流離いの身ひとつ置き場探す朝仮寝の宿に戸惑う吾子の家
寄る年波に晒されながら弥生の空を見上げれば
小さな空に小雪舞う・・・
住み慣れた我が家を売り娘の勧めで同居することになった。
捨てきれない過去の自分を抱いて・・・
否応なしに娘の生活リズムとシステムを受け入れざるを得ない・
気遣うことが迷惑だったり・・・邪魔だったりする朝に
心の居場所を探す・
善とは何ぞや・・・
愛とは何ぞや・・・
場にあった・・・時に受け入れられる愛とは何ぞや・・
自由を謳歌した時代から不自由の中で探す自由は何処に・・・
小さな自由を探すひな祭りの朝・・・
不自由の中に自由と愛を甘受する大らかな心の広場を紡がなければ
明日はない・・・