駿河湾から海洋深層水を引くための県の取水施設(焼津市鰯ケ島)が13日、給水を再開した。
先月21日の台風15号の影響で取水管に土砂が詰まり、くみ上げがほぼストップしていたが、台風以前並みの水量に回復。給水再開により、深層水の利用施設には一般市民や業者がひっきりなしに訪れた。 (高橋健一)
焼津市が運営する「深層水ミュージアム」では、県施設から供給を受け、深層水を販売している。自転車の前かごに空タンクを積んだ女性(70)は「待ち遠しかった」と笑顔。「4日に1回の割合で来て、毎日飲んでいた。口内炎にいいの。出ない間は、スーパーでペットボトルの深層水を買っていた」
ミュージアムによると、深層水を購入に訪れる市民は一日平均100人ほどだった。給水停止期間中にも「いつ再開するの?」と問い合わせる電話が少なくなかったという。
この日は、大量の深層水を受け取りに来た牛乳製造会社のトラックも。味がまろやかになるため、低脂肪牛乳に混ぜているという。県水産振興課によると、混雑が予想されるため、当面は量を制限しての給水となる。
一方、焼津市が運営する健康増進施設「アクアスやいづ」は、先月末から海洋深層水のプールに、水道水を注入していたが、14日から深層水の注入を再開する。
取水施設は、県が2001年、約29億円かけて整備。水深397メートルから引く管と、同687メートルから引く管の2本があったが、687メートルの管は09年8月の駿河湾地震の海底地滑りで損壊。今回、土砂が詰まった397メートルの管も、今年3月の東日本大震災の余震とみられる影響で水量は減っていた。
こうした現状に、「台風や地震の度に、深層水が止まっていないか心配しないといけない」(焼津市幹部)という懸念の声も。焼津市は県に2本の取水管の完全復旧を求めているが、県水産振興課の担当者は「深海のことなので、完全修復は困難。巨額の費用がかかる」と話している。
我が家でもここ1年ほど飲み続けています。
お茶やご飯炊くのに使ってましてね~美味しくって甘みがあるんですよ☆
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