桜エレガンス着物美人

写真による活動報告

からむし織

2020-09-28 17:44:55 | 活動報告
『奥会津昭和村の手技展へ』
「沼津つむぎや」さんにて

福島県昭和村より★織姫さま♥による実演を見学
そして直接お話をさせていただく有意義な体験をしてきました



※掲載許可はいただきました

★織姫とは・・・
過疎化問題のある昭和村で「からむし」の担い手を養成する為の「織姫体験制度」をへて村に移住して伝統を継承されている若き姫たちの事です

背後に写る「宿根カスミ草」
昭和村が夏秋期生産量日本一!

白いカスミ草だけでなく
色とりどりで可憐で美しい♥




「からむし」とは
上布用高品質苧麻(チョマ)
国重要無形文化財「越後上布」の原料で昭和村でしか生産出来ません

写真左側の綺麗な結束されたもの
これが最高級品の「からむし」です




「からむし」から
繊維を糸の太さに裂いて繋ぎ合わせて糸にすることを
「苧績み」(おうみ)といいます
この「苧績み」の実演を沼津つむぎやさんで見ることが出来たのです



写真右側「帯用の糸」
帯1本分の糸を績むのに約3ヶ月!
写真左側「上布(きもの)の糸」
最高級の上布1反分(きもの1枚分)の糸は
糸を績む作業に専念して1年はかかるそうです

言葉が出ません・・・

その他の工程についてや
「からむし織」を昭和村独自で生み出すまでの苦労など
たくさんの興味深いお話をうかがい
最後に地元の山並みに満月の浮かんだ銘菓に舌鼓



目で 耳で 舌で 心で
全身で昭和村を感じる素敵な時を過ごしました


この日の私の装いは




少し秋の気配を意識しながら

マスク マスクで最近は口紅をしていないぁ〜なんて思い
小物で「紅を差して」みました



帯締め
〔道明〕の冠組足し房選び 本紅

帯揚げ
〔ゑり萬〕の輪だし絞り






きものコーディネイト《夏の終わり》

2020-09-05 15:47:20 | 活動報告
9月になっても暑い!!
教科書通りの衣替えでは「単衣の着物」となりますが
現在私は当然のように「薄物の着物」を着用してます
だってまだまだ夏の気候ですから
そうはいっても9月に入ってからは「透け感が少ない薄物」や「濃い色の長襦袢」を着用するようにしています
「単衣」や「薄物」の着物が長い期間活躍する気候となり呉服の世界では薄物と単衣の間の時期用の新しい布地の製作や様々な工夫が提案されているようです

教科書が作られた時代とはあきらかに気候が変化していますよね

今回のきものコーディネイトの紹介は
8月後半に着装したものです
少し秋を意識した
でも暑い暑い日の
夏物コーディネイトです


《コーデ1》




爽やか、涼しげを意識しました

着物も帯も麻素材
小千谷縮と麻の九寸名古屋帯です



帯の模様に「蜻蛉(トンボ)」
私の中でトンボは、夏の終わり 秋への始まりを感じるものです


《コーデ2》




コーデ1と同じ着物です
帯まわりの色味で秋を意識しました





この日は生徒Aさんとランチ
コロナ禍となって初のランチ会でした
限定2人です ^_^

店内はカウンター席に2人きり
贅沢な空間でした




大間の本マグロ 
そして雲丹・・・
他にも全て美味しくいただきました
最後にお寿司かお蕎麦か
選べなくて両方いただきました




《コーデ3》




帯は50年前に母親が購入したものです
よぉーく見るとボロボロなのですが使用しています

菊ともみじの模様ですので八寸名古屋帯の夏物ですが
夏の後半に着装しています


まだまだ暑い気候が続きそうです

猛暑日でも
コロナ禍でも
『きものを楽しむ心』を失わずに
柔軟に対応しながら暮らしていきたいと思います




おまけ : 満月パワー