『おもしろびじゅつワンダーランド展』 サイト
サントリー美術館 ※9月2日(日)まで
8月最後の夕方、やっと仕事が一段落して早く帰れたので、六本木のミッドタウンへ。
「茶道具展じゃないし~」と行く気はなかったのだけど、
少し前の朝日新聞夕刊で蒔絵の絵柄をプロジェクターで天井に投影している記事を読んで、興味を持った。
ただでさえ体力を消耗しやすい残暑厳しいこの時節、金曜土曜のみとはいえ、夜も開館しているのは有り難い。
(東京都美術館のマウリッツハウス展も夕方の延長あるし、六本木ヒルズのエジプト展は22時までやってる。
思えば、今夏は開館時間延長の恩恵にすがる機会も多かった)
さて、サントリー美術館。
受付で予めスマホでGetした100円割引の画面を提示して、900円で入場。
気のせいか、チケットの大きさがスマホサイズ。
(ちなみに、Myスマホの液晶画面は4.7インチ)
記事で紹介されていた蒔絵の投影画面を楽しむ。
梨地のあたりが星を散りばめたように再現されていて、プラネタリウムを見ているようだ。
そして、それが描かれている国宝の蒔絵の箱を鑑賞。
(投影画面は蓋裏に描かれているので、観ることはできない)
作り物の芒の野を抜け、武蔵野図屏風を鑑賞。
ガラスのケースへ進むと青い薩摩切子が並んでいる。
ここで他の見学者がケータイで写真撮影するシャッター音が気になる。
横目で軽く睨みつつ、会場の係員に確認すると…
「フラッシュさえ焚かなければOK」とのこと。
ならば、ワタシも~。
薩摩切子のケースはこんな感じ↓
面白かったのは、その次のコーナー。
土佐光高が描いた洛中洛外図屏風。
それが実物大の液晶画面で再現されていて、しかもタッチパネルで触れることができ、
触れた部分が拡大され、名所は文字で示される。
こんな感じ↓
オトナも夢中になれる。
三十三間堂や方広寺、二条城。
描かれたのは江戸時代前半(17c)だけど、テーマは秀吉時代の正親町天皇行幸の様子を表わしてる?
続いて、舞踏図。6枚。
実物を観て、円筒形の影を回して実際に舞っているような錯覚を楽しむ。
階段を降りて後半へ。
(この景色、好きなんだよね)
へぇ~。子ども用の展示目録も出してたんだぁ。
(子連れで行ったことないから知らなかった。わかりやすくてよいなぁ)
体験コーナーはパスし、展示室へ。
と、巨大な赤い物体がっ。
?????と思って通り過ぎようとしたら、係員の方が、
「あちらは、こちらにあるお茶碗を40倍に拡大したものです」
つまり、こんな感じで見たワケですね。
展示されていたのは光悦茶碗。赤楽「熟柿(じゅくし)」
(これまで撮影しちゃって、いいんだろうか~と思いつつ)
これを40倍にして引っくり返すと
ワタシもお茶碗の中に入ってみたけど、妙な気分だった。
低い高台部分もしっかり再現されている。
やっぱり、低い。これで高台としての役割を果たしているのだから、不思議ダ。
隣は伊万里、鍋島の茶碗。
さまざまな図案を使って、自分でデザインしてみましょー、の体験コーナー。
ここでもタッチパネルが大活躍。
それにしても、夜なのに子どもが多いなぁ。
と思ったら、中学生以下は無料だった。
太っ腹~
サントリー美術館は招待券で入場することが多いので、通常の展覧会のお値段はよくわからないのだけど、
オトナ料金もたぶん通常より安い料金になっている。
自館所蔵品のみで展示構成しているせいもあるだろうけど、
価格をおさえ、美術館の魅力を子どもや足が遠のきがちになる母親たちや若者たちへアピールすることが目的かな。
都心の便利な立地、おしゃれなファッションビル内にあり、しかも経営母体が大企業という恵まれた環境の中で
なおも新しい見せ方を模索して、果敢にチャレンジしていく姿勢は好感が持てる。
昨日の朝日新聞朝刊によると、
スマホの出荷数が来年(2013年)には従来型の携帯電話を追い抜くという予測がアメリカで発表されたそうな。
ちなみに、昨年(2011年)は35%で今年度(2012年)は46%だとか。
普及が当初の予定よりも2年早まったというが、
実際に使ってみて、まぁ、そうだろうなぁ~と実感している。
カメラ撮影の範囲緩和とて、携帯のデジカメが普及していることとも関係しているのだろう。
美術品を守れるのなら、撮影させて、それをツイッターやフェイスブックでどんどん紹介してもらう。
これこそ、お金のかからない、そして強力な広告となりうる。
そういう戦略もあるいは考えているのかもしれない。
ということで、当blogでも“宣伝”させていただきマス。
会期が今日を入れて2日になりますが、面白いので是非おいでませ
おまけ。
美術館鑑賞の後は、たいていお腹がぺこぺこになる。
ということで、ミッドタウンの地下で親子丼を食べて帰った。
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★サントリー美術館バックナンバーリスト
2012年5月『毛利家の至宝 大名文化の精粋』
2012年2月『悠久の光彩 東洋陶磁の美』
2011年7月『不滅のシンボル 鳳凰と獅子』
2011年4月『美を結ぶ。美をひらく。』「夢に挑む コレクションの軌跡」
2011年4月 開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』
2010年9月『誇り高きデザイン鍋島』
2010年2月『おもてなしの美 宴のしつらい』
2009年4月『一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子』
2009年1月『japan蒔絵ー宮殿を飾る東洋の煌めく燦めき』
2008年4月『ガレとジャポニズム』
2007年12月『鳥獣戯画がやってきた』
サントリー美術館 ※9月2日(日)まで
8月最後の夕方、やっと仕事が一段落して早く帰れたので、六本木のミッドタウンへ。
「茶道具展じゃないし~」と行く気はなかったのだけど、
少し前の朝日新聞夕刊で蒔絵の絵柄をプロジェクターで天井に投影している記事を読んで、興味を持った。
ただでさえ体力を消耗しやすい残暑厳しいこの時節、金曜土曜のみとはいえ、夜も開館しているのは有り難い。
(東京都美術館のマウリッツハウス展も夕方の延長あるし、六本木ヒルズのエジプト展は22時までやってる。
思えば、今夏は開館時間延長の恩恵にすがる機会も多かった)
さて、サントリー美術館。
受付で予めスマホでGetした100円割引の画面を提示して、900円で入場。
気のせいか、チケットの大きさがスマホサイズ。
(ちなみに、Myスマホの液晶画面は4.7インチ)
記事で紹介されていた蒔絵の投影画面を楽しむ。
梨地のあたりが星を散りばめたように再現されていて、プラネタリウムを見ているようだ。
そして、それが描かれている国宝の蒔絵の箱を鑑賞。
(投影画面は蓋裏に描かれているので、観ることはできない)
作り物の芒の野を抜け、武蔵野図屏風を鑑賞。
ガラスのケースへ進むと青い薩摩切子が並んでいる。
ここで他の見学者がケータイで写真撮影するシャッター音が気になる。
横目で軽く睨みつつ、会場の係員に確認すると…
「フラッシュさえ焚かなければOK」とのこと。
ならば、ワタシも~。
薩摩切子のケースはこんな感じ↓
面白かったのは、その次のコーナー。
土佐光高が描いた洛中洛外図屏風。
それが実物大の液晶画面で再現されていて、しかもタッチパネルで触れることができ、
触れた部分が拡大され、名所は文字で示される。
こんな感じ↓
オトナも夢中になれる。
三十三間堂や方広寺、二条城。
描かれたのは江戸時代前半(17c)だけど、テーマは秀吉時代の正親町天皇行幸の様子を表わしてる?
続いて、舞踏図。6枚。
実物を観て、円筒形の影を回して実際に舞っているような錯覚を楽しむ。
階段を降りて後半へ。
(この景色、好きなんだよね)
へぇ~。子ども用の展示目録も出してたんだぁ。
(子連れで行ったことないから知らなかった。わかりやすくてよいなぁ)
体験コーナーはパスし、展示室へ。
と、巨大な赤い物体がっ。
?????と思って通り過ぎようとしたら、係員の方が、
「あちらは、こちらにあるお茶碗を40倍に拡大したものです」
つまり、こんな感じで見たワケですね。
展示されていたのは光悦茶碗。赤楽「熟柿(じゅくし)」
(これまで撮影しちゃって、いいんだろうか~と思いつつ)
これを40倍にして引っくり返すと
ワタシもお茶碗の中に入ってみたけど、妙な気分だった。
低い高台部分もしっかり再現されている。
やっぱり、低い。これで高台としての役割を果たしているのだから、不思議ダ。
隣は伊万里、鍋島の茶碗。
さまざまな図案を使って、自分でデザインしてみましょー、の体験コーナー。
ここでもタッチパネルが大活躍。
それにしても、夜なのに子どもが多いなぁ。
と思ったら、中学生以下は無料だった。
太っ腹~
サントリー美術館は招待券で入場することが多いので、通常の展覧会のお値段はよくわからないのだけど、
オトナ料金もたぶん通常より安い料金になっている。
自館所蔵品のみで展示構成しているせいもあるだろうけど、
価格をおさえ、美術館の魅力を子どもや足が遠のきがちになる母親たちや若者たちへアピールすることが目的かな。
都心の便利な立地、おしゃれなファッションビル内にあり、しかも経営母体が大企業という恵まれた環境の中で
なおも新しい見せ方を模索して、果敢にチャレンジしていく姿勢は好感が持てる。
昨日の朝日新聞朝刊によると、
スマホの出荷数が来年(2013年)には従来型の携帯電話を追い抜くという予測がアメリカで発表されたそうな。
ちなみに、昨年(2011年)は35%で今年度(2012年)は46%だとか。
普及が当初の予定よりも2年早まったというが、
実際に使ってみて、まぁ、そうだろうなぁ~と実感している。
カメラ撮影の範囲緩和とて、携帯のデジカメが普及していることとも関係しているのだろう。
美術品を守れるのなら、撮影させて、それをツイッターやフェイスブックでどんどん紹介してもらう。
これこそ、お金のかからない、そして強力な広告となりうる。
そういう戦略もあるいは考えているのかもしれない。
ということで、当blogでも“宣伝”させていただきマス。
会期が今日を入れて2日になりますが、面白いので是非おいでませ
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美術館鑑賞の後は、たいていお腹がぺこぺこになる。
ということで、ミッドタウンの地下で親子丼を食べて帰った。
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2012年5月『毛利家の至宝 大名文化の精粋』
2012年2月『悠久の光彩 東洋陶磁の美』
2011年7月『不滅のシンボル 鳳凰と獅子』
2011年4月『美を結ぶ。美をひらく。』「夢に挑む コレクションの軌跡」
2011年4月 開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』
2010年9月『誇り高きデザイン鍋島』
2010年2月『おもてなしの美 宴のしつらい』
2009年4月『一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子』
2009年1月『japan蒔絵ー宮殿を飾る東洋の煌めく燦めき』
2008年4月『ガレとジャポニズム』
2007年12月『鳥獣戯画がやってきた』
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