受け答えをしていたニコデモですが、7章では律法にしたがってはいるけれども、仲間のファリサイ派や議員たちの中でイエスをかばいます。
そして19章では、イエスを埋葬するために高価な「没薬と沈香を混ぜた物を百リトラ」も持ってきます。

こうして見るだけで、ニコデモの中での変化が読んで取れるようです。

その後のニコデモはどうなったか。

彼は聖人でもないし、彼については他に何も書かれていません。が、なにやらひとつの物語ができそうな感じを受けますね、というような分かち合いになりました。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」
(ヨハネ3:16)

ニコデモも、きっと信じる者となって、永遠の命を得ていると思いたいですね。

写真は、ランの一種、パフィオペディラム。ギリシャ語で「女神のサンダル」を意味するそうです。今年も可憐な花で楽しませてくれています。


マルティヌス司祭叙階式

2006-12-11 22:59:11 | Everyday is special
今朝もかなり冷え込んだようですね。
友部の修道院で寝坊した朝でも、日陰ではまだ霜が残っていました。

さて、イエズス・マリアの聖心会のマルティヌス助祭が、来年1月28日にインドネシアのバンドゥンで司祭に叙階されることになりました。

これは、本当にうれしいことです。

待ちに待った叙階式。日本からも何人かの会員が駆けつけますが、ぼくもその一員に加わることになりました。

マルティヌス助祭は、クリスマス前からインドネシアに行って、30日間の黙想をして直前の準備に入ります。

そして、叙階後1ヶ月で日本に戻ってきます、マルティヌス神父として!

どうぞ、叙階のよい準備ができますようにお祈りください。

写真は、今朝の修道院の庭にて。(写真と本文とは関係ありませんのでアシカラズ。)

P.S.
ふぉと日記一周年企画の結果ですが、応募してくださった方が何人もいらして、まだまとまっていません。しばらくお待ちくださいね。


無原罪の聖マリア

2006-12-08 21:47:40 | Everyday is special
きょうは無原罪の聖マリアの祭日。
ミサの中で、とくにすべての女性と子どもたちのために平和を祈願しました。

ところで、伊香保温泉から帰路に着く途中、なんとシスティーナ礼拝堂に行ってきましたぁっ!
エッ、なんで伊香保にシスティーナ??と思われるでしょうが、あるのです。もちろん5分の3に縮小されて再現されたものですけど、よくできています。

ここは「伊香保システィーナ・サンエイ&猿劇場」。エエーッ!!なんで猿劇場なの???と思われるかもしれませんが、これもがんばっていて、サスケくんとりんごちゃんの芸も達者でしたよ。トリックアートの体験美術館もおもしろかったです。

ぼくはバチカンにもローマにも行ったことがありませんが、じっさいのシスティーナを見たことのある司祭に聞くと、本物よりもこちらの方が明るくて絵がよく見えて、何が描いてあるのかよくわかったとのこと。

説明してくださった係員の方が「イエズス・キリスト」とおっしゃっていたので、あとで聞いてみると、やはりカトリックの信者さんでありました。

聞けば、この礼拝堂の説明をするために聖書や教会の勉強をして、カトリック教会に通い始め、それから洗礼を受けることになられたとか(近くの渋川教会ではないですけど)。

神さまのなさることは、本当に思いがけないことから始められるものだと、あらためて感じました。

写真は、その伊香保のシスティーナ。きっと、ミケランジェロもビックリでしょう。

ちなみに「伊香保システィーナ・サンエイ&猿劇場」のHPはこちらです。
http://www.sistina.co.jp/