ラヴェンナの世界遺産の一つサン・ビターレ教会のモザイク
素晴らしいモザイクが教会内部を覆っています
金色に輝く鮮やかな装飾には圧倒されました
出てくる言葉は…
すごっ☆
■2013年12月26日(木)
ベネチアから列車を乗り継いで片道約三時間、考えればそんなに近くはないのですが、ベネチアから日帰り圏内ということで、今日は朝早く起きて、世界遺産のモザイクの町、ラヴェンナへ行って来ました。少し前に、ホテルに戻りましたが、町全部がモザイクだといっても過言ではないほど、まだ頭の中にキラキラと見事なモザイクが輝いています。諦めずに強行してよかった。というのも…
今朝7時のリアルト・ヴァポレットの乗り場
そうです。ベネチアの洗礼を受けました。ハイ、想定内、アックアアルタです。といっても、ベネチアでは高潮になるときにはサイレンがなるのですが、昨夜も今朝も注意報はなかった為、安心していました。もっとも、この位の潮位では、アックアアルタとは言わないのかも知れません。ただ水かさが増しただけ…
とはいうものの、運河沿いにあるホテルの前も川から水があふれて、今朝はリアルトと同じようになっていました。ホテルの玄関口には水の進入を防ぐアルミ製の戸がしてあり、外に出た私は、足下に迫る水に、あーやられたなぁ~行くのはやめよう、と思いました。雨も降っているし、風も吹いている…部屋に引き返して、もう一眠りしよ。
イタリア高速鉄道のフレッチャジェント
午前7時25分発
これぞ、悪魔のささやきです。一瞬そうは思ったものの、既に予約している切符は無駄になるし、第一あんなに訪ねたかった場所をこの期に及んで諦めるか…そう思い至ったときには、私の足は、もう水の中に一歩踏み入れていました。覚悟のダイブです(大げさ)。こそ泥のようにつま先立ちをして歩きましたが、なんの役にも立ちません。あっという間に足はくるぶしまでびちょびちょです。
フレッチャジェントでボローニャまで
ボローニャからレッジョナーレ(普通列車)に乗り換えラヴェンナへ
まだ薄暗い中、列車に乗りましたが、オフシーズンの為フレッチャジェントもレッジョナーレもがらがらです。この切符はネットでスーパーエコノミーの席を取ったので料金は超格安なのですが、イタリアの鉄道はこんなサービスがあるから旅行者には助かります。
誰もいないので、遠慮無く自分撮り
こうでもしないと思い出の写真は撮れなくて
我慢してます…靴の中、ジーンズの裾、びちょびちょ…
青線まで水に浸かりました
今、ジーンズには塩がふいてます。アドアリア海の塩^^;
勿論、この後、靴の中にティッシュを入れ、下敷き部分は取り出して、列車の中で渇かしました。ベネチアのアックアアルタは午後になると水が引くことは分かっているので、まっこの程度ならよしとしようと思います。
ラヴェンナも手作り地図を用意しました
インフォメーションで町の地図はくれるのですが、地図の読めない女には、こうして自分で手作りすると断然分かりやすくなります。グーグルマップのストリートビューを駆使して何度も何度も町の様子や通りの名前を確認したので、ラヴェンナに着いたときには、ナポリと同じく、ここ来たことある!とデジャブです。日本に居ながら、外国の、それも行ったことのない町の様子を事前に知ることが出来るなんて、ほんとに便利な世の中になりました。
雨のラヴェンナ駅
駅に着いたときは、雨脚も強くなり、風も吹いてちょっと心が萎えそうでした。駅前に停まっているタクシーに乗りたいと、又悪魔のささやきがしましたが、地図まで書いたのに歩かないと意味がない…足下を更に濡らしながら、サン・ビターレ教会の前に来ましたが、ここから始まるモザイクの美術は人間業とは思えない、神がかった世界でした。やっぱり来て良かった…心底そう思ったのでした。
※効率の良い回り方や偶然見つけた美味しいレストランなど又あとで綴りたいと思います。
無事に見どころを終え、感動の思いに包まれて列車に乗ったのですが、その車内で思いも掛けない出会いがありました。私の席の通路を挟んだ隣に4人の方が座られたのですが、その中の若い男性が、なんと教会での私のある行動をカメラに収めていたのです。おまけに、その男性は流ちょうな日本語で、可愛かったです(私のことではありません)、面白かったです(私のことです)と話すではありませんか。海外に出ると、日本の矜恃をもって恥をさらさぬようにと心がけているのですが、とんだところで化けの皮がはがれたか。いや、しかし、フツーそんなことに反応するか…とは言っても、私もカメラを向ける先にはこんなこと、あるかもな~
ボローニャで、良い旅行を、と言って貰って分かれましたが、ホテルに居ては絶対に起きなかったこんな愉快な出会いもあって、モザイクの素晴らしさと共にラヴェンナも忘れられない町になりそうです。