abyman の折り紙と日記

折り紙、本、旅の日記

折り紙と青春の日記5

2017-12-05 06:20:00 | 日記
マナミがカバンからレポート用紙を取り出し、机の上に置いた。
四人は身を乗り出して見てしまう。

マナミはぼくを見て、
「カツ〜、昨日の夜、コッペに電話でカツ〜の退部の話しを聞いて、それからキョウチャンと
チナッチャンにも電話で話しをしたんよ。
そいでね、あたしなりにクラスの男女関係の分析ば、したんよ」
ぼくは目が点になって、
「へ〜!」
と唸ってしまう。
「そいでね」
マナミはびっちり書かれたレポートを見ながら喋りだす。
「二年一組は42人の生徒のうち、男子が25人、女子が17人おるんよ。
女子のうち正式に彼氏がおるんは、8人ー」
コッペが、
「ほんとや?オレ4人は知っとるけどな!誰と誰が付き合っとるん?」
キョウコとチナツが咎めるようにコッペを見る。
コッペは頭を掻いて、ヘラヘラ笑う。
マナミはコッペを一瞥し、冷静沈着な顔で、
「彼氏がおらんのは9人やけど、ウチとキョウチャンは駄目やから、残りは7人。
チナッチャンは三年の先輩と付き合うとるから除外やしな」
ぼくは腕を組んで唸ってしまう。
「残りの7人のウチ好きな男子がおるんは4人。この人らは確率的には低いと思うんよ」
チナツが、
「そしたら、カツが告白するんは3人の中のひとりになるんやね」
コッペが、
「そうなんや、夏休みまで一ヶ月ないしな!早うせんとな」
ぼくは俯いてしまう。
キョウコが、告白候補の3人の名前を言う。
「カツ、誰にするん?」
ぼくは顔が真っ赤になる。
「まあ、中牟田さんかな!」
ぼくは思わず言ってしまった。

※つづく

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