アドバンスカレッジ2005~目指せ!憧れのスポーツビジネス界~

スポーツビジネス&スポーツマネジメントを学ぶ学生に贈る。

ブログ移転

2016年03月14日 | Weblog

この度下記にブログを移転しました。

FUKUDA LAB. スポーツビジネス
(http://fukuda-takuya.blogspot.jp)

 

思い起こせば2005年5月に当時サンガカレッジ修了生を対象に開講した

アドバンスカレッジの受講生に向けて始めたのがこのブログでした。

(その後、日本を代表するスポーツメーカーに 就職し、

今もそこで活躍する楠本くんに設定してもらったのでしたね)

 

途中、鬼のようにサボりながらも、ポツポツ書き続けてきましたが、

使い勝手の問題などで移転を決意しました。

 

こちらのブログも備忘録として残しますが、

新しいブログを何卒宜しくお願い致します。

 

 


「スポーツ×データ分析」の隆盛

2016年02月24日 | Weblog

 

ジャイアンツのデータを活用して優れたアプリの作成を競う「ジャイアンツハッカソン」が開催されます。
GIANTS HACKATHON公式サイト 

近年、ビッグデータの活用に注目が集まっているが、スポーツはまさにデータの宝庫です。

こうしたデータを活用してチーム強化を図る「セイバーメトリクス」については

ブラットピット主演の『マネーボール』を通じてご存じの方も多いでしょう。


マネーボール [SPE BEST] [DVD]ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

マネー・ボール (RHブックス・プラス)武田ランダムハウスジャパン

 

最近ではファンクラブ会員の来場・購買履歴を始め、

スタジアムWi-Fiの接続データから球場内の移動動線分析なども行われています。

 

しかし、問題は「膨大なデータをどのように活用するか?」です。

このデータの活用部分に関しては、まだまだ成功事例として確立されたものが少なく、

トライアンドエラーでそのビジネス的可能性を試すフェーズにあるといえるでしょう。

 

そこでこのハッカソン。

技術とアイディアと情熱を持った人たちの力を借りて、

競争の原理を上手く取りれつつ、新たなサービスを形にしてみようというもの。

 

ちょっと形は違いますが、日本ではいち早く楽天イーグルスが学生人材の育成と発掘を兼ねて取り組んでいたと思います。

楽天イーグルス公式サイト:【学生必見】「データ分析コンテスト」を開催!参加者募集開始


このような動きは今後より活発になるでしょう。

つまり、スポーツビジネスに必要とされる求められる人材像がグッと広がる可能性があります。

競技現場でも、ビジネスサイドでも、またチームやリーグからデータ分析を請け負う企業でも

データ分析スキルとそれを元にしたビジネスを考え、実行できる人材が引っ張りダコになる時代が

もう目の前に来ている訳です。

 


招待券大幅削減の経営効果:アルビレックス新潟のチケッティング

2016年01月08日 | Weblog

2015年3月28日付の朝日新聞に掲載されたこの記事。

「J1新潟、招待券廃止で勝負 集客減『今は我慢』」

昨年はアルビレックス新潟におけるチケッティング戦略の大幅転換点だったわけですが、

気になるその成果はどうだったのでしょうか?

 

本日2016年1月8日の日経新聞新潟経済面に田村社長への取材記事が掲載されています。

それによると、2015年の平均観客動員数はクラブがJ1昇格後最小(21,936人で2014年から約1,000人減)

となったものの、チケット収入は2014年よりも約5,000万円増の7億2,000万円ほどに増加

つまり、戦略転換時の狙いはある程度達成されたという事になります。
(ちなみに記事によれば田村社長はチケット収入目標を10億円に設定されています)

 

これはクラブにとって非常に大きな成果といえるでしょう。 

何故なら、過去の成功モデルを否定し、

新たな戦略を選択することには組織の内外から大きなプレッシャーがかかりますが、

自らの意思決定が間違いでなかったことをを数字で証明できたことで

スタッフは自信を持つことができ、戦略転換に懐疑的であった利害関係者からの理解も得られるからです。

昨年度のリーグ戦成績を鑑みると、現場の方の安堵感は非常に大きいと思います。

 

さて、新監督が就任した今年に大きな期待をするのは酷かもしれませんが、

チームが好成績を納めれば観戦者も昨年より増加することでしょう。

そうすれば、チケット収入はもちろん、飲食・物販収入、スポンサー収入のアップにもつながります。

クラブ全体の収入が拡大すれば、その分選手強化に投資できる金額も大きくなります。

中長期的に見れば選手年俸総額とリーグ戦の成績との間には強い相関関係がありますので、

強いアルビが見られる可能性も高まりますが、

そうなるためにはやはり継続的に売上を増やす戦略の立案と実施が必要不可欠です。

 

幸いにもクラブを物心両面で支える組織であるアルビレックス新潟後援会(年間1億円以上を支援)は

2013年に8年ぶりに会員数が増加に転じ、そこから2年連続で会員数が伸びています。

どうやら2015年度も昨年を超える見込みとか。

こうしたファン基盤の増加と、チケッティング戦略、

そしてチームの成績が今年は連動することを願ってやみません。

 

 


大成功の裏でヒヤヒヤ:福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典」に学ぶプロ野球ビジネス

2015年11月17日 | Weblog

2008年からほぼ毎年開催させてもらっています新潟経営大学スポーツビジネスセミナー。

今年は福岡ソフトバンクホークスの看板イベント「鷹の祭典」に学ぶ機会を開催しました。

講師は営業課長の近藤さん、宣伝マネジャーの市川さん、

そして「ホークス四天王」の一人、元選手の柴原洋さんという豪華な顔ぶれ。

チームが日本一に輝いた直後ということもあり、

申込定員50名を大きく越える100名の方が当日会場に集結。
(私の講義を受けている学生がほぼ全員参加!エラい!!)

当日は鷹の祭典をフックにホークスの集客に対する哲学、計画、実践を学ぶ当同時に、

満員のスタジアムが選手に与える影響についても知ることができました。
(それにしても、柴原さんのトークはさすがでした!)


Jリーグ関係者、BCリーグ関係者等プロスポーツ関係者も数多く出席いただき、

「非常に参考になりました!来シーズンに向けて是非活用します!!」 

との熱いコメントも多数寄せられました。

きっと来年はホークスに刺激を受けた別の球団・クラブが

ファンと選手を熱く刺激するイベントを開催してくれることと願っています!

 

当日の様子は新潟経営大学福田ゼミ公式フェイスブックページ

新潟野球ドットコム様に掲載されていますのでそちらも合わせてご覧ください。


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で、なんでヒヤヒヤしたかと言いますと・・・。

福岡からの飛行機が1時間遅れてセミナー開始45分前に新潟空港に着陸 したからです。

柴原さんと私は初対面。。。

ですので打ち合わせはお迎えに上がった移動の車の中での僅かな時間の会話のみでした。

 

それにも関わらず、柴原さんには私のフリを全て拾い上げて聴講者を惹きつけるお話をして頂きました。

まさに神対応!まさにゴールデングラブ賞!!

セミナー後の打ち上げでも、

「僕が話をすることでホークスや野球を好きになってくれる人が1人でもいてくれたらいいんです」って(泣)。

本当に素晴らしい方です。

お会いできて本当に光栄でした!ありがとうございました!!

 

 

ちなみに、翌日の帰りの飛行機も2時間ほど遅れまして・・・

時間つぶしと言ってはなんですが、ハードオフエコスタジアムとデンカビッグスワンスタジアムにお連れしました。
(柴原さん、エコスタがすごく立派だと褒めてくれました!) 

アポ無しにも関わらず、大変丁寧にご案内いただき、

双方の所長様には感謝の気持ちで一杯です。

この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!


朝日新聞全国版に掲載頂きました:アルビレックス新潟後援会との動画作り

2015年10月25日 | Weblog

ここ数年はゼミ生とともにプロスポーツの社会的価値に着目した動画コンテンツ作成を行っています。

チームが勝っても負けても熱心な応援を続ける人々の「想いと行動の源泉」を映像に残し、

その内容を分析しようという試みです。

これまでその一環として「みんなでつなぐ『アイシテルニイガタ』作戦!」等を作成させて頂きました。

みんなでつなぐ「アイシテルニイガタ」作戦!映像第3弾!

 

そんな中、今年は初めて「応援される側」の想いの記録にも挑戦しました。

きっかけは観客動員の減少が止まらないアルビレックス新潟において、

過去2年間後援会員は増加し、その結果昨年度は過去2番目の寄付金を記録したことと、

それを元手にクラブがトレーニング施設を増築したことです。

 

「何がどう良くなって、選手や関係者はどう思っているのか?」を記録し、

配信することでクラブと後援会員の関係性をより良くすることに貢献できるのではないかーー。

そんな想いを胸に取り組んだこの撮影ですが、

ありがたいことに朝日新聞の記者の方が注目してくれました。

 

その結果、9月20日付けで掲載された記事がこちらです。

Jリーグに客を呼べ データ分析、選手と観客つなぐ動画

 

スポーツマーケティングは確かな理論を身につけることはもちろん、実践できる能力も必要です。

ゼミ生たちには動画作成を通じて「使える得意技」を身につけてもらうことが狙いです。

もちろん、クラブは全てを自前でやるべきだとは言いません。

ただし、何かができるまでのプロセスや工夫、苦労を知ることは今後の社会で大いに役立つはずです。

違った言い方をすれば、

理論と実践との橋渡しができる人材が一人でも増えれば、

より日本のスポーツ界は発展できるのではないかと、その可能性にかけている訳です。

 

彼ら・彼女らが苦労の末に作った今年の動画です。

是非ご覧になって下さい。(動画の終わりにきちんとクレジットが入っています)

支援の形~クラブハウス拡充バージョン~

クラブハウス拡充への想い~神田強化部長ロングインタビュー~