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サントリー美術館 『サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス』

日曜日の今日は、サントリー美術館。
サントリー美術館の収蔵品の内、
最近加わって、初公開となる作品の展示会が有ったので、
行ってみました。

サントリー美術館の収蔵品と言う事で、
この展覧会では、撮影可!
と言うことなので、気になる作品を
色々と撮影してきました。

まずは、野依利之氏のコレクションに寄る
ヨーロッパ陶磁から。

《色絵宝文皿》(18世紀、オランダ)

いままで色々な陶磁器を見た頃がありますが、
こう言う絵柄の作品は初めて。
なんか楽しいですね。

そしてこちらは《色絵宝文皿》(18世紀、オランダ)

魚形の皿というのは、前にも来た気がしますが、
これに魚をのせて食べたと思うと、なんか面白いですね。

そして、魚つながりでもう一つ。
《染付魚文八角皿》(18世紀、オランダ)

魚柄は、こういう方がオーソドックスかな。

そしてそして、いままであまり見たことが無い様な
デザインの皿がこちらにも。
《色絵人物図大皿》(イタリア)

なんか、バロックの宗教画の様です。

人では無くて、天使まで・・・
《色絵アモル図大皿》(17世紀、イタリア)

イタリアだなぁ。

もっとイタリアっぽいのがこちら。
《肖像入りメダイヨン》(イタリア)


これも、いままであまり見たことが無い感じです。
《色絵唐草文水注》(16世紀、イタリア)

“M D LXXVI”と側面に有るのでしょうか。
それぞれ、1000 500 50 10 10 6に対応するので、
1576年?と言う事でしょうかね。

イタリアは、バロック(笑)
《色絵人物図壺》(17世紀、イタリア)

またも人物図です。

これは人物ではありません。
イタリアが、地中海に出っ張っていて、
アラビアとの交流が有った事を思い起こさせる図柄。
《色絵唐草文壺》(17世紀、イタリア)

色もねえ、アラビアっぽいですよね。

《色絵人物図壺》(16世紀、イタリア)

ターバンっぽいモノを頭に巻いていませんか?

人が出てくるのは、イタリアだけじゃないんです。
オランダもです。
《染付神話図花器》(17~18世紀、オランダ)

神話の図柄は良いとして、横に人の顔をした飾り付けが!
これも神話の登場人物なのかな?

こんな、景徳鎮っぽい作品もオランダです。
《色絵花卉文瓶》(18世紀、オランダ)

もちろん、中国の作品を真似たということでしょうけど、
なんかね。

ぱっと見た瞬間、「おっ!」と思ったら日本のもの。
《色絵花卉文瓶》(17~18世紀、日本(有田))

なんか、目を引いたんですよねぇ。

こちらも中国っぽいのにオランダと言う作品。
《染付人物図瓢形瓶》(17~18世紀、オランダ)

オランダ人が作っているんだったら、
絵柄もそれっぽくすればいいのに、
絵柄は中国っぽいという(苦笑)

こう言うデザインのビアマグは
見た事が有るような気もしますが、
こちらはビアマグではありません。
《染付人面装飾水注》(19世紀以降、フランス、ドイツまたはオランダ)

どこだか判らないというオチまで付いています。

こちらは明らかにフランス。
《色絵花卉文瓶》(ボディ1887年、装飾1889年、フランス(セーヴル))

シックなデザインですよねぇ。
いまでも通用しますね。

《色絵風景図壺》(18~19世紀、オランダ)

カップボードとか、マントルピースの上に飾られていたもの。
カップボード・セットと言うそうです。
3個とか5個とかが多いそうですが、
中には7個とか11個というものもあるそうです。
奇数なのが重要で、真ん中の作品からシンメトリに
なるのがいいのだとか。
上の写真だと、それぞれが分かり難いので、
ひとつづつのアップ。
左右の端と、真ん中のもの。

そして、偶数のちょっと小さいもの。


さっき日本のもので「おっ!」と反応しましたが、
これでも反応してしまいました。
《色絵花卉文梅瓶》(中国)

中国の作品にも反応してしまいました。
東洋人だからかなぁ。

デルフトと言うと、オランダの陶器の名産地。
置物もたくさん作られたそうですが、猫の置物は珍しいとか。
《猫置物》(18世紀、オランダ)

書いたそばから、猫の置物(笑)
眉毛が有るのは、擬人化された猫ということ?

《鳥装飾瓶》(18世紀、オランダ)

瓶ですが、実用性は無さそうです。

《林檎置物》(18世紀、オランダ)

くっついているのは、蜘蛛?

置物から離れます。
《色絵花鳥文鉢》(18世紀、オランダ)

めっちゃキレイですよねぇ。
特に明度を修正していないんです。
目で見た感じも、“白磁”と言う色合いでした。

また天使が出てきました。
《染付天使文碗》(18世紀、オランダ)

天使柄のお椀か。

天使が居たと思ったら悪魔も。
《染付悪魔文碗》(19世紀以降、スペイン)

天使とか、悪魔とか、一体何に使ったんでしょう?

すこしホッとする図柄を。
《色絵楼閣山水文鉢》(18世紀以降、イギリスまたはオランダ)

いい感じの図柄ですね。

エミール・ガレと言うと、ガラス工芸品が思いつきますが、
陶器も作っていたそうです。
《鉢「草花」》(エミール・ガレ、1881~1884年頃、フランス)

“エミール・ガレの作品”とは言っても、
自身では作成しておらず、エミール・ガレのデザインを
外部の製陶工場に発注して作ったそうです。

これもエミール・ガレ。
《植込鉢「水景」》(エミール・ガレ、1878年以降、フランス)

水辺の風景が描きこまれています。

野依利之氏のヨーロッパ陶磁コレクションは以上。

以下からは、辻清明氏のガラスコレクション。

《コアガラス・アラバストロン》(前4世紀中期~前3世紀初期、イタリアあるいは東地中海沿岸地域)

ガラスは古来、王族などの高貴な身分の人を飾る
ラピスラズリやトルコ石の代用品として発展したそうです。
なのでこれも、それっぽい色合いなんですね。

これは、《皿》(4世紀、シリア・パレスチナ地域あるいは東地中海沿岸地域)

まぁ、単なる古い皿なんですが、
これ、大きいんですよねぇ。
30cmくらいあるかなぁ。
良く今まで割れないでいましたね。

辻清明さんは、破片も愛していたようです。
宝石箱のように、一つ一つ小さい箱に入れて、
保管していたそうです。
魚の柄が入っていて、文字らしきものも見られます。


こちらは、ドイツの国章みたいですね。


“透明って何?”と言うくらい、潔い不透明な壺。
《黄色鳳凰文壺》(18世紀乾隆時代、中国)

ガラスでここまで作り込むのか。

そして、いかにもガラス工芸っぽい作品。
《金彩緑色紋章文レーマー杯》(19~20世紀、おそらくドイツ)


写真だと伝わりにくいんですが、本当にキレイでした。
《切子籠目文蓋物》(19世紀江戸後期~明治初期、日本)


これのお重版がこちら。
《切子籠目霰文三段重》(19世紀江戸後期~明治初期、日本)

辻清明さんは、正月には、
この重箱でお客をもてなしていたそうです。

このピンクが美しいですね。
《水色コンポート》(20世紀大正~昭和初期、日本)

なんか、ルーシー・リーみたいなピンクです。

混むこともなく、ゆっくりと見ることが出来て良かったです。








名称サントリー美術館新収蔵品
コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス
会期2017年1月25日(水)~3月12日(日)
会場サントリー美術館
当日観覧料一般1000円、大学生・高校生800円、中学生以下無料
開館時間10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日火曜日
※3月7日(火)は18時まで開館
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