論パ=お手本

2012-06-01 17:56:15 | 司法試験関連
たまに,「論証パターンって要るんですか?」という質問を未だに受ける。「要るんですか?」の意味が実は問題なのだが,恐らく合格者の多くが,「(最後は)使わなかった」という趣旨の発言をした場合に,その意味を「受験には一切要らない」と誤解してしまうのが原因だと思う。

確かに試験前日に論証パターンを読み込まないと不安だ,という状態はマズイ。そういう意味で直前期に確認するアイテムではないかもしれない。しかし,受験勉強の過程で一切要らないのか,と言ったらトンでもない間違いである。既修者等は,ロー入試段階で,L2レベルをクリアーしている人が多い,というだけであって,いわばどこかで「卒業」し,L3レベルの勉強が主軸になっているだけの話なのだ。

まずは,問題研究や論証パターンを使い,「お手本」として「表現力」を身につけて欲しい。また,実際問題として,自己流で表現するとどうしても「饒舌」になり,論述が悪戯に長くなる。自力で「コンパクトに論じる」と言うのは意外に難しく,「事前に記憶できる部分」は,記憶してしまう方が良いのである。民訴や刑訴,担物等の部分は特に覚えてしまった方が良いという感じはするので参考までに。
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