あかない日記

写真付きで日記や旅行・趣味を書き留める

東欧旅行(64) 聖ロヴロ聖堂

2012-12-31 | 東欧5カ国紀行

                              聖ロヴロ大聖堂の鐘楼

  「聖ロヴロ大聖堂」は 町の歴史とともに再建や改築がされて
 

  それぞれの時代の建築様式を反映し 町を代表する建築物になっている。

  3世紀に殉教した聖ローレンスに捧げられた大聖堂で 

  13世紀から15世紀にかけて建築され 
17世紀に現在の姿になった。

   その鐘楼も、ヴェネチア時代に 建てられたもので

  三重階の1階は15世紀始めに修復されたロマネスク様式
         2階は15世紀半ばのヴェネツィアン・ゴシック様式、
          3階は17世紀始めの後期ルネサンス様式 になっている。

  また 正門の入口には シベニクの聖ヤコブ大聖堂と同じように

   アダムとイヴの像が彫刻されている。


            残念がら 外観のみの見学であった。

 

       * 今日は大みそか 
      皆様方には この1年 いかがでしたでしょうか?

     一年を振り変える暇があるようでなかったが
       中学・高校の同級生であり 人生の友を 亡くしたことは
          誠に 残念であった・・・ 

     当方にとっては ”無事 今日を迎えることができた” ことが
      一番の良かったことだと思いつつ 新たな年を迎えたい!

         

 

 

東欧旅行(63) イヴァナ・パヴラ広場

2012-12-30 | 東欧5カ国紀行

                                                     イヴァナ・パヴラ広場

 

      北門(陸の門)から旧市街を奥に入ると

     街の中心地 「イヴァナ・パヴラ広場」に出る。

          「イヴァナパヴラ広場」というから 

             スケートの荒川静香が 見せる「イナバーワ」と思ったが

                さにあらず 「イヴァナ・パブラ」というのは 

                    クロアチア語で“ヨハネ・パウロ”のことで           

                        先代のローマ法王ヨハネ・パウロ2世の名前をとって

                         命名した広場だそうだ。 

               広場には 聖ロヴロ大聖堂 市庁舎 宮殿 時計塔   ロッジアが面し

                    そして カフェのパラソルが見える。

 

 


東欧旅行(62) トロギール〔世界遺産〕

2012-12-29 | 東欧5カ国紀行

 

 

     ツアー5日目の朝が明ける。

   今日一番の見学地は 古都 世界遺産「トロギール市街」

    「トロギール」は 東西約500m 南北約300m の小さな島なっていて

   クロアチア本土とチオヴォ島の間にあって 橋でつながっている。

   歩いて20分ほどで一周できる小さな島だが 

   城壁で囲まれ 城 教会 要塞 塔など 

   ロマネスクからゴシック ルネッサンス バロックといった

   様々な時代の建物が残されていて 街は 1997年世界遺産に登録された。

   もとは半島の一部だったが 中世 度重なる敵の侵入を防ぐため

   周囲に水路を設けて半島と切り離して島にして 

   島全体が市街地になっており かつては全体が城壁に囲まれていた。

   街は 紀元前385年頃 ギリシャの植民都市として建設されたのが始まりで

   「トロギール」の呼び名は ギリシャ人が

   「トラグリオン」と名付けたのが起源となっている。




東欧旅行」(61) 風呂の栓

2012-12-28 | 東欧5カ国紀行

 

  
    添乗員から 今夜のホテルの注意事項について アナウンスがあった。

   『今夜のホテルの風呂は もしかすると バスタブはあっても「栓」が無く
    日本のようにゆっくり浸かることができず
    シャワーだけになるかもしれませんので
 ご了承ください。
    万が一「栓」があったときは “ラッキー!” 宝くじに当たったと思って

    他の部屋の人には絶対に言わないでくださいね!』 とあった。 

   先ず 我々は 部屋に入って すぐに風呂場の「栓」を確認したが
    これが “あった!” のだ “ラッキー!”

   その後 バスタブに湯を張ってゆっくり浸ったことは言うまでもないが。

    さて 風呂に浸りながら 先ほどの 注意を思い返して
     これは上手い説明だなと思った。

   逆の説明だと 『「栓」が無い部屋があるかもしれません。 
    もしその時は貧乏くじを引いたと思って諦めてください。』と
     いうことになり もし一つでも「栓」がない部屋があれば 
      そのツアー客に不快な気持ちにさせてしまうのだ。

    そう!ベテラン添乗員は 天気のことも同じように言う。 
      つまり これから向かう行き先が上天気であることは決して言わない
        むしろ 天候が悪いことにし 上天気になれば
          『お客様のこころがけです。 』と・・・


    この応用は 客扱い他にも使える。
      ”物は言いようだ!”  大いに参考になった。

 

 


東欧旅行(60) プリモシュテン

2012-12-27 | 東欧5カ国紀行

                        暮れなずむ プリモシュテン島

  シベニクから 今夜の宿泊地トロギールへ向かい アドリア海沿いに南下する。

  時間も夕方になり 陽が沈みかける頃 間もなく、「プリモシュテン」へ 

   運転手が カメラポイントで停車してくれ 写真撮影ができた。

     島の中央に建つ教会の搭が見えるが 

      フランスの ”モンサンンミッシェル” を思わせる。
 

  この「プリモシュテン」は クロアチア語の「橋を架ける」を意味し

   バルカン半島の内陸部を占領したトルコ人から逃れてきた人々が

     岩礁に盛り土をして 島を造成し造られた町で トルコ撤退後

       本土との間まで 橋でつながっており

         それが 町の由来になっている。

 

 


東欧旅行(59) 聖フランシスコ教会

2012-12-26 | 東欧5カ国紀行

                                                         聖フランシスコ教会

 

   クラリャ・トミスラヴァ通りを進み劇場の角を曲がると「チトー広場」に出る。

    広場の南側には 図書館と 聖フランシスコ教会がある。

    シベニクにはいくつ教会があるのだろうか?

  いくところ教会が目にはいってくる。 日本でいえば“寺町”になるのだろうか。

   聖フランシスコ教会は 14世紀にゴシック様式に建てられたが

  18世紀半ばには 大幅に改修され バロックの教会として生まれ変わっている。

   11から15世紀の写本など貴重な蔵書が保存されているとのこと。

  また 立木の間に クロアチア王国のペタル・クレジミル4世の座像も見える。

 


東欧旅行(58) シベニクの路地

2012-12-25 | 東欧5カ国紀行

 

  大聖堂を後にし 狭く少々暗い歴史に磨かれた石畳の路地
     クラリャ・トミスラヴァ通り(トミスラヴ通り)を進む。

  市街は 傾斜地に張り付くように 家並みが続き    
      庶民の住む”上の街”と
        ヴェネチア貴族の家が残る ”下の街” に分かれて
          その間を 狭い石畳の路地や 階段で結ばれている。
             日本ならば 長崎か 尾道の街かもしれません!


   街角に見える「街灯」は 
      このシベニクに流れるクルカ川に世界で2番目にできた
         水力発電所のおかげで その電気が供給され
            世界最初に灯された街灯だという。


   また 愛玩動物への配慮? 路地の一角には
   犬 猫用の水飲み場まで用意されている。
        ここにも 「生類憐みの令」 があったかも?


東欧旅行(57) 聖バルバラ教会

2012-12-24 | 東欧5カ国紀行

 

 

   ヤコブ大聖堂脇のレブプリカ広場から
    一歩入った路地にある「聖バルバラ教会」は
     15世紀に建てられた 何故か平面的に見えるが?
       ゴシック様式の教会。

  壁には 24時間時計がはめ込まれている
    文字盤が細かく表記されて 私の時計と時差があり
     陽はだいぶ傾いてきているが 
      今 何時かは分からない。?

  また 窓や彫刻が不規則に並んでおり 中央の入り口上に立つ
      聖ニコライ像は1430年にイタリアの彫刻家が手掛けている。

   屋上の鐘楼2つは バロック様式で
    現在 内部は宗教画などを飾った教会博物館になっている


東欧旅行(56) レプリア広場

2012-12-23 | 東欧5カ国紀行


  ヤコブ大聖堂の北側に面した細長い「レプリア広場

    左側に見える建物は1533年から1546年に建てられた

       9つの半円形のアーチが連なるルネッサンス様式で

         ベネチア時代のシベニクの旧市庁舎

           現在 1階は レストランになっている。 

   また 正面の建物 1階のアールの中央の柱に罪人を縛り付けたので

     この柱を『恥の柱』と言われている。
 

    こんなところで 縛り付けられていては ”見せしめ” になりますね!

  広場の端 聖堂前に ヤコブ聖堂建設に携わった

    建築家の ユライ・ダルマティナッツ が斧を片手に持つ像が立つ。

   


東欧旅行(55) アダムとイブ

2012-12-22 | 東欧5カ国紀行

 

   大聖堂北側には
    「幸福への門」「ライオンのドア」ともいわれる門がある。

   その門を 一対のライオンが守り
    その上には アダム(左) と イブの裸体の彫刻がある。


   ここで面白いのは アダムが胸を隠し
     イブは 胸を隠していない! 逆では・・・?


        また このアダムとイブには 「」がある!
          これは 大きな間違いで
            この二人は "人間から生まれていない!" ことからそうだ。


   一方 扉には “エデンを追われるアダムとイブ”や
     “イブに善悪の知恵の実を食べるようそそのかした蛇”
        など8つの彫刻がなされている。

     しかし よく見ると扉には “弾痕の穴” が幾つもある。
    ここにも 紛争・戦争の爪痕がはっきりと残されている。

 


東欧旅行(54) 人面像

2012-12-21 | 東欧5カ国紀行

 

  大聖堂の外に出て 裏(東側)の外壁には
   人の顔の彫刻が帯状にずらりと並んでいる その数71面
    
それぞれの表情は 一つとして同じ面ではなく
     
何故 このような人面像を飾ったかは不明

      「大聖堂を訪れた巡礼者」      
      
  「トルコに抵抗した指導者」
    
      「大聖堂建設に協力した住民」

   などと言われているが 
      そもそも この聖堂 市民の声により建設されいることから
    
おそらく 当時の ”シベニクの有力者たち” ではないか?とも

   さらし首か デスマスクのようでもあり
    あまり 気持ちのよい面とは言えない。

   


東欧旅行(53) 洗礼台

2012-12-20 | 東欧5カ国紀行

      

               聖ヤコブ大聖堂洗礼室の洗礼台

 

   祭壇の脇から奥の小さな洗礼台が置かれている小部屋に入る。 

     この洗礼台の大理石は クロアチア・ブラーチ島産のもので

      足の部分は 子供の像が支えあっている。

   透かし彫りからの採光に工夫が凝らされている。

   また 左の柱の上には、イサクの像が 右の柱には

   
 かつては像があったらしいが いつ無くなったか分からないとのこと。

   昔は 洗礼を受ける前の幼児は 正門から入ることができない為に


    主祭壇脇の小部屋に 外から直接入り

     この洗礼台の皿部分に水を張って


      子供を洗礼してから 教会内部に入っていたそうだ。


東欧旅行(52) 聖ヤコブ大聖堂2

2012-12-19 | 東欧5カ国紀行

             天井部分に見える 横の“棒”は耐震用のものではなく
              照明器具類用のものだそうです。

 

   聖堂内は 照明器具が無いので 高い丸天井と正面の窓から差し込む
     自然光だけ
で薄暗い しかし そのためなのか石組みの壁面が重々しく 
      また 堂内の荘重感を感じる。

   大聖堂の石材は、地元の石灰岩とスプリットの沖にあるブラチ島産の
    石灰岩と大理石だという。
   このブラチ島は石灰岩で覆われた島で、2千年も前から石切り場が
    ある島
として有名だったそうです。
   
  その石材は クロアチア・スプリットのディオクレティアヌス帝宮殿も
      ヴェネチア・ドゥカーレ宮殿 イスタンブル・アヤソフィア寺院宮殿や
       ブタペスト・国会議事堂 
さらには 
         アメリカ・ホワイトハウスにも使われている

   石を張ったルネサンス様式の箱型教会は建築学的にも珍しく
     石材だけを積んで建造された教会建築としては
      世界最大のものになっていることから

        2001年「世界文化遺産」に登録された。

 


東欧旅行(51) 聖ヤコブ大聖堂 〔世界遺産〕

2012-12-18 | 東欧5カ国紀行

 

  「聖ヤコブ大聖堂」は カトリックの大聖堂で シベニク司教座がおかれている。

    北イタリア ダルマチア トスカナの 3つの異なる文化が交流して

       結実した建築で ゴシックとルネサンス様式がブレンドされており

        レンガや木の補助を全く使わずに建てられた石造建築の教会としては

            世界で一番大きく 2000年世界遺産に登録された。

   聖堂は1431年着工し1535年の献堂式まで約100年もかかって

     その間建築責任者が何度も変わり 当初はゴシック様式で作り始めたが

        途中からルネッサンス様式に変わっている。

  屋上に見える丸屋根は イタリア・フィレンツェ大聖堂のドームと同じ

   典型的な ルネッサンス様式になっている。

       *ちなみに「ヤコブ」とは
         旧約聖書は イサクの子。 ヘブライ語では足の「かかと」の意味。
         新約聖書では キリスト12弟子の一人。使途ヨハネの兄弟。
          キリストの十字架以後に信じ
復活の主に出会って 弟子に加えられた人物とされる。

 


東欧旅行(50) クルカ川

2012-12-17 | 東欧5カ国紀行

 

               クルカ川の対岸に沈む シベニク湾の夕日

 

  シベニクの眼の前は
      海かと思っていたら “川” だという

  そう「クルカ川」の河口で ダルマチア式海岸特有の 「河口湾」になっている。
   そういえば ”潮の匂い”が なかったなあ~

  河口を塞ぐように、左右から陸地が岬のようにせり出して 湾になっており
   写真では分かりにくいが 
       その左右の陸地の間に 開けたところの先が アドリア海で

      ここの航行は 船舶事故防止のため
           時間差で 一方通行になっている。

  クルカ川の源泉は クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナの国境の近く
   ディナール・アルプス山脈のふもとにあり
        クロアチア・ダルマチア地方を流れ

        総延長は 73kmの河川である。