Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

六本木で美術館ハシゴ

2013年05月19日 07時10分42秒 | 美術館・博物館etc.
(朝日新聞社が主催する)都心の美術館探訪のつづき。

日比谷から六本木へ移動。



まずは国立真美術館。サイト

何度か訪れたことはあるけど、まぁ自腹切っては来ないところ

ここもリタイア世代(サードエージ?60代~70代)が多し。

『貴婦人と一角獣』展を鑑賞。サイト

フランスで1500年頃に制作された巨大な6枚のタピスリー。

五感(触覚、嗅覚、味覚、視覚、聴覚)と第六感をそれぞれ感覚がモチーフになっている。

予備知識をまったく持たずに訪れたので、まず6枚を順繰りにボーっと見て、
別室でイメージ映像を見てから、まだ戻って眺めて、
同時代に制作されたタピスリーを見て、解説映像を見てから、また戻って眺めて。

まぁ、織物なわけで。
規模は違うけど、西陣織と原理は同じわけで。

ホーッと思いながら見ていた。
なかなか良かった。

1500年といえば日本では室町時代の末期、戦国時代に突入しそうな頃。

来週(5/26)に日曜美術館で紹介されるので、復習しがてら観ることにしよー。
(ちなみに展覧会は7月15日(月・祝)まで。その後、大阪に巡回するらしい)


さらにサントリー美術館へ。


『「もののあはれ」と日本の美』展。 6月16日(日)まで サイト

たまたまかもしれなけれど、ここは外国人観光客が多かった。

年配の方は女性のグループが多かったかなぁ。
けっこう混んでいてビックリ。(←平日の午後なのに)

何が「もののあはれ」なのか、私には説明できないけれど、
蒔絵の手箱とか源氏物語屏風(←出光美術館で見たものと同質のもの、けっこー被ってた)とか
あるいは仁清の武蔵野茶碗とか、

雅な、そして季節のうつろいを愛でるような(←和歌の世界みたいな)展示が続く。

見ていて、「あぁ、いいなぁ」って思う。

そして自覚する。
「私って、『もののあはれ』な感覚が好きなんだぁ」。

菱田春草の墨絵を見ることができてよかった。

思えば、今月は五島美術館、畠山記念館、根津美術館、そして出光美術館と、
なんとなーく共通したテーマが流れていたようにも感じる。

訪れた日はちょうど第3木曜日。

6階の玄鳥庵で呈茶サービスが開催中だったが
前に1回訪れたことあるし、1,000円は高いし~とパス。

ちなみに、入場料は招待券なので払わなかったけど、
出光と新美ではクリアファイルを購入。

あ、そうそう。
国立新美術館では秋に竹内栖鳳展がある。9月3日(月)~10月14日(月・祝)。
これは前売り券を買って、見たい

バックナンバーリストを見ると、サントリー美術館は昨年8月以来の訪問。
地階の料理教室がなくなっていたり、地下鉄へ行くまでの飲食店が一部入れ替わったり、
入口の和カフェがフツーのカフェになっていたり

大幅リニューアルがされていたので、びっくりした

サントリー美術館の年間会費は5,000円。
基本的に同行者1人までの料金。(もちろん、何回来てもOK)
カンペキにデート仕様ダ

せいぜい年2回ぐらいしか興味がそそられる出し物がない。

そういえば、前々回のフィンランドデザイン展と前回の歌舞伎展も
実は招待券をもらっていたのだが、行く時間がなかった
(立地的にも時間的にも行きやすかったのに、それでも暇がなかった

なので、年間会員になってもモトは取れないなぁ。

むしろ、根津美術館は毎回でも行きたいところだけど、
それでも年間会員でモトは取れない。
畠山記念館も同様。

いずれも、ペアを想定している。
つまり、60代70代の夫婦とかオトモダチ同士を当て込んで、
しっかり入場させて、がっぽり儲けようという営業方針。

「おひとりさま」といえばコトバが悪いが個人客のことを考えていない。
コストパフォーマンスが悪いとでも考えているのだろうか。

飲食店でも高級レストランになればなるほど、「おひとりさま」は回転率が悪いと敬遠されがちだもんな

でも、美術品に関する感性は本来一人ひとり違うもので、
本当に鑑賞しようとするならば、一人で心ゆくまでじっくり鑑賞するものだ。
会話などせずに、静かに見るものだ。

そういう観点から行くと、一人用で充分にモトが取る事ができる年間会員券を作って
人数分売るほうが、結果的には売り上げ向上に繋がるのではないかなぁ。

いまや薄利多売の時代だもんね

だから、私はトーハクと五島美術館しか年間会員の魅力を感じない。

さて、今日は灰形&花月の稽古の日だ~

準備しないと


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★サントリー美術館バックナンバーリスト
2012年8月『おもしろびじゅつワンダーランド展』 
2012年5月『毛利家の至宝 大名文化の精粋』
2012年2月『悠久の光彩 東洋陶磁の美』
2011年7月『不滅のシンボル 鳳凰と獅子』
2011年4月『美を結ぶ。美をひらく。』「夢に挑む コレクションの軌跡」
2011年4月 開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』
2010年9月『誇り高きデザイン鍋島』
2010年2月『おもてなしの美 宴のしつらい』
2009年4月『一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子』
2009年1月『japan蒔絵ー宮殿を飾る東洋の煌めく燦めき』
2008年4月『ガレとジャポニズム』
2007年12月『鳥獣戯画がやってきた』

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