長州に棲む日日

[PC推奨]直参と萩藩士の子孫で長州在、でも幕府海軍・箱館海軍松岡磐吉大好き。
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大河ドラマで若々しい幕末長州を

2011年01月10日 | ★幕末維新の長州
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「大河ドラマで幕末長州を!」

去年あたりから、ソレ系の人間が集まると、リアルでもネットでも、何かとこの話になります。

「龍馬伝」に登場した高杉晋作
高杉という史実の人物が大河ドラマに登場したのは、33年ぶりだったんですよ、33年!

2004年の「新選組!」(←超大好きで全話BOXも番外編もスペシャルも持ってるw)では、声だけ出てました。
「いよう、征夷大将軍!」
と行列をはやすシーン。
「今言ったのは誰だ」「キツネ目の男だ!」
・・・吹いた。「キツネ目の男」って、知る人ぞ知るグリコ森永事件の犯人www(古っ)



で。

その「33年前(今からだと34年前)の大河ドラマ」というのは「花神」(1977)です。
原作「花神」(司馬遼太郎)は、大村益次郎(村田蔵六)の物語ですが、ドラマではこれに、吉田松陰・高杉晋作らを描いた「世に棲む日日」を大きくからめてありました。

(他にも「十一番目の志士」「峠」「伊達の黒船」などもからめてありました。「峠」などはいいけど、「十一番目~」はまったく不要でしたけどね…主人公、架空の人物だし)


ともあれ。
「必見!大河「花神」の半分は「世に棲む日日」」 ←こちら一読くださると嬉しい。

↑クリックで飛びますが、コピペのかた用にURLもかいときます。 http://blog.goo.ne.jp/akiller_2006/e/341a836364dbc0987f5e07fe0c6b9021



大河「花神」を語るとキリがないので、話を進めます。



「花神」は本当にすばらしい出来で、今でも高い評価を得ています。
役者さんもそれぞれすばらしかった。

…でも、33年前です。
やっぱり「いかにも時代劇」なのです。


考えてもみてください。
吉田松陰が亡くなったのは数えの29歳
門下やその一派の高杉晋作・久坂玄瑞・入江九一・吉田稔麿・伊藤俊輔・井上聞多その他大勢、幕末の嵐の当時、みんな20代なんです。

昔の人が、今よりもずっと早くオトナになっていたのは事実ですが、でも20代の男ですよ?
「いかにも時代劇」っぽいのではなく、もっと若者らしく描いてみてほしい。
くさい言い回しですが「青春群像」なんですよ、幕末長州って。

20代のにーちゃんたち。
それぞれのキャラはありますが、キターーーーみたいに盛り上がったり、orzってなったり、目立ちたがったり、大恥かいたり、人をからかったり、ビビったり、やけくそになったり、ブチ切れたり、大ポカかましたり、馬鹿をやったり、飲みすぎたり、女の子が気になったり、いろいろあるはず。あって当たり前。


やっぱ群像劇がいい。
わたし的には「世に棲む日日」のまんまドラマ化でもいい!



長州は結果的に「勝者」になりました。
だから、その過程で死んだ人はなかば神格化されたし、生き残った人の多くは明治政府の高官になった。
だから、像(持たれるイメージ)が「等身大」でないのです。「英霊」と「偉人」なんて、私、いらないよ。
私は「彼らが若かった時代」の、「等身大の彼ら」が見てみたい。
そのへんのにーちゃんと変わらんようなところもあったはずだ。絶対あったはずだww


大河「新選組!」のすごさってのは、ひとつひとつの史実のエピソードの解釈が面白い角度だったというのもありますが、なんといっても三谷幸喜らしいセリフにあるんじゃないでしょうか。
テンポがよくて、時にはかけあい漫才wwみたいな。

そして言葉遣いもけっこう今風だった。
「…て言うかさー!」
「むかつくんだよな」
「~なのかよ!w」
「なんで俺ばっか!」

いいなあwww
セリフの若々しさというのは、キャラクターの捕らえ方も若々しいからだと思う。
同じ時代、同じ年頃の長州人たちだって、そんな感じで描いてみてほしいのです。


さっき「長州は勝者になった」と書いたけど、それゆえに誤解されている部分も多々あります。
敗れた者、滅びたものだけが壮絶で美しいのだ、みたいに思う人もいる。
でもそれは違う。

長州は国ごと滅びかけた。
朝敵になり、征伐を受け、外国とは交戦し、藩外では長州人であるだけで殺され、藩内では政権交代のたびに血が流され、反論統一のための内戦も経験した。
そりゃもう壮絶、悲惨です。
禁門の変なんて、起こしたこと自体が無謀なんですけど、それでもあまりの悲惨さに泣けます。
殉難簿を見ると「戦死」に混じって「自殺」が多いこと…。


長州は「倒幕一直線で大成功めでたしめでたし」だと思っている人が多い。
違う違う。
長州の幕末史を知ってほしいです。
生き生きと動く若々しい"実年齢の"キャラたちを水先案内人に、知ってほしいです。


だから・・・
大河ドラマで幕末長州が見たい。
見たい見たいーー!


来年の大河も確定してるので、2013年以降ということになりますが、そうなると「花神」から35年以上経ってることになります。
ねえ、そろそろやってもいい頃でしょう?そう思いませんか?

【追記:その後実現しました、長州大河。やらないほうがマシだった・・・・・・】



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8 コメント

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Unknown (うめ)
2011-01-11 00:47:18
「花神」から33年たっているのですか。
あの井上聞多と伊藤俊輔のコンビが面白かった記憶はある
高杉晋作もおうのさんも(^^)

幕末ものは受けないという定説があるらしいのはどこかで読んだ覚えがあります。
でも、「新選組!」も「龍馬伝」も面白かった!
大河ドラマで幕末長州もの いいですね
賛成です。

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大賛成です (奈良屋)
2011-01-11 18:44:37
初めまして、奈良屋と申します。
いつもワクワクしながら、ブログ読ませていただいてます!
幕末長州大河化のお話を読んで、想いが溢れて初コメントします(>_<)!
私が長州(歴史)を好きになったのも、彼らが等身大の兄ちゃん達だった事に魅了されたからです。時代劇モノは真面目に作れば作るほど嘘っぽくなる気がして…(それはそれで良い作品もありますが…)
もっと身近で、時には現代に合わせて、熱いような冷たような、良い意味で力の入りすぎない人間ドラマを、ぜひ長州を見てみたいですね。
「新選組!」はとても良いバランスで描かれていたと思います(´∋`)

長々と失礼いたしました;
これからもブログを楽しみにしています(^∋^) 奈良屋
返信する
すみません; (奈良屋)
2011-01-11 21:33:43
先ほどのコメントが上手く投稿できず;もう一度失礼いたします;

初めまして、奈良屋と申します。
いつもワクワクしながら、ブログ読ませていただいてます!
幕末長州大河化のお話を読んで、想いが溢れて初コメントします…!
私が長州(歴史)を好きになったのも、彼らが等身大の兄ちゃん達だった事に魅了されたからです。
時代劇モノは真面目に作れば作るほど嘘っぽくなる気がしてました…(それはそれで良い作品ですが)
もっと身近で、時には現代に合わせて、熱いような冷たような、
良い意味で力の入りすぎない人間ドラマを、ぜひ長州を見てみたいですね。
「新選組!」はとても良いバランスで描かれていたと思います(´∋`)

長々と失礼いたしました;
これからもブログを楽しみにしています(^∋^) 奈良屋

返信する
Unknown (内藤昶)
2011-01-12 18:20:08
奈良屋さん
コメントありがとうございます!

そーなんですよね、大河は別に学習教材じゃないんで、創作をいい感じに入れつつ、人間らしいドラマにしてほしいなと思います。
登場人物がのちにどう評価されようと、その時はその年齢のにーちゃんなわけじゃないですかw

「新選組!」には史実と違うことはたくさんありましたが、従来の大河と違ったあの新鮮さは評価していいと思います・・っていうか、個人的には大好きー!

長州ドラマ、見たいですねえ。
群像劇でいいのですが、一応誰かで通すとしたら、伊藤俊輔とかが意外と面白いかもしれないww
返信する
アネゴ! (ふうこ)
2011-01-15 21:04:25
貼らせていただきましたぜ。

たしかに新撰組(幕府)と龍馬(土佐)をやったから、次は長州か薩摩って流れいいと思うんですよね。
私、龍馬伝以外に大河見たことないのですが、
江戸以前を取り上げるよりは幕末くらいから近代辺りを描いた名作をNHKがやってくれるといいのになあって思います。
現在につながる要素が多い方がいいかなと。
「あーそれでそうなったのね」って気付きがあると面白いし。難しいのかな。

「江」はみてませーん。
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Unknown (内藤昶)
2011-01-17 10:08:37
戦国は人名が似ててさっぱり覚えられん・・。
てゆか、私はやっぱり生なエピソードも伝わってる幕末が好きー!

「現代につながる要素」、そうですね。そうそう、それもある。
でもそう言いながら明治はあんまり知らなくて、今からぼちぼち明治もって思ってます。

「坂の上の雲」(ドラマの)で伊藤が「今でも夢の中じゃ高杉さんの使いっぱしり」とか言ってたシーン、笑いながらジーンときました。
一緒に突っ走ってた人のほとんどが亡くなってしまって、時代が大きく変わって、でもそんな風に思い出すことってあっただろうなあ・・と。
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幕末はもういらない ()
2012-04-27 15:14:50
長年大河みてきたけど、
幕末は関心がなかった。
一昨年の「龍馬伝」なら珍しく見て少し関心を持ったかな?と思ったけど、
「戦国⇔幕末」の同じような時代パターンの繰り返しに、少し飽きてきて、関心がすっかりなくなってしまった!!
今年の大河はそのような形骸から抜け出す、というつもりで、毎週楽しみにして見ています。
これからも、いろんな時代のドラマが見てみたいです!!
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花神の撮影を見た (松崎)
2014-11-11 21:59:10
それは、私が二十歳の時でした。

大村益次郎の出身地鋳銭司で 花神 のロケ

がありました。生 浅丘ルリコを見ました。

落ちはロケ地の近くに私の勤務してた会社の社宅があ

り、そこのトイレを浅丘さんが使いました。

上司はそれが自慢でした。家のトイレは浅丘るり子

が使ったと、、、、、・・・
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