☆香雪美術館 サイト
『野々村仁清とその時代』 ※12月22日(木)まで
香雪美術館、来年からは月曜日が休館日となるらしい。
てか、月曜日に開館していることを知ったのはかなり最近になってから。
月曜日だからと泣く泣く諦めたことが何度かあった。
知ったところで、もう遅い(涙)。
↑今年の一番心にぐさっとくるセンテンス。
ところで、香雪さんは年の瀬に茶道具の、しかも飛び切り上質の展覧会をかけてくれるのが嬉しい。
(訪れるのに、ちと苦労するけどね)
しかも、今年は大好きな仁清
浄清も好きだしねぇ。
要するに、私ってば江戸初期の金森宗和好の「きれいさび」が好きみたい。
と、今更ながら自覚する。
まぁ、ないものねだり。自分ではまず生み出せない世界に人は憧れを持つ。
そんなところだろう。
何はともあれ、仁清だ~
と、スキップしたくなる気持ちで美術館へ。
1階から仁清ワールドが広がる。
まずは金襴手四方水指。
ほんとに陶器に見えないなぁ。漆芸で仕上げたようにしか見えないのがすごい。
まずは茶碗。
色絵鱗波文茶碗(重文指定、北村美術館所蔵)、色絵武蔵野文茶碗(湯木美術館所蔵)
あら、それぞれの美術館で見た憶えある。
色絵忍草文茶碗、白釉茶碗「更夜衣」は初見だと思う。
色絵桜雀文茶碗、なんとなーく仁清ぽくない。
さらに、灰釉刷毛目天目茶碗!
おっと、えっと、、、某古美術専門店で同じ感じのが売りに出ていた~
ん? でも、あそこは加賀前田家で、仁清を保護したみたいだから、
あそこにあれがあるのも不思議ではないのか~
(そういえば、国宝の鴛鴦香炉も所蔵してるしな~)
と、ピコピコ考えているうちに展示物は水指へ。
蓋の獅子がかわいい口広がりの水指。(白釉獅子鈕蓋砂金袋水指)
白釉掛分水指とか鉄釉耳付水指とか仁清にしては渋い趣向のものもいい。
色合いじゃなくて、フォルムがおしゃれなのが好きだから。
お馴染みの鴨香炉。リアルなんだよねぇ。
色絵丸文茶器とか鱗香合とか、本当に雅だなぁ。
2階にあがると、仁清が生きた時代に活躍した作家ものが~
そんなんいらんがな。もっと、仁清みたいのに~
と思いつつ、「おぉ、ここで長谷川等伯の柳橋水車図屏風が拝見できるとは~」と感動も。
尾形光琳、乾山も同時代。
小堀遠州も松花堂昭乗も同じ時代。(昭乗の天神図よかった)
楽常慶の獅子香炉も。
ライバルだもんなぁ。
こうしてみると、改めて「真逆な香炉だなぁ」と思う。
どちらがよくて、どちらがよくないとかいうレベルではなく、どっちもいい。
ただ、使う場所をいずれも考えようって、感じ。
期待したほど、仁清作品がなかったのがちょっと消化不良だけど、
まずまず、そこそこ満足。
(この日、他の美術館でも仁清みたし)
私立の一美術館で集めるには限界もあるだろうしね。
でもさー、日本に13体しかない国宝の陶磁器の中で2つも国宝指定されている作家は仁清だけ。
(まぁ、大半は作者不詳だけど)
もっと、注目してトーハクあたりでどーんと展覧会してもよいんじゃないか。
(まさに、お・も・て・な・しの代表格だと思うし)
とか思いながら、美術館を後にした。
後期も行ってみよー。
★香雪美術館バックナンバーリスト
2016年8月 『没後25年 中川一政 心の太鼓が鳴りわたる』→こちら
2016年2月 『所蔵品展2016』→こちら
2015年11月 『竹の美 茶道具を中心に』→こちら
2015年10月 『筑前・黒田家が伝えた名宝~福岡市美術館のコレクションより~』(後期)→こちら
2015年8月 『筑前・黒田家が伝えた名宝~福岡市美術館のコレクションより~』(前期)→こちら
2014年12月『大名茶人 松平不昧の好み』→こちら
2013年12月『「茶人 村山香雪』→こちら
2012年11月『江月・遠州 寛永文化と茶人』→こちら
2012年10月『人間国宝・江里佐代子の截金 康慧とともに伝える荘厳の美』→こちら
2012年5月『狩野派の絵画 室町から明治まで』→こちら
2011年12月『点前座の茶道具』→こちら
2009年秋『茶の湯 名碗のいろいろ 唐物・高麗・和物を一堂に』→こちら
2008年春『京焼の華 永楽家歴代の名品』→こちら
2007年秋『茶入・棗の名品』→こちら
『野々村仁清とその時代』 ※12月22日(木)まで
香雪美術館、来年からは月曜日が休館日となるらしい。
てか、月曜日に開館していることを知ったのはかなり最近になってから。
月曜日だからと泣く泣く諦めたことが何度かあった。
知ったところで、もう遅い(涙)。
↑今年の一番心にぐさっとくるセンテンス。
ところで、香雪さんは年の瀬に茶道具の、しかも飛び切り上質の展覧会をかけてくれるのが嬉しい。
(訪れるのに、ちと苦労するけどね)
しかも、今年は大好きな仁清
浄清も好きだしねぇ。
要するに、私ってば江戸初期の金森宗和好の「きれいさび」が好きみたい。
と、今更ながら自覚する。
まぁ、ないものねだり。自分ではまず生み出せない世界に人は憧れを持つ。
そんなところだろう。
何はともあれ、仁清だ~
と、スキップしたくなる気持ちで美術館へ。
1階から仁清ワールドが広がる。
まずは金襴手四方水指。
ほんとに陶器に見えないなぁ。漆芸で仕上げたようにしか見えないのがすごい。
まずは茶碗。
色絵鱗波文茶碗(重文指定、北村美術館所蔵)、色絵武蔵野文茶碗(湯木美術館所蔵)
あら、それぞれの美術館で見た憶えある。
色絵忍草文茶碗、白釉茶碗「更夜衣」は初見だと思う。
色絵桜雀文茶碗、なんとなーく仁清ぽくない。
さらに、灰釉刷毛目天目茶碗!
おっと、えっと、、、某古美術専門店で同じ感じのが売りに出ていた~
ん? でも、あそこは加賀前田家で、仁清を保護したみたいだから、
あそこにあれがあるのも不思議ではないのか~
(そういえば、国宝の鴛鴦香炉も所蔵してるしな~)
と、ピコピコ考えているうちに展示物は水指へ。
蓋の獅子がかわいい口広がりの水指。(白釉獅子鈕蓋砂金袋水指)
白釉掛分水指とか鉄釉耳付水指とか仁清にしては渋い趣向のものもいい。
色合いじゃなくて、フォルムがおしゃれなのが好きだから。
お馴染みの鴨香炉。リアルなんだよねぇ。
色絵丸文茶器とか鱗香合とか、本当に雅だなぁ。
2階にあがると、仁清が生きた時代に活躍した作家ものが~
そんなんいらんがな。もっと、仁清みたいのに~
と思いつつ、「おぉ、ここで長谷川等伯の柳橋水車図屏風が拝見できるとは~」と感動も。
尾形光琳、乾山も同時代。
小堀遠州も松花堂昭乗も同じ時代。(昭乗の天神図よかった)
楽常慶の獅子香炉も。
ライバルだもんなぁ。
こうしてみると、改めて「真逆な香炉だなぁ」と思う。
どちらがよくて、どちらがよくないとかいうレベルではなく、どっちもいい。
ただ、使う場所をいずれも考えようって、感じ。
期待したほど、仁清作品がなかったのがちょっと消化不良だけど、
まずまず、そこそこ満足。
(この日、他の美術館でも仁清みたし)
私立の一美術館で集めるには限界もあるだろうしね。
でもさー、日本に13体しかない国宝の陶磁器の中で2つも国宝指定されている作家は仁清だけ。
(まぁ、大半は作者不詳だけど)
もっと、注目してトーハクあたりでどーんと展覧会してもよいんじゃないか。
(まさに、お・も・て・な・しの代表格だと思うし)
とか思いながら、美術館を後にした。
後期も行ってみよー。
★香雪美術館バックナンバーリスト
2016年8月 『没後25年 中川一政 心の太鼓が鳴りわたる』→こちら
2016年2月 『所蔵品展2016』→こちら
2015年11月 『竹の美 茶道具を中心に』→こちら
2015年10月 『筑前・黒田家が伝えた名宝~福岡市美術館のコレクションより~』(後期)→こちら
2015年8月 『筑前・黒田家が伝えた名宝~福岡市美術館のコレクションより~』(前期)→こちら
2014年12月『大名茶人 松平不昧の好み』→こちら
2013年12月『「茶人 村山香雪』→こちら
2012年11月『江月・遠州 寛永文化と茶人』→こちら
2012年10月『人間国宝・江里佐代子の截金 康慧とともに伝える荘厳の美』→こちら
2012年5月『狩野派の絵画 室町から明治まで』→こちら
2011年12月『点前座の茶道具』→こちら
2009年秋『茶の湯 名碗のいろいろ 唐物・高麗・和物を一堂に』→こちら
2008年春『京焼の華 永楽家歴代の名品』→こちら
2007年秋『茶入・棗の名品』→こちら