アドバンスカレッジ2005〜目指せ!憧れのスポーツビジネス界〜

スポーツビジネス&スポーツマネージメントを学ぶ学生に贈る。

鈴木友也氏『勝負は試合の前についている』

2011年07月11日 | 本の紹介
勝負は試合の前についている! 米国スポーツビジネス流「顧客志向」7つの戦略
クリエーター情報なし
日経BP社


日経ビジネスオンラインに連載中のトランスインサイト・鈴木友也代表のコラム。
これに加筆/修正を加えたものがこの本。
ありがたいことに本日ご献本頂きました。

伸び悩むわが国のスポーツビジネス業界において
「ファン創造」「売上拡大」はもちろんのこと、
社会的な存在意義を高めるための
「社会貢献活動」も求められています。

この両者は相反するようで、実は融合できるのですが、
アメリカの最新事例をふんだんに使って
このことをわかりやすく説明しているのがこの著作。

もちろん、「文化の相違」「制度の相違」など
日米間には相容れない部分も数多くありますが、
問題はそうした制約条件を如何に乗り越えるか、という
「考え方」や「取り組み方」だと思います。

そうした観点でこの著作を読むと
たくさんの示唆が得られます。

私も30分程でサラサラと3つ程の章を読み終えました。
スポーツビジネスを志す(もう関わっている)学生&社会人にとって
大変役立つケーススタディであり、マネジメント&マーケティングシステムの
教科書となるでしょう。
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サッカーと経営戦略

2010年10月13日 | 本の紹介
経営戦略論の主要なものの一つに
ポーターの主張するポジショニング戦略がある。
端的に表現すれば、企業が戦うにふさわしい場所を見つけ出し、
そこで勝負することができれば高い競争力を得られ儲けられる、というもの。
競争の戦略
M.E. ポーター
ダイヤモンド社

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ポーター教授『競争の戦略』入門
グローバルタスクフォース
総合法令出版

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良きポジショニングが高い成果を発揮するという点では
サッカーに通じる部分がある。
選手は常に味方や敵との距離感に気を配り、
点を取るためにスペースを見つけて動き続ける。

運動量が少ない割にゴールを多く決めるFWを見ていると、
ここしかない、という場所に位置取っている場合が多い。
正しいポジショニングは少ない体力で確かな結果をもたらしてくれる。

企業経営におけるポジショニングもサッカー同様重要だ。
競争相手が少なく、代替製品や新規参入の脅威も低く、
仕入れ先や顧客に対する交渉力が強い場所に立地することができれば
大きな利益を獲得できるだろう。

では、その事業自体が衰退した場合はどうするべきだろうか?
過去の研究によれば、ある事業の寿命は30年であると言われている。
サッカーで言えば選手引退後のセカンドキャリア問題同様、
事業もある時点で終わりを向かえることになる。

ある事業自体が衰退している中で、
ポジショニングを変更したところで
大きな成果は得られにくい。
そこには新たに魅力的な事業を見つけ、
その場所に引っ越しする必要が出てくる。

神戸大学の三品先生は、これを「転地」と名付けている。
この転地戦略について興味深い連載コラムが
日経ビジネスオンラインに掲載されている。
日経ビジネスオンライン

転地で成功した企業経営者のキャリアや特徴についても触れられており、
非常に興味深く読み進めることができる。
特に30代の若手に新しい事業を任せるべきだ、という主張は
我々アラサー世代に勇気を与えてくれる。
是非時間を見つけて読んでいただきたい。

また、様々な競争戦略論を体系的に分類し、
その特徴を整理してくれているのが下の著作。
これも分かりやすくて理解が進む。
経営戦略の思考法
沼上 幹
日本経済新聞出版社

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暑い夏には、熱いDVD

2010年07月30日 | 本の紹介
ルディ [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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挫けそうになったとき、ルディを観る。
若くて情熱のあるルディだが、成績が悪く、体も小さく、家も貧しい。
名門大学でのアメフトプレーヤーを夢みるが、
自分に近しい人たちも全く応援してくれない。

そんなルディが自らの運命を切り開くべく
様々な困難を乗り越えて行く。
そして、最後には――。

2時間で気合の充電完了の一作。
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自分の仕事を見つめ直す

2010年07月20日 | 本の紹介
毎日、暑い。
ここまで来ると、北海道移住計画を本気で考えなければならない。
実家が北海道であるが、事はそんなに簡単に運ばない。

そんなことより、日々の自分の仕事の質を高めなければ−。

仕事をする上で重要な事は、
目の前の仕事を闇雲にこなすだけでなく、
一歩引いてその全体感を見つめ直す事だ。

何のために、どうやって、という部分。
俯瞰して物事を見つめ直すことが大切になる。
そもそも、今、自分が取りかかっている問題の論点は何?ということ。
一生懸命取り組んできた仕事が、論点の設定を謝っていたがために
無駄になることも多い。
走りながら考えるクセのある私にはよくあることだ。

そんな失敗をする人も多いと思うが、そんな人にはこの本がおすすめだ。
論点思考
内田 和成
東洋経済新報社

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早稲田のビジネススクールの先生でありながら、
元BCGの日本支社代表。
理論を踏まえた上で、実践面でのその使い方/使われ方を紹介している。
「理論通りにはいかない現場のにおい」がプンプンする本だ。

さらっと読めてしまうので時間の少ない人にもちょうどいい。
暑い夏、クーラーの効いた部屋で一度自分の仕事の論点を整理してみてはどうだろう。
無駄な体力/気力をカットできるに違いない。
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仕事に悩む人たちへ

2010年06月18日 | 本の紹介
サンガカレッジ時代の教え子達もそのほとんどが社会に飛び出した。
社会人3,4年目になると、仕事にも慣れてくるが次なる壁にぶち当たることも
多いようだ。

会社の方向性や自分に対する評価が明確でなく、
仕事へのモチベーションが下がっている、という声が多い。

自分が何のために汗を流し、
それがどれくらい役になっているのかを直接伝えてほしい気持ちは
私も同じ経験をしてきただけによくわかる。

この悩み、実は自分の上司との関係を改善すれば
かなりの確率で解消されるものである。

ここで若手社員の気持ちはこうだ。
「部下の行動や心理面に気を配るのは上司の仕事であって我々の仕事ではない」

確かにそうだが、そこまで部下のためにやってくれる上司には
そうそうお目にかかれることは無い。
では、考え方を変えて、
「部下が上司との関係をマネジメントしてしまおう」
と発想してしまうのはどうだろう。

これをボス・マネジメントという。

このボスマネジメント、歴史は思ったよりも深い。
著名な経営学者コッターとガバロによってこの論文が書かれたのは1980年。
今から30年も前の話である。

しかも、「上司に気を配る」という日本人的な要素満載の論文を
アメリカ人が書いて高い評価(マッキンゼー賞受賞)を受けたことは
特筆すべきことである。

この論文、ハーバードビジネスレビューの2010年5月号に再度掲載されている。

Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2010年 05月号 [雑誌]

ダイヤモンド社

上司に「仕事させる」技術―そうか!ボス・マネジメント!
大久保 幸夫
PHP研究所

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できる人は上司に“モテ”る 仕事は上司との関係が9割!
高城 幸司
マガジンハウス

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わずかな額の投資であなたの仕事、ひいては生活環境が大きく改善される
可能性がある。
悩んでいる人、まずは試してみてはいかがだろう。
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顧客志向とは何か

2010年05月18日 | 本の紹介

マーケティング研究をしているとぶち当たるのが
「顧客志向って何よ?」という基本中の基本。

何を持って「うちの会社は顧客志向だよね〜」とか、
「あの会社はお客様第一主義だからうまくいっているんだよ!」って
言い切れるのか・・・。

顧客志向の構成要素を分解し、
それと業績との関係性を分析している学者もいる、という事実。

こうした疑問を実証的に研究している人たちがいるということを
この本で知りました。

 

マーケティング優良企業の条件―創造的適応への挑戦
嶋口 充輝,黒岩 健一郎,水越 康介,石井 淳蔵
日本経済新聞出版社

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冒頭でこれまでのマーケティング論の変遷が「市場適応」というキーワードで
整理されています。

また、これまでの経験で感じていた
「調査そのものも重要だけど、どうやって結果を社内に浸透させるか」という
問題点にも言及しています。

ケーススタディもたくさん載っていますし、
スポーツ現場への応用も十分可能と思われます。

こんなスタンスの研究がしたかったので
大いに参考にしようと思ってます!!

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内田選手の移籍に見るドイツブンデスリーグの経済力

2010年05月13日 | 本の紹介
鹿島アントラーズ所属で日本代表の内田篤人選手のドイツブンデスリーグ・シャルケへの
移籍が決まったとの報道が。
スポーツ報知

年俸は破格の2億1500万円。
Jリーグの日本人選手トップが高原選手で1億6000万円(推定)であることと比較しても
非常に衝撃的な金額であると感じます。

彼の実力が認められたことが一番の要因でしょうが、
それよりも私は日本と欧州のサッカーリーグの経済格差を強く感じます。

そもそもJリーグ草創期は海外よりも日本の経済力が大きく、
ヴェルディの日本人選手の年俸はもちろん(ヴェルディ時代のカズ選手で2億円程)、
より多くを支払ってくれるJリーグに多くの海外スター選手が押し寄せました。
リネカー、スキラッチ、ストイチコフ、リトバルスキー・・・。
広瀬一郎さんの著書によれば、この時代のブンデスリーグ所属の
ドイツ代表マテウス選手の年俸が5,000万円程だったそうです。
全てがお金のためとはいいませんが、海外選手にとって
Jクラブが支払う高額年俸は大きな魅力の一つだったといえます。

Jリーグの高額年俸はバブルの余韻に浸っていた親会社からの支援があってこそ。
日本経済の崩壊と、それに伴う親企業の業績悪化に伴いJクラブの経済状況も悪化。
一方の欧州リーグは、テレビ放映権収入の拡大と、
スタジアムへの投資による観客動員の向上によってビジネスは急成長しました。
ビッグクラブはECLからの分配金によってより多くの富と名声を獲得。
この15年間で日本と欧州のサッカーリーグにおける経済状況は大逆転したわけです。

中でもドイツブンデスリーグの成長は著しく、
観客動員は欧州ビッグ5でNo.1。
6〜8万人近いキャパを持つスタジアムが満員に膨れ上がります。
(この様子は下記書籍に詳しいです。)

サッカー批評 issue40―季刊 (双葉社スーパームック)

双葉社

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売上や利益が全てではありません。
よりよいサッカーを生産し、より多くの人々に喜びや感動を与えるのが
この産業の目的です。

しかし、そのためにはお金が必要です。
利益は目的ではなく、その手段。

より多くの手段を持っているクラブによりよい人材が集まるのは必至です。
わが国もそうした理解の下にマーケティングを展開し、
少しでも目標達成の手段を多く手に入れることによって
選手・ファン・サポーターを世界中から集められる存在に再び浮上してほしいと
強く願っています。
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Jリーグ開幕、の前に改めて

2010年03月01日 | 本の紹介
いよいよJリーグが開幕します。
W杯イヤー、そして中村・稲本・小野選手も欧州から復帰し、
非常に注目が高まります!!

そんなこの時期、改めて日本にプロサッカーリーグができるまでの
軌跡を振り返るのはどうでしょう。
Jリーグ以前は閑古鳥が鳴き、人気・実力も低迷していた日本のサッカー界。
これを一変させたのが1993年のJリーグ誕生です。

Jリーグ以降、地域密着・身の丈経営という概念が
クラブ・球団マネジメントに定着し、今ではすっかりスタンダードとなりました。
bjリーグや野球の独立リーグの誕生に繋がっただけでなく、
NPBも大いにその概念を学ぶにいたっています。
まさにわが国のスポーツビジネス界における「イノベーション」だったといえます。

そのJリーグがどのような背景や想いで創られたの―。
今一度思い起こすとその価値が更に高まると思います。

プロジェクトX 挑戦者たち 第V期 わが友へ 病床からのキックオフ~Jリーグ誕生 知られざるドラマ~ [DVD]

NHKエンタープライズ

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内容を思い出すだけで、もう泣きそう・・・。
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読了ーゴールは偶然の産物ではないー

2010年01月05日 | 本の紹介
以前ご紹介したFCバルセロナの前副会長、ソリアーノ氏の著作
ゴールは偶然の産物ではない」を正月の3日間で読了。

3年前に講義を受けていたこともあり、スラスラと読めました。
実にいい本です。その主な理由は、
1.MBAで習う経営戦略論や経営分析、交渉、マーケティング、リーダーシップという要素がふんだんにちりばめられている
2.上記だけでなく、クラブを愛する気持ちや日々の言動に対する重要性について実際の事例を用いて説明がなされている

経営学を学んでなくても読める本ですが、
学んでいるとより深く理解ができます。
特にマイケル・ポーターの業界分析を理解しておくと
第一章の理解が深まります。

競争の戦略
M.E. ポーター
ダイヤモンド社

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経営学を学びはじめの方や、学んだことの無い方にはこの本は難解かもしれません。
しかし、たくさんの入門書や解説書がありますので
そちらを読むだけでもいいでしょう。

ソリアーノ氏の著作に話を戻します。
残念だった点があります。
それは、「各種データや理論の出典が不十分」なことです。

バルサの内部資料がふんだんに使われている点は仕方ないにしても、
それ以外の部分では我々にも入手できる資料が多く使われているにも関わらず
それが明記されていません。

デロイトやシマンスキー教授の著作からの引用があることは
各種グラフに明記されていますが、巻末にその一覧がないのは残念です。

最後に全体的な印象として、
ソリアーノ氏の教養の高さに刺激を受けました。
様々な分野からの例え話が登場しますので理解しやすかったです。
物理学や哲学、歴史学、文化論からの援用が多数あります。

何よりFCバルセロナを数年で世界のビッグクラブへと成長させたその最前線の
様子が伝わってきます。
理論だけでなく、情熱や能力も必要であることが理解できます。
そして国際的な文化の差異を理解することも。

本の中でソリアーノ氏が「告白」していますが、
バルサのやり方は、欧州のあるビッグクラブのマネジメントを大いに真似ています。
ベストプラクティスを選び出し、分析し、自分たちに適用させるために工夫する。
その結果、大いなる成長を成し遂げることができた事実は、
今後のわが国のスポーツ界が大いに参考にすべきことでしょう。


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野球と広告宣伝モデル

2009年12月28日 | 本の紹介
球界再編問題を契機に
「独立採算型」ビジネスモデルへの切り替えを進行しつつあるプロ野球。

しかしながら、基本的には1954年の国税庁通達を背景にした
「広告宣伝型損失補填」モデルでの運営がなされています。
この広告宣伝媒体として魅力ある野球になぜ巨大企業が参入しなかったのか、
という疑問をずばりタイトルにした本です。

トヨタが「プロ野球」を持たない理由―儲からないビジネスモデル
加藤 鉱
宝島社

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タイトルのインパクトの割には深さに不満が残りますが、
広告宣伝モデルのマイナス面という視点を得ることが出来ます。

球界再編問題にもフォーカスしていますので
プロ野球ビジネスの入門編として
さらっと読める本です。
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