Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

中川一政展

2016年08月29日 05時07分29秒 | 美術館・博物館etc.
『没後25年 中川一政 心の太鼓が鳴りわたる』
香雪美術館 サイト 10月23日(日)まで

招待券をもらったということで、行ってきた。

初めて知った画家さん。1893年-1991年と長生きさん。
向田邦子の『あ・うん』の題字と装丁~ あぁ、なるほど。

絵画に限らず、書や作陶も。

「花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草のはるを見せばや」(藤原家隆)も大胆で。

彫唐津のお茶碗が大胆。

唐津黒茶碗「武蔵坊」も、まさに弁慶。

織部茶入も彫りっぷりが見事でしたねぇ。

信楽の花入とかね。

いずれも芸術家の手慰みではあるけれど、やはり個性的なところが芸術品。

しかも、80歳過ぎてからの作陶だもんなぁ。

バイタリティーがすごい。

半泥子っぽさと共通するものを感じた。


『茶経』の冒頭を書き写した書もビジュアル的にすごい。

一番印象に残ったのは「お茶会ご案内の文」。

亡くなる2年前だから、96歳の時。

書いたものを印刷してる?

でも、案内を出している相手がメジャーどころばかりで「ほーっ」

お茶人ではなくて、あくまで老後の楽しみぽく茶の湯も嗜んでます~

というスタンスがうらやましい。

松下幸之助翁もそうだったし、きっと小林逸翁も同じ。

本業を一生懸命やったからこそ、趣味の茶の湯が楽しめる。

男性の茶の湯はこれが理想的?

女性とは違うのかも。

だけど、私は本業に精を出した余暇で楽しむ茶道がいい。

そう思った。

さて、次はいよいよ仁清展。

『野々村仁清とその時代』
2016年11月3日(木・祝)~12月22日(木)
休館日:11月28日(月)

★香雪美術館バックナンバーリスト
2016年2月 『所蔵品展2016』→こちら
2015年11月 『竹の美 茶道具を中心に』→こちら
2015年10月 『筑前・黒田家が伝えた名宝~福岡市美術館のコレクションより~』(後期)→こちら
2015年8月 『筑前・黒田家が伝えた名宝~福岡市美術館のコレクションより~』(前期)→こちら
2014年12月『大名茶人 松平不昧の好み』→こちら
2013年12月『「茶人 村山香雪』→こちら
2012年11月『江月・遠州 寛永文化と茶人』→こちら
2012年10月『人間国宝・江里佐代子の截金 康慧とともに伝える荘厳の美』→こちら
2012年5月『狩野派の絵画 室町から明治まで』→こちら
2011年12月『点前座の茶道具』→こちら
2009年秋『茶の湯 名碗のいろいろ 唐物・高麗・和物を一堂に』→こちら
2008年春『京焼の華 永楽家歴代の名品』→こちら
2007年秋『茶入・棗の名品』→こちら

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