関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 祢宜ノ畑温泉(大沢里温泉) 「やまびこ荘」 〔 Pick Up温泉 〕
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※ 2010年9月1日より耐震補強工事及び改修工事により休業中。2011年春再開予定。
住 所 :静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里150
電 話 :0558-58-7153
時 間 :12:00~17:00 (宿泊客ないときは~16:30)
料 金 :500円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
■ 紹介ページ (西伊豆町観光ガイド)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
西伊豆町営の小学校を転用したお宿が日帰り対応しているもので名湯の誉れ高いお湯。
ふつう、祢宜ノ畑温泉(ねぎのはたおんせん)と呼ばれていますが、表記は袮宜の畑温泉、祢宜ノ畑温泉、祢宜之畑温泉、禰宜ノ畑温泉、禰宜之畑温泉など揺れまくっています。
ちなみに、字名は「袮宜ノ畑」、分析書(当時)の表記は「ねぎの畑温泉」、地図(昭文社)上の表記は「祢宜之畑温泉」、バス停名は「ねぎの畑」です。
公式HPや公的資料では、「祢宜ノ畑温泉」という温泉地名はつかわれておらず、「やまびこ荘」の現HPに掲載されている分析書の源泉名は「大沢里(おおそうり)温泉」となっていますが、「大沢里温泉」でWeb検索してもほとんどヒットしません。
西伊豆、堂ヶ島の南、大浜海岸のあたりから仁科川沿いに天城連山に分け入る県道59伊東西伊豆線。
仁科の集落を抜け、山道を溯ること数kmで祢宜ノ畑の集落に到達します。ここは平家の落人伝説ものこると云われるほど山ぶかいところ。
伊豆は”海”のイメージがありますが、南・西伊豆から中伊豆にかけてはかなりの深山。
県道59伊東西伊豆線をそのまま走ると、仁科峠、風早峠を越えて湯ケ島に抜けられますが、狭隘幅員でブラインドだらけのワインディングが延々とつづくので、運転に不慣れな方にはおすすめできません。
ここは昭和48年に閉校した大沢里小学校の校舎を利用して、昭和51年に開設された宿泊施設です。
入口は狭い坂道で、学校のシンボルツリーだったと思われる大きな松の木を回りこむように進むと裏手に昔の校庭が広がり、ここは現在Pになっています。
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【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 入口
学校の面影を色濃くのこす木造2層の建物。
玄関にはいまでも「大沢里小学校」の看板がかかっています。
入ってすぐ右手の事務室で受付。
館内はどこもかしこもピカピカに磨き上げられて、模範的なメンテナンス。
もちろん利用する側にもきびしい校則(^^)が定められています。
(「青少年の健全な体と心を育成するため、宿泊を通じ徳操を養う場」であります。)
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【写真 上(左)】 廊下&客室
【写真 下(右)】 客室
かつての教室が客室になっていますが、どこをみても学校をしのぶ雰囲気にあふれています。
「温泉みしゅらん」によると、事務室裏手の旧職員室が改装されて浴室になっているらしく、手前が男湯、おくが女湯。
館内には簡易郵便局も併設されています。
廊下を渡ったおくにある25mプールも温泉使用とはおどろき。(別途200円、循環ろ過器・塩素使用、ここは入らず。)
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【写真 上(左)】 プール
【写真 下(右)】 プールの湯口
広くはないですが、西日が射し込む趣のある浴室。
右手に石枠石敷側面タイル造1人の小浴槽と、左手に檜造り3-4人の主浴槽がとなりあっています。
(女湯には岩風呂があるらしい。)
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【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所
カラン3(5?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランも温泉だと思います。
平日16時で男女湯とも終始独占。この名湯をじっくりと堪能できました。
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【写真 上(左)】 小浴槽-1
【写真 下(右)】 小浴槽-2
小浴槽は60℃の熱湯のカラン(注入)と非加温のカラン、主浴槽も60℃の熱湯カラン(注入)と非加温カランがあり、すべてのカランは源泉でしょう。
熱湯カランを開けるときは非加温カランを閉める(&その逆)旨の掲示。
(通常は非加温カランが”開”、熱湯カランが”閉”)
非加温カランはともに30℃台後半で、小浴槽は全開で25L/min、主浴槽で同30L/min程度。
両槽とも槽内排湯はなく、小浴槽から主浴槽に流し込んで主浴槽から潤沢にオーバーフローするかけ流し。
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【写真 上(左)】 主浴槽
【写真 下(右)】 ザンザコのオーバーフロー
行ったときは、両槽とも37℃くらいの絶妙な湯温で、熱湯カランは止まっていて小浴槽&主浴槽の非加温カランが半分くらい開けられていたので、そのまま入りました。
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【写真 上(左)】 小浴槽の非加温カラン
【写真 下(右)】 主浴槽の非加温カラン
無色透明で澄み切ったお湯には浮遊物なく、湯中の指先が力づよく発光しています。
主浴槽では湯口そば、小浴槽では全槽で気泡がただよい、主浴槽で少量、小浴槽では潤沢なアワつきがあります。
小浴槽のアワつき量は伊豆でも屈指だと思います。
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【写真 上(左)】 熱湯カラン
【写真 下(右)】 男湯
はっきりとした芒硝塩味でスルスルと喉ごしよく美味。四万の塩之湯飲泉所あたりの味に似ているかな?。
おだやかで甘い石膏臭。
きしきしとヌルすべとつよいとろみがいりまじる複雑な湯ざわりで、小浴槽では大量アワつきによるぬるぬるも・・・。
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【写真 上(左)】 主浴槽から小浴槽
【写真 下(右)】 小浴槽から主浴槽
なんだかわからんがすこぶる軽いお湯で、浴中、からだへの負担をまったく感じません。
やわらかくやさしい絶妙の入りごこちでいきなりトリップ(笑)し、いつまでも入っていたい衝動に駆られます。
浴中ほとんどほてりはないものの浴後のあたたまりがものすごく、そのあとおもむろにすこ~んと抜けたような切れのよい爽快感につつまれます。
石膏泉にはときに絶妙な浴感をもたらす神がかり的名湯がありますが、ここもそんな一湯かと・・・。
一郷一会の100名湯選定・入替では、たいてい各自の温泉観を賭けた(笑)はげしい議論が交わされますが、ここはめずらしくほとんど異論なくして全員一致で決まったもの。
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【写真 上(左)】 ケロリン桶
【写真 下(右)】 泉源?
現分析書をみると、使用源泉もしくは源泉名がかわっているらしい。(源泉所在地は、ねぎの畑字小沢1295で同一。ただし、泉質名も変わっている。)
現在改修工事で休業中なので、来春の再開を待って再訪してみたいと思います。
なお、ここは西伊豆町の5つの町営浴場(堂ヶ島温泉「沢田公園露天風呂」、「なぎさの湯」、「せせらぎの湯」、祢宜ノ畑温泉「町営やまびこ荘」、浮島温泉「しおさいの湯」)が1,000円で利用できる温泉手形「風呂奉行」(半年有効)の対象施設でしたが、現在販売を休止している模様。
〔 源泉名:ねぎの畑温泉(町営温泉4号泉) 〕
含芒硝石膏泉(Ca・Na-硫酸塩温泉) 39.3℃、pH=8.7、1,100L/min(動力 無)、総計=2079mg/kg
Na^+=142.2mg/kg (21.18mval%)、Ca^2+=459.7 (78.55)、Fe^2+=0.003、Cl^-=54.86 (5.34)、SO_4^2-=1295 (93.06)、HCO_3^-=18.86、陽イオン計=604.7 (29.20mval)、陰イオン計=1379 (28.97mval)、メタけい酸=93.22 <S47.4.28決定>
(参考/現分析書)〔 源泉名:大沢里温泉(大沢里3号) 〕
Ca-硫酸塩温泉 38.7℃、pH=8.7、886L/min(掘削自噴)、成分総計=1.730g/kg
Na^+=112.0mg/kg (19.40mval%)、Ca^2+=402.9 (80.08)、Cl^-=41.3 (4.66)、SO_4^2-=1130 (94.50)、陽イオン計=519.5 (25.10mval)、陰イオン計=1179 (24.96mval)、メタけい酸=31.6 <H14.7.22分析>
<温泉利用掲示(HPより)>
天然かけ流し温泉です。
かけ流しでろ過器を使用していないため、毎日洗い場はもちろんお湯を抜き湯船も掃除しています。
○ 一郷一会100名湯(by takayamaさん)
■ブランドグルメ
〔 つんつん漬 〕
大沢里の「わさびの駅」で販売されている名物漬物。
静岡県特産の「活活」生わさびを特殊製法により醤油や白醤油に漬けたもの。
わさびと数の子を本漬ダシで漬け込んだ「数の子のつんつん漬」は、第54回全国水産加工たべもの展にて農林水産大臣賞を受賞しています。
(「(有)静岡研味」HPなどを参考。)
〔 2011/01/04UP (2008/07入湯) 〕
E138.49.44.612N34.48.34.385
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