Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

谷文晁展

2013年08月19日 08時52分48秒 | 美術館・博物館etc.
『谷文晁』 8月25日(日)まで サイト

サントリー美術館は金曜と土曜の夜が20:00まで開館しているので行き易い。

招待券もらってたこともあって、仕事帰りに寄った。

名前は聞いたことあるし、おそらく作品も見たことはあるのだろうけど、
あまり「ピン」と来ない谷文晁。

江戸時代の南画の作家、、、という予備知識しかなかった。

実際見て、狩野派や四条派、土佐派といった幅広いタッチを自在に描き分け、
同じ人の手によるものは思えないほどの作品が並んでいることにビックリ。

洋画っぽいものもあれば、平安時代の絵詞(絵巻)の写しというか再現まで、
細かく丁寧に仕上げられた画の数々に圧倒された。

生誕250年。1863~1840年

そういえば、2年前が酒井抱一の生誕250年で特別展があったっけ。

同じ時代を同じ江戸で同じ職業で生きた2人だけあって、
親交も深かったようだ。(互いの教養の深さから話も合ったようで)

それがわかる合作の軸もあって、興味深かった。

抱一は大名家の次男という恵まれた立場だったが、
谷文晁は松平定信のお抱え絵師であったようだ。

寛政の改革にあっても、大丈夫だったのか。

その後の文化文政時代に手がけられた作品も華やかでのびやか。

その死後、時代は幕末へと突入していく。

同じように複数の流派で腕を磨いた柴田是真や河鍋暁斎とは違う江戸時代らしい作品。
作品を通じて琳派とは違った「江戸らしさ」が見えてくる。

世界的にも稀に見る天下泰平の時代。

江戸時代って、おもしろい。

と素直に思えた。


ちなみに、秋は明治時代の日本画展が花盛り。

東京国立近代美術館では「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」 9月3日(火)~10月14日(月・祝)
横浜美術館「「横山大観展 良き師、良き友」 10月5日(土)~11月24日(日)

こちらも見逃せない。

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2013年5月『「もののあはれ」と日本の美』
2012年8月『おもしろびじゅつワンダーランド展』 
2012年5月『毛利家の至宝 大名文化の精粋』
2012年2月『悠久の光彩 東洋陶磁の美』
2011年7月『不滅のシンボル 鳳凰と獅子』
2011年4月『美を結ぶ。美をひらく。』「夢に挑む コレクションの軌跡」
2011年4月 開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』
2010年9月『誇り高きデザイン鍋島』
2010年2月『おもてなしの美 宴のしつらい』
2009年4月『一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子』
2009年1月『japan蒔絵ー宮殿を飾る東洋の煌めく燦めき』
2008年4月『ガレとジャポニズム』
2007年12月『鳥獣戯画がやってきた』

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