陽炎日記

日々の出来事を中心に綴ってます。

風野真知雄著 「わるじい秘剣帖 ⑨ いつのまに」

2017-11-22 20:53:17 | Weblog
 電車の中であらかた読み残った部分を読んでしまった。
やはり面白いわ~

一話目は相撲の話。
枯芒(かれすすき)という力士がまわしが切れて負けてしまったというのだ。
その真相を探る桃太郎。
またぐらに通す所がプッツリときれたというから、見ていたお客さんは爆笑と悲鳴だったとか。
八百長?という噂もたったが、それではなかった。
枯芒のごひいき筋には松浦静山という人物がいた。
枯芒は女立ちしていたが、女癖が良くなかったので清山がいましめのために、
まわしに細工をしてしまったというのが真相だった。
松浦静山という人はいろいろ逸話のありそうな人ではあるね


二話目は「泥棒大歓迎」
小売りの店主は元泥棒だったが、助けられて全うな人間になった。
前の店主の教えをそのまま受け継いで自分も泥棒に足を洗ってもらいたい
その一心でそういう看板を出していたが・・・
1人の泥棒はそれを逆手に取って法外な礼金をふんだくろうとしていたのを
桃太郎が見破った。
その間に孫の桃子は成長しきてハイハイもできるようになる。
こうなると一つ一つのことが気になってあそこは危ないんじゃないかと気を揉む
桃太郎だった。
桃太郎の家の玄関の土間にフカフカの座布団が置いてあった。
桃子ちゃんが万が一落ちても怪我しないようにしていたという。
この座布団が西川製だという
えっ?西川って江戸時代からあったの?上等品もいいとこ
<あまのじゃく>(一杯飲み屋)の常連客などから「甘ぁ~い」と飽きられた。
思わず読んでいて笑ってしまったと同時にこのフレーズを言っていた
スピードワゴンの井戸田を思い出した。(余談)
親じゃなくても子供や孫のためにしたことは他の人には甘く見られがち。
いいじゃないの。微笑ましくて

三話目は豆腐の話。
桃子ちゃんがお豆腐も食べるようになった。(乳離れの初歩かな~)
江戸の「豆腐百珍」を作りたいという話のだが・・・
作り手の人が一つ一つにこだわりをもっていて口うるさい。
ことあるごとに人々に当たって評判は悪いが豆腐は旨い。

四話目は桃太郎の息子が岡崎家という旗本の家に潜り込んでいた。
この家にはぶっそうな話が・・・
78人もの人を切り捨ててしまったという。この死体どこに?
ここの当主玄蕃という人がかなりいっちゃった人らしく要人も困っていた。
岡崎玄蕃は大名になりたいらしい。そこで自分の目障りな奴を排除していったらしい。
家の隅には大砲を設置し隣りの屋敷に打ち込む算段らしい。
こうなると岡崎家、町方もバタバタで・・・
馬鹿の真似でもできれば・・・と桃太郎は思っていたが
息子は出来なかったようだ

五話目は岡崎玄蕃の家をどうするかという話になっていく。
岡崎玄蕃の母かよが逃げだし仁吾(桃太郎の息子)が助けた。
町方と玄蕃と隣家は一触即発。爆薬まで下屋敷においてあったからな~。

芸者の珠子は唄と三味線の稽古。
誉められてから日本橋の芸者に教えることになったが・・・
いつぞやの拷問師が出て来た。(みたことある人物を発見して・・・)
賽銭泥棒を見つける桃太郎。

玄蕃が立てこもって目付方が家を包囲。
最後に珠子の唄を聞きたいと行って来た玄蕃。
桃子を友人の朝比奈に預け玄蕃の所へ行こうとする間際「じ、じ、じいじ、じいじ」
とたどたどしくしゃべったというから笑う。
現代「まんま」とかしゃべるんだろうけど・・・
最初の覚えたのが「じいじ」ですか。祖父冥利ですね~
私にも早く「ばあば」とか言ってくれる孫が出来たら
桃太郎の気持ちわかるだろうな

もう一巻くらいで終わるだろう。このシリーズ。
玄蕃の話かなり引き延ばしていたから・・・
桃子ちゃんの成長が楽しみだけどそこまでやったら桃太郎が苦しくなりそうだ。
幕引きはどうするのか楽しみではある。
 

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