この土日、新宿でお料理セミナースイーツ編があったので、行ってきた。雑穀自然食(つぶつぶクッキング)の提唱者、大谷ゆみこさんが講師である。
二日間行われるので、土曜日の晩、予め安宿を予約しておき、地図を持って出かけた。ネットで引き出した地図によると、そのホテルは新宿駅からまっすぐ歩いたところにあり、明らかにすぐにたどり着けそうであった。
金曜の夜から夜行バスに乗り込み、朝7時に新宿駅に着く。他にすることもなかったので、会場に一足も二足も先についておくことにする。
会場は、牛込柳町(うしこみやなぎちょう)という駅から徒歩10分の、つぶつぶカフェである。
さて、アカネはトイレの便座が上がっていることを嫌がる女たちの気持ちが全く理解できないぐらい乙女心を持ち合わせていないが、自分は100%女脳だな、って感じるときがある。
しかし、今日このときくらい、それを痛感したことはなかった。
地 図 が 読 め な い ん で あ る 。
新宿駅から、都心大江戸線に乗って、牛込柳町駅まではすぐであった。
アカネは東出口に立った。
手持ちの地図にあるように、目の前にコンビニもある。・・・てことは、この地図の向きに従って、まっすぐ歩いて行ったらいいってことなのかな?
アカネは歩き始める。
この角を左に曲がったらいいのかな?こんな路地に入ってしまうのか??・・・なになに、この傍に神社があるのか・・・・ないよ??むしろ学校があらわれたんやけど。地図には、学校の記載などどこにもないんやけど。
混乱し、もと来た道を戻る。歩道に、「自転車の禁止駐輪区域」を書いた看板があり、その地図と手持ちの地図を合せてみる。
・・・・あたし、今どこにおるがやろう・・・??
どっち向いて歩いたらいいがやろう・・・・?
そう言えば、地図って全部北向きに作られちょった気が・・・。けんど知らん場所で、どっちが北かなんてわかるわけないし・・・
もしかして、反対向いて歩いてたのか??
頭の中で、この地図を反転させないかんってことなのか!?
反転させた挙句、左右を逆転させないかんのか!?!?
アカネのニワトリ脳に、そんな芸当できるわけがなかった。想像力だけでそこまでイメージできない。それはもはや、古代ヘブライ語を反転させて読んでみろと言われているようなものであった。
(だいたい、目の前にある景色しか見えないのに、空中図解みたいな地図がそもそもわかるわけないのだ)
第一、牛込柳町っていう名前自体が、不吉すぎる。
牛を柳の木にぶち込んでおくだなんて、尋常じゃない。
結局コンビニの店員さんに聞き、あっさりとたどりつくことができたのであった。
しかし、最大の魔物は、新宿駅に住んでいた。
アカネは、その夜、大学時代の友人Oh!野くんと、ご飯でも食べようと約束していた。ホテルには11時にまでにチェックインしないと、入れてもらえないし風呂を使うこともできないので、先にチェックインを済ませようと考えていた。
アカネは新宿駅の地下で、壁に貼ってある地図と、ネットで印刷した地図を比べてみた。あれ??「東南口」がどこか、書いてない。ホテルは、東南口からまっすぐ行ったところにあるのだ。
しょうがない、駅員さんに聞いてみるしかない。
「すいません、私今どこにいるんですか!?」
「えーと、今ここですね。東南口は反対方向ですね。このエスカレーターを二つ上がってもらって、それから右に@ぇ:」+あ&2★38♪A+?{=」
アカネに聞き取れたのは、「右に」までであった。
駅員さんは、そのあとも交差点がどーの、大通りがどーの、身体の向きがどーの、と言っていたような気がするが、その情報はアカネのニワトリ脳を素通りして行った。
とりあえずエスカレーターを二つ上った所を右に曲がって、今度はガードマンに聞いてみた。
「反対方向ですからね、ここをまっすぐ行ったらカラオケがありますから、それを右に曲がってですね@xく82:*」}。>v」
とりあえずカラオケを右に曲がったら、すんげー複雑な交差点にぶつかってしまった。この交差点をどっちに渡ればいいんだろう!?(もしくは渡らないか)
行き当たりばったりで渡ってみると、JRの路線が見え、ルミネストの建物が見えてきた。(ルミネストは、地図で目印になる大きな建物なのだ)
やった!
あたしってすごくない!?
行き当たりばったりでも、イイ線のとこまでこれたやん♪
なになに、どうやらここが新宿駅のここら辺だから・・・この大通りが地図のこの道だとすると、地図をこう向けて、こっち向いてあるいたらいいんだな!
意気揚揚と歩いて行くと、左側に歌舞伎町が見えてきた。
ん?地図には歌舞伎町のってないけど??どーなってるんだ??
店の前で突っ立ってるおじさんを捕まえて聞いてみると、あっという間に何人もの人を呼んできて相談会みたいになってしまった。
「ここを真っ直ぐいきゃぁいいんだ!」という人もいれば、
「うーん・・・どこだろう・・・説明しづらいですね。」というお姉さん、
「ここは一体、この地図のどこになるんだ?」というおじさん、
「この先に交番があるから、聞いてみたらいい!」と言うおじいさん。
つまり、誰しもが自分がいる場所を答えられないのを見るに、アカネがわかったのは、
「そうか、東京の人も、自分がどこにいるかよくわかってないんだ。」
ってことだった。(その発見をOh!野くんに話すと、「違うよ」と、チョー迷惑そうな顔をされた)
結局、アルタ前まで戻り、そこまでOh!野くんに来てもらた。ほんで、一緒にホテルを探してもらった。アカネはやっぱり、逆走してたことが分かった。
知らない街で地図が読めないということは、学校に来て字が読めないのと同じぐらい、死活問題だってことがわかった。
磁場が狂うミステリースポットが富士の樹海にあるという。そこでは、迷い人が同じところをぐるぐると回り続けて、けして出られないのだ。
だが、新宿自体がミステリースポットなのではないか。
アカネは、強くそう思う。
二日間行われるので、土曜日の晩、予め安宿を予約しておき、地図を持って出かけた。ネットで引き出した地図によると、そのホテルは新宿駅からまっすぐ歩いたところにあり、明らかにすぐにたどり着けそうであった。
金曜の夜から夜行バスに乗り込み、朝7時に新宿駅に着く。他にすることもなかったので、会場に一足も二足も先についておくことにする。
会場は、牛込柳町(うしこみやなぎちょう)という駅から徒歩10分の、つぶつぶカフェである。
さて、アカネはトイレの便座が上がっていることを嫌がる女たちの気持ちが全く理解できないぐらい乙女心を持ち合わせていないが、自分は100%女脳だな、って感じるときがある。
しかし、今日このときくらい、それを痛感したことはなかった。
地 図 が 読 め な い ん で あ る 。
新宿駅から、都心大江戸線に乗って、牛込柳町駅まではすぐであった。
アカネは東出口に立った。
手持ちの地図にあるように、目の前にコンビニもある。・・・てことは、この地図の向きに従って、まっすぐ歩いて行ったらいいってことなのかな?
アカネは歩き始める。
この角を左に曲がったらいいのかな?こんな路地に入ってしまうのか??・・・なになに、この傍に神社があるのか・・・・ないよ??むしろ学校があらわれたんやけど。地図には、学校の記載などどこにもないんやけど。
混乱し、もと来た道を戻る。歩道に、「自転車の禁止駐輪区域」を書いた看板があり、その地図と手持ちの地図を合せてみる。
・・・・あたし、今どこにおるがやろう・・・??
どっち向いて歩いたらいいがやろう・・・・?
そう言えば、地図って全部北向きに作られちょった気が・・・。けんど知らん場所で、どっちが北かなんてわかるわけないし・・・
もしかして、反対向いて歩いてたのか??
頭の中で、この地図を反転させないかんってことなのか!?
反転させた挙句、左右を逆転させないかんのか!?!?
アカネのニワトリ脳に、そんな芸当できるわけがなかった。想像力だけでそこまでイメージできない。それはもはや、古代ヘブライ語を反転させて読んでみろと言われているようなものであった。
(だいたい、目の前にある景色しか見えないのに、空中図解みたいな地図がそもそもわかるわけないのだ)
第一、牛込柳町っていう名前自体が、不吉すぎる。
牛を柳の木にぶち込んでおくだなんて、尋常じゃない。
結局コンビニの店員さんに聞き、あっさりとたどりつくことができたのであった。
しかし、最大の魔物は、新宿駅に住んでいた。
アカネは、その夜、大学時代の友人Oh!野くんと、ご飯でも食べようと約束していた。ホテルには11時にまでにチェックインしないと、入れてもらえないし風呂を使うこともできないので、先にチェックインを済ませようと考えていた。
アカネは新宿駅の地下で、壁に貼ってある地図と、ネットで印刷した地図を比べてみた。あれ??「東南口」がどこか、書いてない。ホテルは、東南口からまっすぐ行ったところにあるのだ。
しょうがない、駅員さんに聞いてみるしかない。
「すいません、私今どこにいるんですか!?」
「えーと、今ここですね。東南口は反対方向ですね。このエスカレーターを二つ上がってもらって、それから右に@ぇ:」+あ&2★38♪A+?{=」
アカネに聞き取れたのは、「右に」までであった。
駅員さんは、そのあとも交差点がどーの、大通りがどーの、身体の向きがどーの、と言っていたような気がするが、その情報はアカネのニワトリ脳を素通りして行った。
とりあえずエスカレーターを二つ上った所を右に曲がって、今度はガードマンに聞いてみた。
「反対方向ですからね、ここをまっすぐ行ったらカラオケがありますから、それを右に曲がってですね@xく82:*」}。>v」
とりあえずカラオケを右に曲がったら、すんげー複雑な交差点にぶつかってしまった。この交差点をどっちに渡ればいいんだろう!?(もしくは渡らないか)
行き当たりばったりで渡ってみると、JRの路線が見え、ルミネストの建物が見えてきた。(ルミネストは、地図で目印になる大きな建物なのだ)
やった!
あたしってすごくない!?
行き当たりばったりでも、イイ線のとこまでこれたやん♪
なになに、どうやらここが新宿駅のここら辺だから・・・この大通りが地図のこの道だとすると、地図をこう向けて、こっち向いてあるいたらいいんだな!
意気揚揚と歩いて行くと、左側に歌舞伎町が見えてきた。
ん?地図には歌舞伎町のってないけど??どーなってるんだ??
店の前で突っ立ってるおじさんを捕まえて聞いてみると、あっという間に何人もの人を呼んできて相談会みたいになってしまった。
「ここを真っ直ぐいきゃぁいいんだ!」という人もいれば、
「うーん・・・どこだろう・・・説明しづらいですね。」というお姉さん、
「ここは一体、この地図のどこになるんだ?」というおじさん、
「この先に交番があるから、聞いてみたらいい!」と言うおじいさん。
つまり、誰しもが自分がいる場所を答えられないのを見るに、アカネがわかったのは、
「そうか、東京の人も、自分がどこにいるかよくわかってないんだ。」
ってことだった。(その発見をOh!野くんに話すと、「違うよ」と、チョー迷惑そうな顔をされた)
結局、アルタ前まで戻り、そこまでOh!野くんに来てもらた。ほんで、一緒にホテルを探してもらった。アカネはやっぱり、逆走してたことが分かった。
知らない街で地図が読めないということは、学校に来て字が読めないのと同じぐらい、死活問題だってことがわかった。
磁場が狂うミステリースポットが富士の樹海にあるという。そこでは、迷い人が同じところをぐるぐると回り続けて、けして出られないのだ。
だが、新宿自体がミステリースポットなのではないか。
アカネは、強くそう思う。