折り紙と偶然についての日記

昔、年上の親友と、人生は必然か偶然かという話しをしたことがある。
親友は必然だと答え、ぼくは曖昧だけど偶然じゃないかと言った。
必然だと捉えると、やはり因果（原因と結果）が人生を決めているのか？

先日も親友に会って、
「やはり人生は必然だよね〜！」
「そうそう必然だと思う！」
と応えた。
輪廻転生的に捉えると、前世のカルマが現世でのその人の生きるテーマだという。
そう大きく捉えると全ては必然だと解釈できてしまう。

でも必然も偶然も解釈的には同じなんだと思う。
偶然起こったことの原因を結果として捉えると必然になるんじゃないかな？

偶然の偶という字は１＋１＝２になることだという。だから偶数になる。
一人の人間が誰かに出会い、また自然や物や本、経験に出会うことが偶然なのだ。
偶然とは起。化学反応のことじゃないか？
人だけでなく物質と物質が混ざると他の物質に変化していく。

偶然を誘発させることができないか？
それはギャンブルをする人の願いだと思う。
最初の数学者はほとんどがギャンブラーだったという。
ギャンブルで勝つための確率を割り出すために数学の定理を発見したんだとか！

人は幸運を願い神頼みする。
ぼくも偶然宝くじが当たって欲しいと思う。
それはやはり人情じゃないかな！
でも宝くじで当たったためしがない。

人生は必然でも偶然でもどちらでもいいのかもしれない。
偶然起きたことを必然的に解釈してもつまらない。
でも突然起きた不幸を人はその理由が欲しくなる。
必然的なものがなければ耐えられない。

ぼくも自分に起きた悲運を解釈ばかりしていた。
どこに原因があったのか？
答えの出ない時間を何年もさまよった。

でも偶然でいいんだと腑に落ちた時、ぼくは解放されたように感じた。