生活之音楽ピース社

~そしてピアノとすこし猫~

~ようこそ生活之音楽ピース社ブログへ~

こちらはクラシック音楽ライター/翻訳の飯田有抄のブログです。 音楽と人と猫のことを、書いています。*最新記事はこの下です*
主な活動とプロフィール
全音楽譜出版社、音楽之友社から出版される楽譜の作曲者による解説の英語訳。CDブックレットの解説日本語訳等。
雑誌「ムジカノーヴァ」、「CDジャーナル」、「ぶらあぼ」等の雑誌でインタビューやレポート記事を執筆。CDの楽曲解説やコンサートのプログラムノートなど。
「ブルクミュラー特集」にてNHK-FM番組、NHK Eテレ「ららら♪クラシック」出演。
東京交響楽団・サントリーホール主催「こども定期演奏会」楽曲解説執筆。
2016年杉並公会堂 小林研一郎指揮 日本フィルハーモニー交響楽団 「ベートーヴェンツィクルス」全6回プレトークおよび楽曲解説担当。
クラシック音楽専門インターネットラジオOTTAVA、木・金「Salone」19:00~22:00生放送 プレゼンター

念願のブルクミュラーの本を出版いたしました!
飯田有抄・前島美保著『ブルクミュラー25の不思議~なぜこんなにも愛されるのか』(音楽之友社)



その他書籍「あなたがピアノを続けるべき11の理由」(ヤマハ・ミュージック・メディア)2011年9月
「あなたがピアノを教えるべき11の理由」(ヤマハ・ミュージック・メディア)2013年2月

1974年北海道小樽市生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了(武満徹研究)。Macquarie University 通訳翻訳コース修士課程修了(英語⇔日本語)。趣味:猫情報を収集すること、猫と昼寝すること。ピアノ小品を愛すること。着物選び。三味線端唄(松永流端唄師範 松永花有)。

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ねこごとシリーズ

2017年01月25日 | ねこごと
数年前FBにアップしていた絵を、ここに載せておくことにしました。



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鈴木楽器メロディオンの工場を見学

2016年10月24日 | 音楽
かなり好きな楽器の一つ、鍵盤ハーモニカ。
今日はその製造過程が見られるということで、
丸の内朝大学LFJクラシック音楽クラスの受講生の皆さんと一緒に、
浜松にある鈴木楽器の工場見学に行かせてもらいました。

10年越しの鍵ハモ工場見学の夢を叶えるべく、
企画・手配してくれた「いせとる」さん、ありがとう!

なにせ、工場は小学生諸君の社会科見学の大人気スポットらしいのだが、
「10名以上」じゃないと開催してもらえないということで、
いい大人たちが行くとなると、全員有給取って、ドタキャン禁止。
かなり早くから準備しておく必要がありました。

午前は浜松楽器博物館見学もしようってことで、
朝9:40浜松駅改札集合。そこは朝大学のメンバー。
5時起きで東京から集合できたのさ。
遅刻が怖いメンバーは前泊。みんな社会人、お金ならあるワヨ的な。

というわけで、まずは浜松の楽器博物館。情報量多い!!!
楽器も見たいが、解説パネルも読みたい。特別展示もある。小泉文夫先生じゃないか!
アワアワしていたら、あっという間に午前中終了......全部網羅はできず。
嗅覚の赴くままに、見たいものを中心に見る。やはり鍵盤楽器中心。
それも、どーしても、トイピアノに近いような、可愛い楽器に惹き込まれてしまう。

最初期のYAMAHAのオルガン。



ペダルのところがなんともお洒落さん。
明治大正の女子が、着物姿に草履で、しずしず踏んだのでせうか。



キュンとくる可愛らしさ。




なにこの小さいコ!!! カワイのMINIPIANO?!?! 
後ろの普通のアップライトのサイズと比べると、
まるでトイピアノみたい。どんな音がするのかしら。
博物館の人に「音が聴きたいんですけど......」っていってみたけど、
試聴などダメでした。ザンネン。


こちらもずいぶん小さなグランドピアノ!


19世紀中期のエールバー(ウィーン)だそうです。
中産階級のご家庭で愛された代物かしら。
当時のお子さんはこういうのでブルクミュラーなんかを弾いたのかしら。

普通のピアノなら1オクターブがやっとの私の手でも、ドからミまで余裕じゃないか。
これなら私だって、もっとピアノ練習したよ、きっと......



小さい楽器に惹かれるけれど、極端にデカいのも見ておきたい。
出ました! シンセサイザー「システム700」。どーーーーん
これがウワサの「たんすみたいな」シンセかぁ......。ど迫力。



ちなみに、ジラフピアノの実演タイムもありました。
弾いてくれたのは、マクダウェルの「野ばら」!! 
博物館のお姉さん、ナイス選曲!!!



特別展「世界を聴いた男、民族音楽学者・小泉文夫からのメッセージ」は、11/27まで。
小泉先生......その著作の数々は、受験時代に読み、感動に打ち震え、
世の中の見方が一気にひっくり返るような衝撃を受けました。
私が楽理科に入学した頃はもう、お亡くなりになって久しく、
伝説の先生として門下生や親しかった先生方から、
ガムランや伽倻琴やタイ音楽を教えていただいた。
展示には小泉先生の残した数々の直筆メモ、
使用されていたカセットレコーダーが。
ビデオ上映もされていました。



びっくりしたのは、なんと雑誌「小学三年生」に記事を寄稿されていたこと。



昭和48年に母親向けに書かれた記事。内容は時代がかっているものの、
今読んでも素晴らしく胸が熱くなりました。



「そう! 音楽って、そうだよ!! 子どもが音楽することの大切さって、そこだよ!!!!」
などと、ひとりガラス越しに握りこぶしをギュッとしたワタクシであった。


さて、そんなこんなで、楽器博物館をあとにして、
ランチはうなぎをいただきました。
浜松まで来たんですから、このくらの贅沢は許されるハズ。





いよいよ鈴木の工場へ!

昭和38年に、世界初の鍵盤ハーモニカを生み出したのが鈴木楽器製作所創業者である鈴木萬司さん(90代で今も現役!)
歴史の古い「メロディオン」。なるほど、本当に良い音です。
リードはとっても小さく繊細!



メロディオンの中。その製造工場に潜入です。


ハーモニカの部品も作られています。




リードが作られ、プレートにはめられる作業現場を魅せてもらいました。




小さな部品の管理棚。音名が。



ピッチは機械で測られて、少しでも狂いが見つかると、レーザーでリードが削られます。


でも、いざという繊細な作業は人の手が必要。


ちゃんと音を聴くための個室。


組み立てられ、


出荷の直前にも、ちゃんと人の手でチェックされます。



色とりどり。いってらっしゃい。教室で活躍するんだよ。


これは非売品。白鍵を「緑鍵」にしてみたら、学校の先生たちから不評だったらしい(苦笑)
可愛いから、ミュージシャン的にはアリなんじゃないか。



こちらは丹念に磨かれるハーモニカ。


丁寧で、静かで、淡々としたお仕事ぶり。



ありがとう。大切につかうよ。


大人用メロディオン。本当に奇麗な音がします。私はM-37Cを持っていますが、
憧れの44鍵HAMMOND PRO-44Hはやはり、デカい。
「どのくらい重いか、飯田さん、持ってみたら?」って
いせとるさん(この楽器を所有してる)が勧めてくれたんで、ちょっと持ってみた。

大きい分、意外と見やすくて弾きやすいかも!

今、私がプレゼンターを務める、クラシック音楽インターネットラジオ局 「OTTAVA」の木曜夜の番組で、
時々「おんがくしつトリオ」の鍵盤ハーモニカ奏者、菅谷詩織さんに出演してもらい、
トイピアノとデュオをやらせてもらっています。
スレンダーな菅谷さんがこのHAMMONDを、めっちゃめちゃかっこ良く吹くんだよなぁ......。憧れ。
番組ではメロディオン・ソプラノ S-32Cを吹いてくれていますが、私の昭和のトイピアノと相性抜群デス。


工場見学のあと、もし小売りをやっていたら、
M-37C plus(大人用のカラフルでお洒落な鍵ハモ)を買って帰りたかったけど、
注文が必要とのことで撃沈。

でもとにかく楽しい工場見学でした。
楽器の中身を知るって、やっぱり興味深いし大切なこと。
愛着が増します。
ご案内してくださった総務部の神谷さん、ありがとうございました!




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伊藤英さんの鍵盤ハーモニカLIVE

2015年07月31日 | 音楽
 超絶ヴィルトゥオージックな鍵盤ハーモニカを演奏するこの男性。こちらの動画を拝見したとき、驚愕してアゴがはずれそうでした。ただ、ヨーロッパを拠点にしている日本人演奏家には珍しいことではありませんが、情報がほとんど入手できなくて、遠い存在だと思っていた。ところが、なんと、突如、ものすご〜〜〜く偶然、阿佐ヶ谷の裏道にある小さなカフェでLIVEを開くと言うではないですか! 偶然お店の前で情報をキャッチしてくれた某編集者さんが、以前わたしがこの方の動画で騒いでることを思いだして、教えてくれたのです。スイス在住の伊藤英(いとう すぐる)さんという方です。

Melodica Czardas ~ ピアニカ・チャルダッシュ | Suguru Ito


 今日、生演奏を目の前で拝聴し......もうなんか、ショッキングでした。ああもう、音楽って、こういうところにあるよ......って。
 カッチーニのアヴェ・マリアの演奏を聴いたあと、「鍵盤ハーモニカってずばり、パイプオルガンだったんだ!」って思ったら、続いて「今からバッハのトッカータ ニ短調をやります。パイプオルガンには何段も鍵盤がありますが、今日はこの3オクターブでやります」って。始まったら......鍵盤ハーモニカはもはや完全にオルガンと化し、そのあとフランス組曲に入ったころには、だんだんと、楽器が宇宙に溶けて見えなくなっていくというか、目の前にはもう、音楽しか広がっていなかった。
 本当に素晴らしい演奏は、その人が扱ってる楽器がだんだん見えなくなる。ただただ、音楽がそこにあるという、究極の状態になる。それはかつて、ピアニストならファジル・サイの演奏会などで感じたこと。楽器が完全に見えなくなるし、奏者も「ピアノを弾いている人」ではなく、音楽と一体化した存在に見えてくる。
 伊藤さんの演奏中も、そういう世界へ......ところがふと、目の前の人は猛烈なタッチで「あの」鍵ハモで演奏しているっていう現実に気付くと、驚きのあまりもはや笑いすら起ってしまう。
 動画のチャルダッシュも、実演はさらに激しかった。エルガーの愛の挨拶や、ドヴォルザークのユーモレスクは完全に人の歌声のように響き、ピアソラのリベル・タンゴは南米の場末から聞こえる哀愁がまとわりついていた......。
 演奏が始まる前までは、「どんな人なんだろう」「どんな経歴をお持ちなんだろう」「なぜ鍵ハモなんだろう」「どんなメーカーの鍵ハモを使ってらっしゃるんだろう」と興味シンシンで、いろんなことをお話してくれたらいいのにな、と思ってた。でも、演奏がはじまり、伊藤さんの「音楽というのは、お酒と同じで....」みたいな、文学的でフラジャイルで香しいお話を聴いているうちに、自分の中に渦巻いていた質問とか、もーほんと、どーーーーーーでもよくなった!!!!!!
 音楽が、そこにある。そして、奏者と聴き手が親密に、キューーーッと集中力で結ばれる。本来それでいいはず。なんでも言語化しようとしたり、「事実」をしりすぎたりしては、不粋と言うもの。(←「音楽ライター」あるまじき問題発言?!)
 結局、紙に固定化された「プログラム」も「プロフィール」も配布物なし。やっぱり謎につつまれた(?)伊藤さん。こじんまりしたカフェだったし、終演後に図々しく迫ってお話するのもアリなのかもしれませんが、そういう気持ちにはなりませんでした。ご縁があれば、またきっとお会いできたり、音楽を拝聴できるのだと思う。またのチャンスを楽しみにしたいです。
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曇り空の下、上野動物園の動物たち

2015年04月01日 | Weblog
今日はお仕事で上野まで行ったので、せっかくですからお花見...ではなく、
上野動物園の動物たちと会ってきました。
撮影はGRです。

小雨がちらついていたので、パンダの列は「10分待ち」と出ていたものの、空いていてすぐに会えました。



二匹の仲良しカワウソ。


リアルクマはやっぱり可愛いし、かっこいい!




うおーっ こんな間近で! ガラス越しの恋。


おおきなオジさん。


「やせてるね~」「うん、やせてるねぇ」とカップルから評されていたトラ。




やさしいんだゾウ。


桜も見頃ですが、ふとしたところで出会うお花が好きです。


いじけてませんか?


バク。リアルにバク。けっこうせっせと歩くのよ。


レッサーパンダ!! ジャイアントパンダよりも、我がヒーロー。
寝てますが。


毛の感じが、ちょっとタワシっぽいね。


凛々しいときもある。


すてきなレッサー。


プレーリーさんたち、どんなやりとりしてんのかな?


しかしまぁ、よく歩いた。
限られた時間で、限られた大好きな動物たちだけに会おうと、サクサク歩く。
いい運動になる。

でも、こういうのを食べちゃったら、カロリー消費台無し。


ちょっとシュールな感じで。


ぬいぐるみ。
こうもマスで攻めてこられると、可愛くて、
ついオラウータンとかつれて帰りたくなるんですが。



グッとガマン。

小さい女の子が、「お父さんにお土産これにする!」って、フワフワな兎のぬいぐるみを。
「お父さん、それゼッタイ必要ないから!」ってお母さん。
女の子、自分がほしいんだよ、ゼッタイ。

小さい男の子がカンガルーの親子ぬいぐるみを大事そうに抱えてる。
お母さんが「それ買うの?」って穏やかに訊く。
「それ買うの?...こっちも、かわいいけど」
ってお母さんが勧めてるのも、やっぱり同じカンガルー親子ぬいぐるみ。
微細な表情の違いで選んでいたのか。
ぬいぐるみラヴァーとして高いレベルにある親子であった。

ちょっと懐かしい雰囲気も残す上野。


「マンスリーどうぶつえん」!!すばらしい冊子!!


集めたい。毎月行かなきゃダメかな。
動物のヒミツがわかるよ。写真の撮り方なんかも。

やっぱり楽しいな、動物園。
行けるものなら、定期的に行きたい。カメラ持って、ひとりで(笑)。


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近所でワンコとお花を

2015年03月30日 | Weblog
今日の夕方のお散歩は、違うルートでお花見へ。
近所で一番桜が見事なところまで行きました。
日没迫るなか、ギリギリで写真に撮れそうな時間帯。

花壇のお花も綺麗。




満開かな? まだほとんど散っていません。



桜のトンネル。





お花、綺麗だね〜と、足元のわっちをみると...



......いやがってる(汗)。

なぜかといえば、この道は、動物病院に近いから。
彼は勘違いしている。
今からまた大嫌いな爪切りが始まるのではないか、と。

大丈夫。今日は爪切りしないよ。
凛々しく花見を楽しんで下さい。




しかし彼は気がついた。


花よりも素敵なプードルのカワイ子ちゃんがいる、と。


花より女子、かい。

あっと言う間に暗くなり、


幻想的なグラデーションの世界へ。


束の間のお花見。


お家に帰ろう。
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井の頭公園と動物たち

2014年10月17日 | Weblog
秋の井の頭公園散策。GRで撮影しました。

秋の光を浴びる噴水




突然現れたアップライトピアノ。中田喜直さんの「小さい秋みつけた」の記念碑でした。
自筆譜が刻み込まれています。




動物園のポスター。デザインがいい。この柄の手ぬぐいが売っていたので買いました。




混んでる!混んでる!モルモット抱っこできます。
むかし「モモちゃん」という名の長毛モルモットを飼っていたので、懐かしかった。






仲良しなふたり。




ブタものんびり。




ハンサム風。




カメラを向けて近付いたら、なぜか寄って来てくれて、この姿勢で3秒くらいキープ。




ここにも仲良しなふたり。




キツネ。寝てます。




お年寄りタヌキ。




はな子さんは、戦後日本に初めてきた象だそうです。やはりご高齢です。




カラフル遊具。




リス!!リス大好き!!リス!!









のぼってくれた!!



ここは「リスの小径」。




井の頭公園の池の水、だいぶ綺麗になったそうですね。




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映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』、そしてパフォーマティヴな言葉を求めて

2014年09月22日 | 音楽
 そうだ、もっと詩を読もう! 映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』を試写会で拝見させていただき、最初に感じたことです。アルゲリッチは記者のインタビューには応じない人だそうで、その意味でも娘がまわし続けたカメラに向けて彼女が言葉少なに語り、魅惑的な表情を見せる姿、繊細さも陽気さもありのままに映し出しているこの映画は、とてもドラマティックなものに受け取れました。
 昨今の音楽家の方は、とてもお話が魅力的で、ご自身の音楽作りなどについて本当に見事に語られ、音楽ばかりでなく言葉でも、インタビュアーなり、トークコンサートの聴衆なりを魅了しています。とはいえ、アルゲリッチほどではないとしても、最終的には言葉やロジックでは説明しきれないものを内包しているのが音楽家。ときに、彼らとのコミュニケーションを深めてくれるのは、あるいは記事としてよりよく収めることができるのは、ほとんど詩のような言葉による働きかけかもしれない……アルゲリッチの映画を観終わったとき、そんな直感が湧いて来ました。
 言葉には二種類あると思います。一つは対象をスペシフィックに、説明的に、なるべく精度高く意味しようとする言葉、もう一つはパフォーマティヴで、多義性を秘め、受け手の創造性を刺激して引き出すような言葉です。使い分けが必要ですが、両方を効果的に使おうと試みることは、私が日頃翻訳をしたり文章を書いていて面白いと感じる点です。それぞれにはリスクもあります。前者はやりすぎると読み手の創造性を奪い、冗長で不粋な文章になってしまうこと。後者は読み手の誤読をいたずらに誘発したり、ひとりよがりで理解不能と思わせてしまうこと。
 書き手・読み手の「好み」の問題はありますが、私はどちらかというと、スペシフィックよりはパフォーマティヴ、説明的よりは誘発的なものの方を好みます。場合によって、「正確でない」「読み手を混乱させる」とお叱りを受けることもあるかもしれませんが。
 たとえば、です。映画の中で、オーケストラとのピアノ協奏曲のリハーサルで、アルゲリッチは指揮者に対して、「ここは、こう弾きたい」と弾いて伝えようとする場面がありました。その際、彼女の口から出ていた言葉は、“I don’t know.”
 もしこれを文字通りスペシフィックに直訳すれば「私はわかりません」ということになる。でも、あの場面のこの言葉を「直訳」ではなく「翻訳」するとしたら、例えば「なんて言ったらいいかしら……」などとできると思います。
「わからない」というと説明能力に欠けているような、伝達を怠っているような印象を与えかねませんが、「なんて言ったらいいかしら」なら、「言葉を探っているんだけれども、出て来ない、あなたにはどう捉えてもらえるかしら」というような、言葉そのものが受け手の創造性を触発するようなパフォーマティヴな力を宿すのではないかと考えられます。
 翻訳作業はこうしたことの連続ですし、日本語のインタビューをして記事にまとめる作業も、私は広義での「翻訳」だと思っています。そんな中で、力強い創造的な言語選びに役立ちそうなのは、今、詩のような気がしてならないんです。なんというか、広い意味での。アルゲリッチの仕草、目線、それら全てに、詩があったようにも思う……。とりあえず、今家にある詩集、宮澤賢二の「春と修羅」からじっくり読もうかしら。秋だけどw
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「女子クラ部×都響」イベント終了♪

2014年07月01日 | 音楽
去る6月29日、ナビゲーター役としてお供させていただいた、「女子クラ部」さん×都響さんのコンサート・イベント@東京芸術劇場、盛況のうちに終わりました♪

女性20名様限定で募集がはじまったとき、どのくらい集まって下さるのかなぁ……と多少不安だったりしましたが、フタをあけたらなんと、30名を超えるご応募!! おかげさまでワイワイと“女子力”全開のにぎにぎしいイベントとなりました。

皆さんで美味しいカレーのランチを芸劇の楽屋でいただき、そのあとたっぷり1時間、わたくしめのプレトークを聴いていただきました。本日のテーマ作曲家ヨセフ・スークについて、プログラムの「おとぎ話」「夏の物語」についての解説、その他スークの生きた時代や音楽用語こぼれ話などなどなど・・・そんなこんなをラジオ的ユルめトークで(でも皆さんとても集中して!)お聞きいただいている最中に、楽屋に本日の指揮者ヤクブ・フルシャさん登場!!これまた一同、女子熱が一気に高まりました!スークの作品について、「とても難しい作品だけど、僕と都響の充実した連携で素晴らしい演奏になると思います。是非楽しんでくださいね」と語り、 優しそうなお人柄に触れられました。

そしてたっぷりのコンサート。フルシャ氏の安定感と情熱の素晴らしきバランスに満ちた指揮、都響の真摯かつ迫力に富んだ演奏を聴き、女子一同大変にご満悦。。。なんと充実したひと時でしたかしら。

本日ご参加くださった方々の1/3?いや1/2?は、昨年と今年、講師陣の一人をつとめさせていただいた「丸の内朝大学」の受講生の方々でした♪ 朝のみならず、やはり昼もテンション高い皆さんw 本当にありがとうございました!

このイベント、なんと5回シリーズ化が決定したと知り、驚き☆ 私もできるかぎりナビのお供したいと思っていますので、よろしくお願いします♪
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我が家にやってきた愛らしいRoland

2014年06月26日 | 音楽
夕方から夜にかけて、そっと小さな声で、あるいは声を出さずに、詩をゆっくりと読むように、心が「音楽したい」と欲する時がある。しかし、どんなに弱音の限りをつくしても、ピアノはやはりピアノ。箱鳴りがして、自分が収めたいと願う質感・容積を超えて大きな響きが出てしまう。

だからだ。ピアノが好きなのに、ピアノを弾く気になれないことがあるのは。
消え入りそうな弱音、ゆっくりと減衰する響き、その刹那的な美しさといったらない。
弱音をこよなく愛するワタクシ、ピアノをめぐって自分が感じていた矛盾?齟齬?に、今日初めて気がつきました。

教えてくれたのは、今日家に届いた、真新しい小さな電子ピアノ。
素晴らしい質感、素晴らしい響き、素晴らしい小ささ・可愛らしさ。

ひとり詩を読むような、充実した気持ちで音楽するためには、いくら誰に聴かせるものでなくても、チープなタッチ、チープな音色では興ざめしてしまう。しかし、昨今のデジタルピアノはすごいんである。
こちらで、フィビヒの小品、樹原涼子さんの「やさしいまなざし」などを弾いて、ものすごく合点がいった。 これだった、わたしが欲しかった空間は。心地よいと思える広がりは。

導入したのはRolandの最新型のエントリーモデル、F-130R。ダブルエスケープメントのタッチ感がある。倍音がちゃんと鳴る。ハーフペダルもできる。別にRolandさんの回し者じゃないですが、これ本当にいい。
以前、この旧型のF-120Rを試弾したことがあるのですが、そこから格段に響きも感度も良くなっている!!すばらしい。

弾きたい曲や用途にあった、楽器の型というのが確実にある。小品をそっと弾きたいとき、ラフマニノフなんかをガツンと鳴らせてしまう楽器を手にしても、オーバースペックだということ。

ふと思った。おそらく「日本の家庭事情に相応しい小型ピアノ」を昭和のおピアノお稽古ブーム時代に考えた職人はいるはずだ!と。(もちろんデジタルじゃなくてアコースティック)そしたらやっぱり、あるんですねぇ!!偶然、さきほど、フォルテピアノの平井千絵さんが、そんなKAWAIの楽器に触れたという記事がFBに書かれていてビックリ! 勝手にシンクロ意識を感じてしまった。

それにしても、今だから良かったんだと思う。デジタルピアノの導入。確実に発達しているので、本当に楽しめます。うちにはグランドとアップライトが一台ずつあるので、三台使い分けです。
グランドとアップライトは1階のピアノ室、しかし居住空間(居間)は二階の我が家。このデジピさんは居間に置いたので、活躍しそうです。
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生活する二輪

2014年06月02日 | Weblog
 普段、何やらとてつもなく大きな二輪で遊んでいる夫の人であるが、かつて「タンデム(二人乗り)で遊びに行こう」と言うので、何度か出かけた。しかしそれは拷問であった。春の風は後ろに乗っている人間にとって恐ろしく冷たく(だって高速で100km以上で走るわけだから当然)、身体の芯まで冷やし、夏は日差しに輪をかけてマシンからの熱気が全身をくったり茹で上げた。あれから数年・・・タンデム小旅行なんてゴメンだ、と断り続けていたのだが、先日、久々に乗った。

「このバイクなら大丈夫だよ。今まで乗ったのはドッドッドッドッって音とか、ギュイーーーン!!って音がしてるでしょ。でもこれは違うから。トコトコトコトコ、るるるるる♪だから」

と誘われたのである。

トコトコトコトコるるるるる♪? それなら大丈夫そう!
そう判断し、自宅から5、6km先のカフェまで後ろに乗っかってでかけた。
うん。なんか、楽しかった。ちょっと近所まで、豪華なチャリに二人乗りしてるみたい。素朴な乗り心地もいい感じ。



・・・というわけで、このセローさんというバイクでなら、もう少し気楽にお出かけできそう。今までのフルヘルメットは1200ccのバイク用だったので、少々大げさな感じがするから、スヌーピー柄の可愛いヘルメットも入手した。



 が、しかし。お気に入りのヘルメットを手にしてしまった今、なんというか、こういう、暮らしの中で活躍するバイク、身体の延長上にあると感じられるバイク、善良な市民がトコトコ可愛く乗るバイク、でもしっかりお仕事してくれるバイク、というコンセプトってあるなと気付き、その考えに我ながら魅了されてしまったw! 願わくば、自分も運転したい・・・密かな野望が頭をもたげた初夏なのであった。
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