Akatsuki庵

日々と向き合って

畠山記念館

2007年12月10日 08時47分14秒 | 美術館・博物館etc.
平成19年度秋季展「茶の湯の美 -利休から宗旦へ-」最終日に行ってきた。
(前期も行ったが、後期も興味深かったので)

前後期の違いは掛け物。

後期には南宋の禅僧・エン悟克勤の墨蹟が出ていた。
珠光さんが茶席にこの御方の墨蹟に掛け始めたことが現在にも通じているというが、どこがどうスゴいのか、未熟な私にはまだ理解できないなぁ。
宗旦の画賛は後期は梅図。
前期の瓢箪達磨の方が好き。

そういえば、昨日の稽古の折り、床の間拝見して「あれ?」と思い、先生に確認したら、やはり宗旦居士の画賛だった。(勿論、写しだよ)
先月、集中的に見たせいか、古いものを観ても"何か"わかるようになってきたかも。

利休さんが娘おちゃうに宛てた消息、字が少し優しい感じがした。
道具類は再観賞になるのだが、一度観たせいか、今度は冷静にじっくり観られた気がした。
長次郎の赤楽『早船』、形はやはりよい。これだけ継いであると、さすがに実用では使えないなぁ。
真塗りの黒棗。
少庵と宗旦の花王がある一双が並んでいるのが、なぜか印象的。
茶入が一つも出展されていなかったしね。(濃茶用だから、貫禄あり)
利休作の象牙の茶杓、他では見なかったなぁ。

拝見で伺う時、象牙はお作ではなく「おなりは?」と問い、「利休形です」と応えるが、ほーっ。コレが利休形かぁと、感心した。(←フツーの形だけど)

他に長次郎作の灰器とか道安形の灰さじ、利休が所持していたらしい組釜敷、大きな釣り花入。
二度めならでは刷り込み系の観賞手応えあり。

ちなみに、畠山記念館の庭の紅葉が見頃だった。
冬の青空から差し込む薄めの木漏れ日がとても綺麗。
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