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浄水器・活水器商法に気をつけろ☆

2013年03月20日 | 気になるネタ

 私たちは日々を健康に過ごすために、できるだけ体に良い水を取りたいと思っている。こうした気持ちにつけ入り、金を騙し取ろうとする手口が横行している。

 水道水の濁りや臭いなどを取るために、濾過(ろか)する形で水をきれいにする浄水器や、水道管や蛇口の外側に磁石を取り付けて水を活性化させるものがある。

 昨年、この活水器を点検すると称し、家々を訪問し「器械の性能が落ちているので、このままだと水道管がさびてしまう」とウソをついて、新たな活水器を販売した男らが、詐欺などの容疑で愛知県警により逮捕されている。その被害額は約1億円以上に上っている。

 また「水質検査に来ました」と水道局から点検に来たように装って家に上がりこみ、高額な浄水器を設置する悪質業者による被害も後をたたない。

 彼らはまず台所で水道水をコップにくんで、塩素に反応するという試験薬を使い、色が変わる様子を見せてくる。そして「この水には塩素が多く含まれているので、飲み続けるとがんなどの病気の原因になる」と健康不安をあおり、「今日、契約してくれるなら、工事代を無料にします」と執拗(しつよう)に浄水器の設置を迫ってくる。

 特に、持病を抱えた人などは、こうした言葉に応じてしまいがちだ。時に、さびついた水道管や汚れている貯水タンクなどの写真を見せながら、信憑(しんぴょう)性をもたせてくることもある。

 昨年、東京都から業務停止の処分を受けた業者は、入居して間もない新築マンション宅を狙っていた。業者はマンションの関係者を装い、「給湯器の掃除の仕方を説明に来た」といって訪問し、家に上がりこむと、給湯器の取り扱い説明書を見せながら、月に一度は掃除しないと壊れるなどと話す。そして「この活水器を取り付けると、雑菌が無くなり、給湯器の清掃を一切やらなくてすむ」とウソの性能を話し、高額な活水器を販売していた。

 新築マンションには、電気、水道、ガスなど色んな業者が多数出入りするので、その種の工事関係者だと勘違いしてしまい、家に入れてしまいがちである。こうした私たちの心の隙をついてくる悪質業者には、十分に気をつけたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著「おいしい話に、のってみた “問題商法潜入ルポ”」(扶桑社)刊行。



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