H's Diving Log in TOKARA

トカラ列島は中之島での生活雑記帳です。
Twitterのログばっかりになってますが。(笑)

なんでこんなキーワードに?

2007年02月28日 | その他の雑記
Weblogのアクセスログをチェックしていて気付いた事がある。

時々、グーグルとかヤフーで検索してうちのブログを見てくれる人がいる。
大体は「トカラ」とか「ダイビング」とかのキーワードだが、この間のトカラマラソン以降「トカラマラソン」で検索される事が多くなったのは、以前H's Notebookで書いた通り。

まぁ、そう言ったキーワードで検索されるのは想定内というか、そう言う検索に引っかかるようなブログにしたいと思っているんだけど、昨日確認した検索キーワードがちょっと変わっていた。

まず一つめ
「混浴 写真」  orz...

なんというか、なんでこんなキーワードに私のブログが引っかかるのか?清く正しいブログなのに...

次は...
「寝そべり ポーズ 後ろ 写真」 orz...

...何で?何でこのキーワードに引っかかるの?? なんだか、これではすごくいかがわしいブログみたいじゃないか!!

やっぱり、名前がいかがわしいのだろうか?

ヤバイ経済学

2007年02月27日 | 書評
日本での「経済学」の一般通念からは大幅に外れた本。 ヤバかろうがなんだろうが経済学と名が付けば基本的にはお金の話で、グラフや数式は出さなくても数字からは離れられないと言うのが世の常識である。

でも、この本ではそんなものは出してこない。 何しろ「大相撲に八百長はあるか?」「ヤクの売人はどうしてママと住んでるの?」「'90年代以降の犯罪者減少の原因って?」「子供の学力への親の影響って?」等々、全然お金の流れとかに関係ない疑問を「解き明かして」いるのだから。

でも、この本の共著者の一人、スティーブン レヴィットはジョン・ベイツ・クラークメダルを受賞するほどの注目株の経済学者だという。 アメリカの経済学は懐が深い。
(ジョン・ベイツ・クラークメダル= 若手の経済学者に送られる賞でノーベル賞並みに価値があるらしい)

この本で一番話題を呼んだ部分は、「'90年代以降の犯罪者減少の原因」を突き止めたところであろうと思う。 突き止めた原因というのが「画期的な犯罪取締戦略」や「警官の増員」などの無難なものであれば良かったのであろうが、なんと突き止めた原因が「人工中絶の合法化」であったためである。

細かい話は実際に本を読めば良いので省くが、結論には非常に説得力があると思う。 愉快な結論ではない。「こうあって欲しくなかった」現実であるからだ。

もう一つ、議論を呼びそうな部分は「子供の学力への親の影響」のほうである。 こちらもいわゆる「普通の良識」とはかなりかけ離れた結論が導かれる。

おおざっぱなまとめになってしまうけれど、示された結論は「親が子供に何をしたかではなく、親がどんな人であったかという事の方が重要」である。

つまり、子供に本を買ってやったりベッドで読んでやったりと言う事や、体罰をする・しないといった方針よりも、親自身の性格、学歴や社会的地位、収入などの方が影響力があるという事である。 「環境の良い学校に転校させる」といった事も大した影響は無いようなのである。

もうひとつ気が付くのは、先天的資質、すなわち知能指数の影響が大きい事をはっきりと述べている事である。 知能指数は遺伝的影響が大きいから「親がどんな人か」という事が重要という結論の一部になっている。

これも「あまり認めたくない」現実であり、普通は避けて通る部分であるけれど、著者らは臆さずに正面から述べている。

こう述べていくと「この本はナチまがいの優生主義者によるトンデモ本じゃないか?」と思われそうだ。 この本を手に取った人は最後の章まで読んで欲しい。 けっしてそう言ったいかがわしい主張をまき散らそうとした本ではない事がわかるはずである。

原書をちゃんと読めるわけでもないのに翻訳を云々するのは恥ずかしいのだけれど、こなれた口語で書かれた読みやすい文章でとても好感を持った。 この手の文章は山形浩生さんぐらいしか書けないと思っていたけれど、そんなこともないようだ。


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武装解除

2007年02月25日 | 書評
副題は「紛争屋が見た世界」である。

著者はインドでのスラム住民運動の活動家に始まり、国際NGOでのアフリカ勤務を経て、国連のPKOやPKFの実施に携わってきた人である。

取り上げられる戦争/紛争は東チモール、シェラレオネ、アフガニスタン。 どれも現場を熟知する「プロ」の感覚に満ちている。 著者は軍人ではないが、業務遂行の上で軍との協力体制について熟知しており、PKO/PKFにおける軍のあり方などについて、現実的で説得力ある意見を述べている。

全編にわたって問題提起に満ちた本であり、読者に強い印象を与える。

個人的に強い印象を受けたのは、シェラレオネの婦人に対するBBCラジオのインタビューの場面である。

9.11テロの後、対テロ戦争を防ぐにはどうしたらいいかという質問に対し、「オサマ・ビン・ラディンを米国の副大統領にするのが良い」と答えた婦人がいた。 ふざけて口にした意見では決してない。

なぜ彼女がそう言ったのか? 実際に本を読んで確かめて欲しい。
もう、単純に「平和を希求」する事ができないはずである。

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