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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その8 【2015/07/08~08】

2016-06-09 01:31:53 | 海外旅行記

2015年7月10日(金)13時50分
ブリティッシュコロンビア州スコーミッシュ スコーミッシュ・ターミナル

ウィスラーに別れを告げ、バンクーバーへ向けて車を走らせます。
ところでウィスラーとバンクーバーの間にはスコーミッシュという小さな町があります。私も2014年12月に一度訪れています(北米P1参照)。そこで見たものといえばよくこんなに集めたなと思うほどデカい鉄道博物館と鉄道ヤード。
博物館を見る時間はさすがに無いもののヤードくらいなら見れるんじゃないのかと相変わらず続く絶景の車窓を眺めながら思いつき、そこへ寄っていくことにしました。なにせハンドルは私が握っているのだ。造作も無い。
というわけで車はスコーミッシュにあるカナディアンナショナル鉄道の貨物駅へ。元々この路線(ノースバンクーバー~プリンスジョージ)はBC鉄道のものでしたが2004年にカナディアンナショナル(CN)に吸収されていますので今はCNの機関車が闊歩しています。
昨夜見たロッキーマウンテニア鉄道の列車がスコーミッシュまで回送されてくるという話はその時聞いたんですが、留置するならここのヤードだろうなと踏んで来た以外は特にアテもなく訪れました。まあ、何かいるやろ。

ちなみに今回借りたレンタカーはトヨタ「カムリ」でした。本当に日本車ばかりなんだよなぁ。日本人だからか?



ヤードを見回してみると・・・お、いるじゃないですか。しかもちょうど入換中で動いておられる。これは作戦大成功。



とりあえず手前に停まっている機関車から。
EMD SD70M-2形CN8867号機+GE ES44AC形CN2954号機。なぜか背中合わせでなく顔合わせでユニットを組んでいますがなんだこれ。



CN8867の後ろ側。何故か前側は撮っていなかった。
後ろ側を見るとどうしても除雪ディーゼル機関車のDD14形を思い出しますね。アレはエンジン側(2エンド側)が前向きだと思っていた時期が私にもありました。



CN2954。CNのディーゼル機関車は伝統的に直流モーター機を採用しているはずなんですが、交流モーターのES44AC形をいつの間にか導入してたんですね。
ES44ACのACは交流モーター機を表してます。ES44DCなら直流機ですね。



ロッキーマウンテニア鉄道の列車はヤードの奥の方で寝ていました。機関車が奥の方に突っ込まれているんで微妙な写真に。
数日間ここで留置されて、その後またジャスパーへ向けて走るのだそうです。つまり逆向きに動くわけですが、これだと方向転換しないといけません。結論から言うとヤードの南に大きなデルタ線があるので、そこで列車ごと方向転換するんだと思います。
日本なら機関車の機回しだけで済ますところを北米の列車は客車ごと方向転換をしますので、例えばロッキーマウンテニアならどっちの方向の列車でも2階建て客車が最後尾に着くわけです。ここら辺はデルタ線といった地上設備に恵まれてる北米の鉄道の勝利(?)ですね。



GE Dash8-40C形CN2023号機+EMD SD75I形CN5632号機のユニット。入換作業中のようで構内をうろうろしていました。



本線の北側へと抜けて行きました。転線してくるんだと思います。



ハイサイド・ゴンドラカーCN873742。落書きされてるけどこっちではよくあること。
日本で言うところの無蓋車ですが、積載量を増やすために側面を高くしています。ここまで高いとパッと見ホッパ車と大差無いですな・・・。アオリ戸は妻面に取り付けられています。
積み荷は石炭だと思います。カナダもアメリカに負けず中々の資源国ですから、日本だと一部除きとっくの昔に滅びた石炭列車がよく走っています。



センタービーム・フラットカー。車番は読み取れず。
材木を積んだ状態です。確かに荷崩れ防止のために材木がわずかに内側に傾いていていました。ちなみにこれを初めてみた両親はやはり何の貨車なのか分かりませんでした。やっぱ初見には見分けるの難しいよね。これは梱包シートから中身が少しはみ出てるからアレだけど。
ちなみに固定用のワイヤー、以前は上部の桁から伸びてると書きましたが正しくは台枠から伸びていました。お詫びして訂正。桁にフックがあるのでそこにワイヤーを引っ掛けて固定します。材木の角とワイヤーが接触する部分には養生用の布(?)が用意されているのにも注目です。よく考えられてんだなぁ。



CN5632+CN2023のユニットが戻ってきました。
前にも書きましたが、この地面は絶対に昔は旅客駅のプラットホームだったでしょという感じです。その割にはダウンタウンから離れた場所にあって現役時は不便だったろうなとも思います。



CN2023。
CNの機関車は昔からキャブのボンネットが車幅いっぱいにまで広がったカナディアンコンフォートキャブ(CN5632みたいなかんじ)を採用しているんですが、これはボンネットの幅が狭いタイプです。
調べてみたら案の定譲渡車両で、元はユニオンパシフィックに在籍していた機関車だったそうな。

このままこのユニットは南側へと通り去って行きました。
長居もあまり出来ないのでこれで撤退、バンクーバーへの進軍を再開しました。



で、16時半頃にバンクーバーのパシフィックセントラル駅に到着。ここでレンタカーを返却しました。
この後乗るあの列車に乗るためにやって来ましたのですぞ。とりあえず予め印刷してきた切符をカウンターに見せてチェックインします。鉄道と言ってもその乗車システムは飛行機のそれに近いです。一緒にスーツケースのような大きな荷物も預けてしまって身軽になります。
結構混雑していましたが、これはシアトル行きの列車「カスケーズ」の乗車待ちの人たちがいたからでした。



列車の発車は20時半で、まだまだ余裕があります。
列車で夕食サービスはないので、バンクーバーで前もって夕食を済ませる必要があります。駅併設のレストランは大したことないのでダウンタウンまで繰り出しました。
色々周った結果ウォーターフロントにあるMiku Restaurantという寿司屋に行きました。まずはビールですね。



サシミを補給。久々に食べた気がする。うまいなぁ。
地元産ではなくて日本から空輸してきたそうな。便利な時代だ。



スシを補給している。
一見日本の寿司っぽいですが中身はそれからは大きくかけ離れた、アメリカンスタイルにアレンジされたSUSHIです。
ですがこれが中々刺激的でして、これは全然アリでした。うまい。寿司の新しい世界を知ることが出来ました。確かにこれは寿司でなくてSUSHIですな。



特にこの鮭の押し寿司がイケたのでもう一皿注文。上に乗ったハラペーニョがいいアクセントになっているんです。
寿司に大満足したところで今日はここまで。次回いよいよあの列車が登場。


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