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ヤンキースの加藤豪将(ごうすけ)内野手って?

2013年06月23日 | 気になるネタ

今月6日に開かれた米大リーグの新人選択会議(ドラフト会議)で、ヤンキースは2巡目、全体の66位で18歳の日本人高校生、加藤豪将(ごうすけ)内野手を指名した。身体検査をパスし、19日には無事、契約も済ませた。高い評価で名門球団が獲得した18歳の日本人は、いったいどんな選手なのか。

            

 加藤を指名したヤンキースのオッペンハイマー副社長は、「われわれの見立てでは、(加藤は)走力があって、打撃にパワーとセンスがあり、守備もいい。大いに期待している」と、三拍子そろった素質に大絶賛のコメントを寄せた。デレク・ジーター内野手(39)の後継遊撃手として育成する方針も明らかにしているというのだから、多少のリップサービスはあっても、尋常ではない。

 身長188センチ、体重82キロ、右投げ左打ち。1994年10月生まれの18歳。先日、カリフォルニア州サンディエゴのランチョ・バーナード高校を卒業したばかり。ヤンキースの指名がなければ、これまた名門のカリフォルニア大ロサンゼルス校に進学する予定だった。

 両親とも日本人という純和風の加藤だが、幼少の頃にアメリカに移り、6歳でリトルリーグのチームに入って野球を始めた。もともと右利きだったが、左打ちに転向した。そう決意させたのが、イチローなのだという。

 マリナーズ時代のイチローのプレーをナマで見て、「アメリカでも日本でもすごく、いい選手。打率で生きている人なので、彼のようなバッターになりたい」と一目惚れ。そのまま左打ちにスイッチして、今では違いはスタンスの広さくらいで、バッターボックスでの所作は、イチローとうり二つという。

高校時代は主に二塁手。一昨年には日米親善高校野球に出場し、「一二三(ひふみ)投手(慎太=東海大相模=現阪神)や島袋投手(洋奨=興南=現中大)と対戦したことがあって、島袋投手からヒットを打った」と振り返る。

 今季の成績は、33試合に出場して110打数39安打で打率3割5分5厘、11本塁打、31打点。全米代表チームの一員にも名を連ねている。

 あこがれのイチローとはアナハイムに遠征に来ていたときに顔を合わせ、一緒に打撃練習するという機会を得た。順番待ちの間に話をすることもできたという。

 「イチローさんとは話せる機会がないと思ったけど、話すことができて本当に楽しかった。これからも頑張って、『いつか一緒にプレーしよう』と言ってくれました」と目を輝かせた。

 当のイチローは「僕が片言の英語、向こう(加藤)が片言の日本語。18歳でヤンキースの練習に入るなんてすごい。なかなかの経験ですよ」と感心する。快音を発する加藤のバットには「それでもあんな風にバットを振れるんだから、大したもんだ」と驚きの表情を見せた。大先輩をもびっくりさせた、ずぶとい神経の持ち主だ。

 「いろんな日本人がプレーしていて、松井(秀喜)さんは(ワールドシリーズで)MVPを取った。いつかヤンキースタジアムでプレーしたいとずっと思っていた」

 夢の実現に向けて一歩を踏み出した。“たたき上げ”の日本人が縦じまのユニホームを身に包み、ヤンキースタジアムを沸かせる日が待ち遠しい。



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