Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

泉屋博古館の京焼

2012年06月09日 00時00分56秒 | 美術館・博物館etc.
『近代の京焼と京都ゆかりの絵画-受け継がれるみやこの美-』
泉屋博古館分館 サイト ※6月17日(日)まで

4月14日から開催されているのにもかかわらず、なかなか時間と体力がなくて
霞ヶ関方面に所用があった帰りにやっとこ寄れた

泉屋博古館といえば住友家、京都の近代のお金持ちの暮らしぶりがつたわる雅な茶道具~という印象がある。
しかも、タイトルに「京焼」とあるので、仁清の鶴香合と唐物写のいろんな形の茶入が見られるんだろうな
という当たりをつけて、展示室に入った。

果たして、その通り。
やはり、唐物写十九種茶入はいい。
このセットはもう一つ、静嘉堂文庫美術館も所蔵している。
ここで拝見するのも初めてではないのだけど、今回は一つ一つの形をじっくり見た。

丸壺~利休丸壺より首が短いかなぁ、文琳はえらく丸いなぁ。
平肩衝~この形の茶入はあんまり見かけないなぁ。
茄子~いかにも茄子らしい典型的な形。
肩衝もまたしかり。

仁清とはいうけれど、なんかピカピカして新しい印象がした。
個人的には静嘉堂の方が好きかも。

同じく仁清の色絵隅田川水指。上が平らのあの形は仁清独特だね。仁清らしい、というか。
トーハクにも同じ形の水指があって、絵や色(釉薬)が違う。
今、ちょうど観賞できるみたい。また見に行ってこよっと。

泉屋といえば白鶴香合。これも仁清なんだけど、反対側に永楽正全さんが写した白鶴香合があった。
並べて展示していないところがいい。
完全なコピーではなく、正全さんのオリジナルな部分もあり、そこが面白い。

それから、またまた仁清写扇流模様茶碗。こちらは五代清水六兵衛さん(←大正時代)。
本歌は言うまでもなく湯木美術館所蔵
5月(と3月にも)見たばかりだからね

青木木米の染付巾筒と永楽保全の交趾写巾筒。
仕服もあって、茶巾筒といえども逸品。

初代三浦竹泉さん(明治末期~大正時代に活躍)の花瓶もよかった。
宮川香山はじめ他にも近代の陶芸作家の作品が出ていたけど、今回は琴線響かなかった。

日本画もよかった。
燕子花(かきつばた)図屏風~描かれたのは大正時代。光琳とはまた違った魅力。
京野菜の図巻も面白かった。

今年は、明治以降から現代までの近い時代のものにはちょっと興味がないみたい。

なので、智美術館へは寄らずに南北線で畠山記念館へ。

金糸梅がきれいだった。
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☆泉屋博古館バックナンバーリスト
 2011年11月 『数寄者・住友春翠と茶-住友コレクションの茶道具と香道具-』
 2011年5月 『住友コレクションの茶道具』
 2010年1月 『春のよそおい』

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