日々つれづれに

時の鼓動を一語に宿す
斬新さを味わいたい。

裡なる我が舞を自分で鑑賞することが
真の豊かさでないか。

花のくちびる

2016-05-28 01:11:10 | つぶやき短歌

急く夏に花のくちびるゆれかわくうな垂れしぼむ水辺のあやめも


さみどりの山々そよぐ蒼き空


皐月と夏の鬩ぎにゆらぐ


水辺の花は初夏の香りを漂わせ


早苗田の香りを遊ぶ蛙の歌が響くのに


野辺に射し込む日差しは真夏のように暑い。


あやめのくちびるが乾き


褪せた紫が視線に痛い。


卯の花咲く季節なのに・・・


夏・・・夏が来た。







やみがいざなふ月見草

2016-05-04 15:29:55 | つぶやき短歌

めぐりあふぬくもる言の肌あつくやみがいざなふ月見草待ち侘ぶ


宵待草の歌を口ずさみながら


あの日・・・あの時


忘れえぬネットの海に

巡りあった彼の人・・・


思い出す度に


宵待草を歌う日々



1 待てど暮らせど 来ぬひとを
  
 宵待草の やるせなさ
  
 今宵は月も 出ぬそうな



2 暮れて河原に 星一つ
  
 宵待草の 花の露
  

 更けては風も 泣くそうな