キャロリング／著：有川浩タイトルからの想像通り、クリスマスの季節が舞台の物語です。
その辛さや、不幸。
自ら背負い込んだものなのか、背負わされたものなのか、
生きていれば誰しもが、それぞれに何かしら背負っているものがあって、
それは、降ろすことが出来ないもので、生きている限り背負ったまま。
それは、立場も違うし、受け止め方も違うし、辛さなんて数値化できるものではない。
もし、辛さの数値化が出来たとしても、誰かと比べる必要はない。
背負ったものがなくても、それゆえに背負っている人の言葉が理解できずに、
自分の辞書に載っていない事柄に対してわからないから、それによって相手を悲しませてしまい
辛さを抱えて生きていくことになってしまったり。
そんな登場人物ばかりですが、なんだか心が温まっていく物語。
どの人も、その人なりの立場で、大切に思う人のために何かしてあげたい。
ただそう思って行動している。そこがとても温かい物語。
2014年の秋冬にBSでドラマ化されてもいました。
脚色もあったのだなとは思ったけれど、かなり忠実にドラマ化してありました。
それでも、やはり本で読んだ方が、物語に奥行や深さが増します。
大切な人や好きな人への思い遣りの気持ちが深く深く染み入ってくる。
エンジェルメーカーの人達も坂本整骨院の人達も赤木ファイナンスの人達も
物語の先ずっと、みんな幸せであってほしいなって思いました。
愛する人や、仲間、理解してくれる人がいれば、辛さや悲しみは半分に、喜びは倍になる。
だから、生きていけるんですね。
有川浩さん、なんか凄いな。
３匹のおっさんもこの方だし、うん、こんなの書けるなんて、なんか凄い
雰囲気を楽しむには、何か月も先ですが、クリスマスムードが高まった冬頃にでも
ご一読、いかがでしょう？
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にほんブログ村 キャロリングがドラマ化された時の赤木ファイナンスの社長役の俳優さん、
今、３匹のおっさんで本屋さんの経営者と言うか店長さんの役をしています。
３匹のおっさんの１の方で見ていたのに、キャロリングの時は全く気づきませんでした(^-^;
