日々想々

日ごろ思いついたことや気になっていることを自由に記してみたい

十分の一で十分

2012-02-27 13:05:07 | Weblog
最近息子が結婚した。参加者全員から心温まる祝福を受け、とても印象深い結婚式だった。昔のことを想い出しながら、しばしの感慨に浸っている。親にとって子どもはいつまでも子ども、昔のことほど鮮明に記憶に残っているものだ。小さいころの息子は、とにかく面白い子だった。よくしゃべり明るく外向的な性格だったが、モノに執着しない子で、場の雰囲気を和ませる独特の感性をもっていたようだ。息子が2歳の頃のある日、私がどら焼を5個買って帰った。夕食後家内が、「いっちゃん分けて!」と袋ごと渡した。息子は嬉しそうに1つ取出し、「はい! お姉ちゃん(注:当時10歳)…、お父さんは大人だから2つ」。すかさず私が、「お母さんも2つでしょ」と突っ込みます。もらったお母さんが尋ねます、「いっちゃんのは?」。すると、意外な答えが返ってきました。「お姉ちゃんと半分ずつ!?」。一同大笑い。「大人」と「子供」を瞬時に仕分けた機転に思わず感嘆。なにせ「十分の一で十分」というのだから。「三つ子の魂百まで」。あの感性をいつまでも大切に、と願わずにいられない。