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泉屋博古館創立50周年記念『住友コレクションの茶道具』
泉屋博古館分館(東京) ※6月20日(日)まで
雨のアークヒルズは都心とは思えないほど、新緑が鮮やかで。
周囲のビル群と仰ぎ見つつ、「おっしゃれだなぁ」という風景が広がる。
(こんな一等地に美術館を構えるなんて、さすが住友系)
さて、3年ぶりの茶道具コレクション。
2007年5月に見た時にはなかった茶道具もたくさん出ていて、満足![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
まず、最初に目に飛び込んできたのが一入さんの赤楽四方茶碗。
朝からblogで一入、一入と書いた直後なので、「まぁ、ステキ
」。
利休の黒楽「ムキ栗」の赤楽版だねっ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0206.gif)
って、リストをチェックすると順路逆じゃん![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0165.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
と、正しい順路で見直す。
唐物の文琳茶入『若草』と鶴の子茶入『漱芳』はかわいい。
今回も付属品を引き連れての展示。
こういう“総合的”な展示を見たのは3年前のココでの展覧会が初めてだった。
(その後、他でも見かけるようになった。同じ頃、新聞記事で読んだし。
あの辺りから展示方法に“変化”が起こったのかもしれない)
でも、“お宝系”のものよりも実際の茶事に出た国焼の方が貫禄ある?
瀬戸肩衝茶入『真如堂』と『打出』、丹波茶入『山桜』はいずれも使いやすそう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
それから野々村仁清の茶入の唐物十九種茶入写しもいい。
(静嘉堂文庫美術館にもあるけど、また違った印象)
茶杓と掛け物は展示替えをするようで、リストにあるもの全部が見られず残念![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
今回はコレクションを揃えた住友春翠さんが削った茶杓。
繊細な印象。
(裏千家の玄々斎について茶道を習ったらしい)
水指は祥瑞や萬暦赤絵よりも、高取の歪んだ形の水指が面白かった。
お茶碗は黄天目と伯庵茶碗がキレイ。
井戸茶碗はごっつくて、むしろ仕服の紅毛裂に注目。(VOC柄)
そして、今回は茶釜が充実。
天明や芦屋も保存状態がよくて、今でも“現役”で使えそうな感じ。
でも、実際に春翠さんが使ったのは大西清右衛門さんに発注したのだろうなぁ。
大西の浄長作(大正11年とか13年)に、「えっと、何代目だっけ?」
当代が16代だから、13代か14代だよねぇ。。。あまり、印象がなくって![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0144.gif)
帰宅して確認したら、13代だった。
慶応2年生まれで4歳で先代、10歳で先々代を亡くし、かなりピンチの時代。
折りしも明治維新で茶道が衰退した背景もある。
その中で、頑張った方だった。
(京都ではつい2代とか8代に目を奪われ、2桁の代になると印象薄くなるのを反省
)
それくらい浄長さんのお釜が見事だった。
六角形の『有馬六景釜』、その一面ごとの風景の下絵も一緒に展示されていた。
有馬は春翠が別荘を構えた地。
オーダーメイドだなぁ。。。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
もう一つ、東方朔釜もよかった。
(そういえば、昨秋の表千家北山会館では橋本関雪が下絵を描いた茶釜を見たっけ。
あれも、浄長さん作だった。→こちら)
そんな感じで規模は小さいけれど、いいものがギッシリ詰まった展覧会。
今月の『月刊 淡交』にも特集が出ているので、行かれる方は事前に読んでおくと尚◎。
それと今回は図録が1,500円で販売されてます。(A5版でコンパクト)
こちらもいい感じ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
★↓ランキング投票、応援ヨロシクお願い致します![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0206.gif)
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泉屋博古館分館(東京) ※6月20日(日)まで
雨のアークヒルズは都心とは思えないほど、新緑が鮮やかで。
周囲のビル群と仰ぎ見つつ、「おっしゃれだなぁ」という風景が広がる。
(こんな一等地に美術館を構えるなんて、さすが住友系)
さて、3年ぶりの茶道具コレクション。
2007年5月に見た時にはなかった茶道具もたくさん出ていて、満足
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まず、最初に目に飛び込んできたのが一入さんの赤楽四方茶碗。
朝からblogで一入、一入と書いた直後なので、「まぁ、ステキ
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利休の黒楽「ムキ栗」の赤楽版だねっ
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って、リストをチェックすると順路逆じゃん
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と、正しい順路で見直す。
唐物の文琳茶入『若草』と鶴の子茶入『漱芳』はかわいい。
今回も付属品を引き連れての展示。
こういう“総合的”な展示を見たのは3年前のココでの展覧会が初めてだった。
(その後、他でも見かけるようになった。同じ頃、新聞記事で読んだし。
あの辺りから展示方法に“変化”が起こったのかもしれない)
でも、“お宝系”のものよりも実際の茶事に出た国焼の方が貫禄ある?
瀬戸肩衝茶入『真如堂』と『打出』、丹波茶入『山桜』はいずれも使いやすそう
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それから野々村仁清の茶入の唐物十九種茶入写しもいい。
(静嘉堂文庫美術館にもあるけど、また違った印象)
茶杓と掛け物は展示替えをするようで、リストにあるもの全部が見られず残念
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今回はコレクションを揃えた住友春翠さんが削った茶杓。
繊細な印象。
(裏千家の玄々斎について茶道を習ったらしい)
水指は祥瑞や萬暦赤絵よりも、高取の歪んだ形の水指が面白かった。
お茶碗は黄天目と伯庵茶碗がキレイ。
井戸茶碗はごっつくて、むしろ仕服の紅毛裂に注目。(VOC柄)
そして、今回は茶釜が充実。
天明や芦屋も保存状態がよくて、今でも“現役”で使えそうな感じ。
でも、実際に春翠さんが使ったのは大西清右衛門さんに発注したのだろうなぁ。
大西の浄長作(大正11年とか13年)に、「えっと、何代目だっけ?」
当代が16代だから、13代か14代だよねぇ。。。あまり、印象がなくって
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帰宅して確認したら、13代だった。
慶応2年生まれで4歳で先代、10歳で先々代を亡くし、かなりピンチの時代。
折りしも明治維新で茶道が衰退した背景もある。
その中で、頑張った方だった。
(京都ではつい2代とか8代に目を奪われ、2桁の代になると印象薄くなるのを反省
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それくらい浄長さんのお釜が見事だった。
六角形の『有馬六景釜』、その一面ごとの風景の下絵も一緒に展示されていた。
有馬は春翠が別荘を構えた地。
オーダーメイドだなぁ。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
もう一つ、東方朔釜もよかった。
(そういえば、昨秋の表千家北山会館では橋本関雪が下絵を描いた茶釜を見たっけ。
あれも、浄長さん作だった。→こちら)
そんな感じで規模は小さいけれど、いいものがギッシリ詰まった展覧会。
今月の『月刊 淡交』にも特集が出ているので、行かれる方は事前に読んでおくと尚◎。
それと今回は図録が1,500円で販売されてます。(A5版でコンパクト)
こちらもいい感じ
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