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■ 仁科・堂ヶ島温泉 「沢田公園露天風呂」 〔 Pick Up温泉 〕



<仁科・堂ヶ島温泉 「沢田公園露天風呂」>
(静岡県西伊豆町仁科2817-1、9:00~19:00(3~5、9月)/9:00~20:00(6~8月)/9:00~18:00(10~2月)※繁忙期は時間延長あり、火休)、500円、0558-52-0057(露天風呂管理事務所))
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (西伊豆町HP)


【写真 上(左)】 階段&脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

西伊豆を代表する絶景露天風呂で人気観光スポット。
今年2009年10月の台風18号により被害を受け営業停止していましたが、2011/04/30より営業再開しています。
場所は仁科漁港の海側、沢田公園内にあります。
有料Pは入浴者無料ですが、台数はさほどないのでトップシーズンの夕暮れどきなど満車になるのでは?。

P入口の詰所で料金を払い、奥の海沿いの断崖にかかった階段をのぼってのアプローチ。
湯めぐりするなら、西伊豆町の5つの町営浴場(堂ヶ島温泉「沢田公園露天風呂」「なぎさの湯」「せせらぎの湯」、祢宜の畑温泉「町営やまびこ荘」、浮島温泉「しおさいの湯」)が1,000円で利用できる温泉手形「風呂奉行」(半年有効)があるので、こいつがお得。
この詰所でも売っています。

階段をのぼると脱衣所の小屋。手前が男湯、おくが女湯です。
脱衣所は狭く、混雑時は修羅場になりそう・・・。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 三四郎島

外にでるとさすがにすばらしいロケーション。
高台にあるこの露天からは駿河湾とリアス式海岸に浮かぶ島々が見渡せます。
とくに右手沖合いにならぶ三四郎島(伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島の総称)が印象的。

また、名勝、天窓洞・三四郎島などをめぐる「洞くつめぐり」の遊覧船がときおり沖合いをとおりすぎるので、やってきたら仁王立ちして手を振りましょう(笑)


【写真 上(左)】 遊覧船
【写真 下(右)】 湯面&海面

海辺の露天は数々あれど、ここまでのロケはそうそうありません。
しかも完璧に西向きなので、夕ぐれ時はさらに絶景、これで人気がでないワケがありません。

浴場じたいは広くなく、石造4-5人の浴槽ひとつ。
熱湯かつほてる泉質なのでトドが多発するハズですが、トドるスペースもあまりなく、ここも混雑時は修羅場か・・・?
水カラン1、アメニティ類なし。
平日11時でほとんど独占、出るころに3人。入れ替わりで入った前浴の人もず~と1人だったとのこと。
ここは3回目ですが、こんなに空いていたのははじめてです。
平日とはいえ、7月も下旬の快晴、この西伊豆有数の人気浴場でよもや独占は期待していなかったのでラッキーでした。

石膏の析出&黒褐色に色づいた石の湯口からかなり熱めのお湯(味臭からするとたぶん源泉)をしぼり投入+側面注入で、海側上面排湯口からの配湯+底面吸湯の半循仕様。

ごくうすく懸濁したお湯はわずかに茶色の浮遊物をうかべ、しっかりとした芒硝塩味に明瞭な磯の香&芒硝臭。
硫酸塩のキシキシとアルカリのヌルすべが入りまじる湯ざわりでとろみも感じられます。
硫酸塩をかなり含んでいるので、湯中の指先が青白く発光していますが、磯の香がつよいので、どちらかというと海のイメージのお湯になっています。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色&湯口

あたたまりがすこぶるつよく、屋根がなく日射に晒されるので海風だけでは冷めきりません。この日もときおりカランの水を浴びながらの入湯。
かなり濃いめの石膏芒硝泉で、どちらかというと通ごのみ。泉質的に力のつよいお湯なので長湯はきびしいものがあります。
しかし、海辺の温泉でこれだけ硫酸塩の強い泉質を繰り出すとは、さすがに硫酸塩泉のメッカ、西伊豆です。

ここはカルキがつよいという情報もありますが、今回はタイミングがよかったためか、お湯のコンディションがよくほとんど循環を感じないほど。(ただし、磯の香は消毒の影響をうけて出ていると思う。)

ロケは最高。お湯については毀誉褒貶ありますが、タイミングを選んでいけばなかなかに入りごたえのあるお湯が楽しめる好浴場だと思います。

Ca・Na-硫酸塩温泉 56.9℃、pH=8.8、湧出量不明、総成分=2.477g/kg、Na^+=200.8mg/kg、Ca^2+=553.44、Cl^-=88.7、SO_4^2-=1578、HCO_3^-=4.9、メタけい酸=35.8 <H14.6.20分析> (源泉名:仁科・堂ヶ島5号・16号混合泉(西伊豆町副配湯所))

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過:あり 消毒:あり

■ブランドグルメ
〔西伊豆(田子・仁科)の塩鰹〕
かつて鰹の一本釣りが盛んだった西伊豆には鰹がらみの名物がいくつかあります。
脂ののった戻りがつおを加工して、おもに正月用に作られる「塩鰹」もそのひとつで塩干ごのみのグルメ層に知られています。
また、田子のしょっから(鰹の塩辛)もこのあたりの名物として知られています。

〔 2009/12/05 (2008/07入湯) 〕


E138.46.7.686N34.46.26.160

【過去の記録/休業情報(2009/10/08~2011/04/29)】
※休業情報西伊豆観光協会HPより)
●沢田公園露天風呂休業についてのお知らせ
平成21年10月8日の台風により、沢田公園露天風呂は大きな被害を受けた為、当分の間休業させていただく事となりました。
皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程よろしくお願い致します。

今年2009年10月の台風18号により被害を受け営業停止している模様で、2009/12/05現在、同HPでは「休業」となっています。

新聞報道などによると、一帯は「名勝伊豆西南海岸」の国指定を受けていて、文化財保護法や付帯の許可等により、町では露天風呂を許可なく改修できないことと、数百万円に及ぶとされる復旧費用の二重のネックがあって改修が進まないようです。
「名勝伊豆西南海岸」の景勝保全も大切ながら、この露天はいまや西伊豆町屈指の観光資源となっています。
文化財保護と観光資源復旧のジレンマ、どのように決着するのか注目されるところです。
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