明けましておめでとうございます。
どんな年末年始を過ごしましたか??
我が家では、毎年親戚が集まってくれてお客をするもんで、今年はアカネは一発ケーキを焼いて人気者になろうと企みました。
ま、生クリームたっぷりのショートケーキは王道でしょう。皆に凄いと思われるには、もう一品ケーキが必要です。二種類もケーキがあったら、どのおっさんやジャリでもアカネのことを見直すでしょう。そして尊敬してやまないでしょう。
と、いう訳で、下心たっぷりにアカネはお菓子の本を開いた。
そして、ショートケーキとスフレチーズケーキを作ることに決めた。スフレチーズは、以前島におったときに、後輩の誕生日に作って大成功を収めたことがある。
30日、大勢の客でごった返す店でアカネはケーキの材料を調達し、意気揚々ととりかかったのであった。
まずは、チーズケーキから。
本と同じ、18センチの丸型で、全く同じ分量、アレンジなど一切加えず、ハンドミキサーで泡立て、苦もなく作ってしまう。
型に敷くクッキングシートは、以前パリブレストを作った時に生地にひっついて大失敗したものであるが、それは裏表を間違えたからだと思われる。
“日本郵政 粗品”と書かれたそのクッキングシートを、アカネはもう一度信じることに決めた。
クッキングシートを型に沿って切り、型に合わせ、その中にスポンジを敷き、スフレ部分を流し込む。量がものすごく多くて、型から溢れそうになっているが、これで分量通りなのだから問題ない。ハズである。
お湯を張った器に入れ、レンジで湯煎する。
まず、200度で10分。
その後、150度に下げて50分。
これは、初めに表面をしっかり焼いておいてから、中はしっとりふっくらするように低温で長時間焼くためである。
ところが・・・・・・・・・。
「ねぇ、これ焦げやあせん?」
型から溢れんばかりの生地は、レンジの中でますます膨らんで天井まで届きそうな勢いである。そしてその表面は、黒く焼け焦げ始めているようだ。
そういえば、去年柚子のバイトに行きよったときも、皆に食べてもらおうと思って作ったこのスフレチーズケーキ、表面が真っ黒に焦げたんやったっけ・・・。
「これもう止めたほうがいいがやない?」
家族が心配してやいやい言い出す。
・・・いや、ここで止めたら、しかし、・・・焦げるぐらいなら。
アカネは時間を5分短縮し、レンジから出した。
湯煎から引き上げ、型のまましばらく冷やし、器に移そうとしたときだ。
型の側面を外したら、
ゆるるるる。
ずるり。
どろぉ。
固まってないスフレ部分が崩壊し、大量の水とともに液体の生地が溢れてきたのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・な、
なんでよお~~~~~~~~!!!!!
」
アカネはピコドンして悔しがった。
一時間湯煎焼きをしていたというのに、最後の5分を短縮しただけでここまで軟らかいものか!?!?
そうなのか!?
アカネが悪いのか!?!?
「大丈夫、美味しいよ?」
家族が必死でフォローしてくれている。
「そんなん砂糖も高カロリーのもんもいっぱいはいっちょって、美味しいにきまっちゅうろ!
だからこそ口当たりや軟らかさが大事ながよおー!!」
ドスン!
どうする!?
もう諦める?ショートケーキだけにする?
いや、けど、
もう一回材料買う?クリームチーズ高いで?
いや、けど、
・・・・・・・・・・・。
散々迷った末、アカネはもう一度作り直すことに決めた。
もしかして、分量は何故だかわからないけれども、ケーキ二つ分なのかもしれない。だって、スポンジを作っても、土台にする部分は1cmぐらいでいいので、半分以上余るのである。
分量を半分にして作ってみたらどうだろう?
そしたら焦げる心配もないし、中まで火も通るだろう。
こうして、アカネの新たなチャレンジが始まった。
果たして、バカネのスフレチーズケーキは成功するのだろうか!?
後半へ続く!!
ちなみにこの記事、去年の30日の出来事です。
長くなったき、カッコよく区切ります☆