生活之音楽ピース社

~そしてピアノとすこし猫~

ザ・ダッフルコート

2012年01月10日 | Weblog
今日のエントリ、長いよ(笑)。

お買い物好きの人ならば、男女問わず、わかっていただけるかと思うが、
ショッピング、とくに(お値段的に)大物購入の楽しみというのは、
その買おうと思う対象をアレコレと調べて、
最終的にどのメーカーにするか、どの素材にするか、
どの機能を優先するか、色味は、質感は、そして価格に見合うか否か、
自分がそれを買って大丈夫なのかどうか、
あーだこーだ頭を悩ませている、その時間にあるのじゃないかと思う。

とくに、PC関連、オーディオ関連、カメラ関連のガジェット・ショッピングの時などは、
そういう時間がもの凄く楽しい。
私の場合、(貧乏性なのか、)「長く大事に使えるもの」というのを優先させるため
(だってその方が最終的にはゼッタイお安いのよ)、
価格が大きいブツを買うときほど、慎重に、そしてなるべく「いいもの/納得できるもの」を
選ぶように時間をかける。
そんなアレコレを、最近また、やってしまった・・・。
(楽しいからいいのだけど、若干時間浪費の感は否めない・・・はぁ。罪悪感。)

今回の対象ブツは、ダッフルコートである!!
ダッフルコート。
大好きである。

初めて買ってもらったのは、あれはまだうら若き女子中学生の頃。
(もう、二十ウン年前!)
駅ビルのテナントかなんかで売ってるような、
ごく普通の、中学生が着られるリーズナブルなやつ。
でも色味はキャメルで気に入っていたな。
二着目は高校生の頃。色はグレー。これも若い子が買うようなショップのもの。
三着目は大学を卒業するころ、何を思ったか、多少ムリをして、
結構よいお値段のまっ青なダッフルを購入。
ef-deという、こぎれいなOLさんぽい服のメーカーのもの。
「ずっと着てやるー!」と意気込んで買ったものの、
当時の流行でやたらとロング丈。
水牛っぽいトグルと革ひもで、全然傷んでいないものの、
もやはそのデザインで、着られたもんじゃない(でも、捨てられない)。

そんなわけで、私の十代二十代の青春時代にダッフルコートはつきものだったのだけど、
大人になったころ、ほとんど流行じゃなかったのよね。
街行く人々のファッションからダッフルは少しの間消えていた。

それが、ここ2、3年でボチボチまた出始めていて、
今年はかなり若い人たちも着ている!
そして、再燃してしまった・・・・。私のダッフル熱が!

でもさ、もういい年齢のオトナじゃん。
どうせ着るなら、「ザ・ダッフルコート」みたいのが着たいじゃん。
ダッフル発祥の地の、老舗メーカーの、本物の、定番で、何十年も着られそうなヤツ!

それで調べてみた所、イギリスのGloverallというメーカーが、
それに該当することがわかった。
ネットでもいろいろ販売しているが、いろんな型番があってわかりにくいのと、
やっぱり生地の質感だとか、自分にフィットするサイズはあるのか、
まずは実際に試したい。

原宿駅から結構歩いたところに、
Amber Courtという、Gloverallの正規輸入代理店があることがわかった。
それで、行ってみた。

すると、私が念頭においていたキャメルは、もう品切れ。
狙い目の定番のクラシカルなスタイルのものは、ネイビーかチャコールグレーのみあった。

試着してみたら、なんともいい感じ!
ひゃっふぅ!やっぱ本物よね!老舗よね!伝統よね!
お店の方(スラッとしたムッシュー)が商品について、
丁寧にいろいろと教えてくださったわ。

聞くと、つい先月に、
あのアイドルグループの「嵐」の番組で、
櫻井翔さんが取材に来られて、
(「ダッフルコートのルーツをさがしやがれ」とかそんなテーマだったらしい)
その反響で問い合わせ殺到、商品もどんどん出て行っちゃったそうだ。
すごく(←私の感覚では、よ)高いのにねぇ。不景気とはいえ、みなさんすごいなぁ。

「どうしてもキャメル、ということであれば、
 来シーズンの秋まで待っていただければ、
 いろんな色が揃っていますよ。」

ゴリ売りしないなんて、さすが紳士的イングランド製商品を扱うお店!

そうよね。そりゃあ、お金持ちだったら、
「じゃあ今年はネイビーをいただくわ。来年キャメルね。」
なんて出来るかもしれない。

でも、私にはそんな余裕、まったく、これっぽっちも、徹底的にないんである!
(なら手持ちのコートでガマンしろ、って話だけどさ)
ネイビーもチャコールも、本当にシルエットが奇麗で、
かなりハートを射抜かれたのだけど、
大枚はたいて(←私の感覚では、デス)どうせ買うなら、
やっぱり念願のキャメルかなぁ・・・。
待つか。来年まで。今シーズンもあと2ヶ月くらいだしね。

「お茶でも飲みながら、ゆっくり考えられるのがいいと思いますよ。」

お茶ってあたりが、英国っぽいね。
ムッシューが渡してくれたショップのカードを片手に、
とりあえずお店を出たのであった。

うじうじ考えながら歩いていたら、いつのまにか
裏原宿(?)の古着屋さんの通りに入っていた。

おや?ビルに掛かっている、あのコートは・・・



Gloverall!!!
私の好きな色味ではないか!!

お店のお姉さんに言って、ちょっと見せてもらい、試着もさせてもらった。
丁度いい!丈も、袖丈も。
これは1970年代のGloverallで、向こうの少年用サイズなんだそうな。
ヴィンテージ。これはこれでいいよねぇ。
お値段は19000円くらいだった。
状態は割とよかったのだけど、やっぱりなぁ。うじうじ・・・

せっかくディスプレイから外してもらったけれど、
やはりこちらも買わずに退散。

結局今シーズンは、見送ることになりそう。
今月からちょっとずつ「Gloverall基金」と称して貯金して、
次の秋に妥協なく買おうかな。

あー。うじうじ。
でも、それが楽しいw

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