蒼穹のぺうげおっと

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劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 感想

2009-05-17 02:11:16 | エウレカセブン
劇場版が公開されてから約3週間、本当は初日にでも観にいきたかったくらいなのですが、色んな都合があってようやく劇場に足を運ぶことができました。


「劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」


満席のテアトル新宿でしっかりと観て来ました。

あと2、3回観たいくらいです。
#Blu-rayがもうすぐ発売になるのでそれでじっくり観ることになるかな。



純度の高い、エウレカとレントンのもうひとつのラブストーリー、堪能しました。



情報量も多かったし、スピードも速いので自分の中でまだまだ消化したいところはあるのでひょっとしたらあと何回か感想書くかもしれないけれど、それでも自分の今の生の感想を大事にしたいので、思ったことを思ったとおりに書こうかな、と。


交響詩篇エウレカセブンという作品は僕の中でもとても大事な作品になっていて、正直劇場版になるにあたってどんな仕上がりになるのか?個人的には(制作サイドの人には非常に失礼だけれども)心配だった(笑)、というのがあったんです。

だから劇場版になる、という情報が出たときも、自分の中で焦らず落ち着け、みたいな感じではやる気持ちを抑えていたんですよね。

公開が始まったら始まったで、早く観にいきたいんだけれども、なかなか行けなくてそれでまたはやる気持ちを抑えて、みたいな(笑)。


でも今、観終わって非常に満足です。



エウレカとレントンの純度の高い、ピュアなラブストーリーをありがとう、という感じです。



全くの新ストーリーになっているので、それを2時間の尺に収めるというのは非常に至難の業だったと思いますし、それゆえに物凄い情報量を詰め込んだ感じもあり、表現的には非常に複雑化したところはあったと思うのです。

しかしながら、1日置いてこの感想を書くにあたり、今まっさきに思い出されること、印象に残っていることは、そんな複雑さを圧倒的に置いてけぼりにして、やはりエウレカとレントンのピュアなラブストーリーであり、いかに二人がお互いを大事に思っていて、それを最初から最後までこの二人が精一杯表現し続けた、という点に尽きるのではないかと思います。


ピュアなラブストーリーという意味での純度。

そしてもう一つ。

作品としての純度。

交響詩篇エウレカセブンというベースを成す素材、背景、設定、登場人物たち、全ての枝葉を切り落として、ただひたすらにエウレカとレントンの物語に作り込んでいった先に出来上がった、そういう意味で「交響詩篇エウレカセブン」としての純度、と言う意味で、これ以上ない純度に仕上がっているんじゃないかと思います。


監督をはじめ制作サイドの人からしたら、交響詩篇エウレカセブンというのはメインカルチャーに対してサブカルチャーを基点とした作品を指向した作品として仕上げていった、という思いは強いと思いますし、事実そうであったと思うんですよ。

ただ、僕から見たら今思い出して、交響詩篇エウレカセブンの何が好きだったか、と問われれば、最初から空から女の子が降ってくるという、天空の城ラピュタから始まるボーイミーツガールの今となっては古典とも言うべき出会い、エウレカとレントンが出会い、レントンが閉塞した空間から一目惚れした女の子のために故郷<ベルフォレスト>を飛び出して行った、そこから始まる長い物語は、やはり最初から最後までレントンとエウレカのラブストーリーだったわけです。


それをこの「劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」では、最初から最後の1秒に至るまでレントンとエウレカのラブストーリーであり、そこに凝縮されたピュアさ、作品としての純度が高まって、そこにぐっと来ずにはいられない、というのは僕にとって至極当然のことだったのかもしれません。



やはり、レントンとエウレカが劇場版の冒頭となる5歳の頃からお互いを大事に思っていた、というところから物語が始まっていく、というのがTV版とこの劇場版のスタートラインとしてもっと違う点であり、これがあるからこそ、これ以降描かれていくレントンとエウレカのラブストーリーにフォーカスしていける、劇場版の視聴者側としてもぐっとのめり込んでいける、というところでもあったと思うんです。


つまり、僕としてはこの冒頭から涙腺が緩くなっていた、ということなんですけどね。・゜・(ノД`)・゜・。

いやもう、TV版で50話かけて描かれる二人の姿とか思い出すじゃないですか。
それがもう5歳の頃からお互い大好きなんですよ。

もうそれだけで泣けた。・゜・(ノД`)・゜・。


つか、5歳のエウレカとレントン、可愛すぎる。


いやこれ本当に可愛い。
#幼生ニルヴァーシュもね。


そして二人の声優である三瓶さんと名塚さんは本当に演技が素晴らしい。
#監督が今回のインタビューで三瓶さん上手いって思ったのはたぶんプリキュアの夢原のぞみ役だったと思うんですが、5歳のレントンはまさにそれです。
#あと玉川さんもね!


雪月花をモチーフに描かれる二人の5歳の頃の大切な思い出。


ほんと良いですね、このシーン。


これがあるから全てが始まっていく、くらいの超・印象的なシーン。


やっぱり雪月花だね。


吉田健一さんのイメージボードなんだと思うんですが、本当に良いなぁ。
これは僕の中でも大事にしたいシーンですね。


そして登場するドミニク先生。

もうこれから僕の中ではドミニクはドミニク先生で決定です。

しかもアネモネとは相思相愛から始まっていて、それがまた切なかったりするんだけれども、ドミニク先生とアネモネ、これがまた良い仕事するんだよなぁ。・゜・(ノД`)・゜・。

TV版ではもうひとつのエウレカとレントンとして描かれたと思うのですが、この劇場版ではエウレカとレントンの先駆者として描かれ、彼らを導いてあげるポジションにいるんですよね。

これが地味に泣かせる。・゜・(ノД`)・゜・。

ドミニクとアネモネ、こちらもほんと良い仕事してくれました。
ありがとう。


少し脱線したけれども、やはりこの5歳の頃のエウレカとレントンがいるからこそ、14歳になってエースでルーキーなレントンと、囚われの姫として登場するエウレカの再会がまた素晴らしいんだよね。


このシーンはまさにTV版第26話「モーニング・グローリー」を彷彿とさせる、そんなシーンなんですよ。


この劇場版のエウレカっていうのは改めて言うのもなんですが、超・かわいいんですよ。

もうみんなの愛が原画描く人にも詰まってます、みたいなくらい。

そこで注目なのは、エウレカの髪の毛なんですね。

TV版ではベリーショートにもなったりしましたが、エウレカの髪の毛は演出的にも非常に重要な意味があると思うんですよ。

レントンとの劇的な再会。

このシーンは囚われの姫なわけです。

そこからレントンの元へ飛び込みたいんだけれども、いろんなしがらみからレントンを巻き込みたくないという気持ちにも縛られて、手を伸ばせないんですよね。

そして自由落下。

ここからレントンがエウレカの手を掴むまで、ここがまさにモーニング・グローリーを彷彿とさせるわけだけれども、そのときのエウレカの髪の毛に注目なんです。

エウレカっていう女の子は常に何かに縛られている存在なわけですが、その象徴がピン止めされた髪型になっているわけです。

それが再会のとき、レントンの元に飛び込みたいけど飛び込めない、そんな縛られた彼女を象徴していて、それが自由落下しながらピン止めが外れていき(これがまた可愛い、つか美人なんだよね)、レントンの元へ飛び込んでいく。
#ここでニルヴァーシュがモノクロの状態から、カラーリングされて新生、本来の姿とも言うべきSpec2に生まれ変わるシーンとか、マジで痺れる。

これ以降、エウレカの気持ちが髪型に反映されていて、自分を縛っているとき、縛られているときは基本的にピン止めスタイルで、自分の気持ちを開放してレントンへの大好きな気持ちを伝えているときはピン止めが外れているというか、髪型自体にも動きがある、というそんな演出になっていると思います。

いやー、ほんとエウレカ、可愛いんだわ(笑)。


大きくなったらレントンが迎えに来てくれた


とか、まじ可愛かった。


そして物語はこの幼少期、再会を経て、二人での脱走(TV版とは違って二人で脱走&デート(上記の台詞はそのデート時のもの))を経て、舞台はヴォダラ宮へと移るんだけれども、ここまでの展開、そしてニルヴァーシュSpec-Vの登場までの展開が秀逸でした。

レントンとエウレカ。

二人がそれぞれ離れ離れになりそうになるんだけれども、重傷のレントンは夢の中でドミニクと邂逅し、エウレカはエウレカでアネモネとの邂逅を果たす、というレントン・ドミニク、エウレカ・アネモネという演出的にも非常に秀逸なシーンになっていて、何よりもここで、エウレカとレントンがお互いのことを思って、それぞれ決断を下していく、というのがもう感極まってしまいそうでしたよ。・゜・(ノД`)・゜・。


ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん!


私の望む未来のために!


ここで登場するニルヴァーシュSpec-Vとか、もう反則でしょう(笑)。
#このSpec-Vは何となくガンバスターを彷彿とさせるところがあって、ガイナ立ちとかやってくれないか(笑)とも思ったんだけれども、その分余計に最終決戦が近いという雰囲気を漂わせるんですよね。


もうこの時点ですげー胸一杯、な状況だったんですが、やはり作品のテーマ的にもうひとつここにはポイントがあって、老アネモネがホランドたちに問いかけるんですよね。

どうして彼ら(レントンとエウレカ)のように神話を作ろうとしなかったの?

と。

ここが全体的な劇場版のメッセージにのひとつにもなっていて、もっと未来を志向して良いんじゃないか?閉塞感だけじゃなく、閉塞感を打ち破るためには神話=夢を掴み取ろうと、夢を自分から創り出せばいいじゃないか、そのためにわがままになったって構わないんじゃないか?くらいの問いかけが全編で成されているんですよね。

ホランドたちは監督はじめ制作サイドの30代の人たちの投影でもあると思っていて、自分たちにも投げかけた言葉なのかもしれないと勝手に思うところではあるのですが、行き場を失ったホランドたちにまだ出来るんじゃないの?まだ創り出せるんじゃないの?と問いかけているようにも感じます。

これをね、エウレカとレントンに語らせるんじゃなく、アネモネとドミニク先生に語らせる、というのが非常に構図として上手い。

エウレカとレントン、ホランドたち、アネモネとドミニク先生、というキャラの構図が実はこの劇場版、複雑なようでいて、実は非常にシンプルになっている、というのがポイントです。


さて、本編に戻って、ここからはホランドとレントンたちの激闘になるわけですが、ここまでにも何度も描かれた空中戦。

すごいものを観てしまった気がします。

正直、最近のBlu-rayの映像やホームシアターの音質なんかを考えるに、劇場版の特権というのはハードウェアとしてもう老朽化しているなと感じるところではあったんですが、こんな空中戦やストーリーを含めてのジェットコースター的感覚というのはある意味劇場じゃないと味わえないのかもしれない、そんな風に思いましたね。

つか、CGでの戦闘がメインになっていく中、ALL手描きでここまでやりますか?というスピード感。

正直参りました。

降参です。

つか、もう趣味で俺たちここまでやっちゃいました!!の世界ですよ(笑)。

いやー、堪能しました。


堪能しつつ、感動しました。


それはコンパク・フィードバック・システム(CFS)を用いた命の投影を行う演出。

冒頭の戦闘でイマージュの心臓?を見つけ出すために使用された力が、今度はタルホの中に宿る新しい命を見つけてしまう、そういう演出になっている点。

まじでこの演出には参りました。

ホランドたちはですね、事故によって、本人たちの意思とは関係なく、過去も未来も時間的にも奪われてしまった、空白を余儀なくされてしまった、そういった人たちなんです。

けれども、みんながタルホの中に宿った新しい生命に乗っからせてくれという。

老アネモネに問いかけられた言葉に、ここでアンサーが返ってくる。

奪われてもなお、未来を嘱望したその結果がここに、みたいな。

メインテーマがエウレカとレントンのピュア・ラブストーリーだとしたら、裏テーマはこちらのホランドたちであるわけで、この辺も短い尺の中によく収めたよなぁと感心しきりなわけです。


じゃあ、この裏テーマが収まったならば、残るはメインテーマたるエウレカとレントンの恋の物語の行方でしょう。


。・゜・(ノД`)・゜・。


やばい、書こうとしたら泣けてきました。・゜・(ノД`)・゜・。



レントンはバカだよ・・・


でも俺は、エウレカのためにしかバカになれないんだ



。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。



ごめん、もう一緒に行こうって言ってあげられない・・・


さようなら、レントン・・・。

愛してる。

あなたの夢で会いましょう。





。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。


超・切ない。


この御伽噺のような物語のクライマックス。

好きな女の子のために、好きな男の子のために、お互いを想って最期まで二人ともその想いを全うしていく、そのピュアで切ないラブストーリーに号泣。・゜・(ノД`)・゜・。


結果、エウレカはTV版本編でもそうだったんだけれども、彼女は鍵になっていて、イマージュ自体が何故発生して存在しているのかというのは語られることもなく、この物語で語られる必要もないと思うけれども、彼女を起動スイッチにして、彼女が望む世界が創られるというなら、そこに登場した世界は、あくまでレントンが望んだ、今のままの世界で、レントンとエウレカが一緒にいたいと願った世界で、あったわけです。

そのまま放っておけばレントンがいた世界も崩壊する。
ならば自分はいなくなってしまうけれども、レントンが望んだ未来に自分も賭けたエウレカ。



二人のピュアなラブストーリーはここに終わり、


そしてここからまた始まっていく



。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。




TV版の最終話は「星に願いを」だったわけで、これはピノキオをモチーフとしていますよね。
対するこの劇場版は分かりやすくピーターパン。

だけれども最後の最後、エウレカが望んだ世界に現れた光景は、あたかも「人魚姫」だったんじゃないかと思えました。

エウレカはやっぱり人間ではないし、日の光のもとでは歩けない。

レントンの知っているエウレカは消えてしまった。

けれども、隣に新たに生まれてきた髪の長い彼女は、やはりこれもまたまぎれもなくエウレカであり、記憶も声も失ってしまったのかもしれない、まさに人魚姫なのかもしれない、人魚姫ならばその先には苦難の道が待っているのかもしれない、けれどもやっぱりそれはレントンが愛してやまないエウレカなんですよ。

瞳の赤いラインは無く、日の光に肌を焼かれることもない。

エウレカが消えて、エウレカが残したもの。

それはやっぱりレントンと一緒に生きて行きたかった、というエウレカとレントン二人の想い。



。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。

。・゜・(ノД`)・゜・。


そこに広がる虹。


ポケットが虹でいっぱい


。・゜・(ノД`)・゜・。


。・゜・(ノД`)・゜・。


。・゜・(ノД`)・゜・。



僕も涙でいっぱい。・゜・(ノД`)・゜・。


ピュアなラブストーリーをありがとう。


ラストシーンの二人の後ろ姿。


劇場版のトレイラーを観た時から想っていました。

きっとこれがラストシーンになるだろうって。


ありがとう。


これで僕の中の交響詩篇エウレカセブンも完結。


ありがとう。


エンディングロールの神話。


すげーぐっと来ました。


ありがとう。



これにて「劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」の僕の感想は終わりなんだけれども、改めて京田監督はじめ制作スタッフの皆さんに感謝と拍手を。

これは時間が経てば経つほど良くなっていく、渋みや刺々しさが抜けていく、繊細なワインのようでいて、記憶の中に結晶としてピュアさの純度が増していく、そういう感じの作品なんじゃないかな。

blu-rayも予約したし、もう一回劇場でじっくり観ても良いかもしれません。

観終わった直後よりも、それをじっくりと思い返すとき、その良さが結晶化していく、イメージとして思い出すならこの劇場版で使われた雪月花(ゆきつきのはな)、そんな二人の、レントンとエウレカの恋の物語でした。

ごちそうさまでした。

あと余談。

佐藤直紀さんの劇伴は最高。

ノルブとサクヤの面影も見えて良かった。・゜・(ノД`)・゜・。

マリアさん、ユルゲンスさんと晴れて結ばれたのね!

スピアヘッドはレイとチャールズのこと思い出すね。

ちなみに、今回の設定ではレントンの父親はなんと!チャールズなんだぜ!!
つーことはあれだ、奥さんはもちろんレイだよね!!
感慨深い。・゜・(ノД`)・゜・。

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 限定版 [Blu-ray]

既に予約してしまいました。

交響詩篇エウレカセブン Blu-ray BOX 1 (初回限定生産)


DVDは全巻持ってるんですが、Blue-Rayの画質は超・綺麗なので、マジで買いなおすか検討中。


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32 コメント

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おおおおおうううう(号泣) (和井八凪)
2009-05-17 22:04:03
こんばんはー、おひさしです。和井です。

ってか。
見たんですね!見やはんったんですね!!
私もう開始10分から涙が大変でした。
感動と凄いものを見た!!って感じでいっぱいいっぱいだったんですけど、燕。さんの感想を見て凄い納得。
そうなんですよねー。レントンとエウレカの純愛の物語なんですよね。
本当に熱かったです。
絵も凄かったし。

私は本当に映画が好きなんですがこういうの見るとやっぱり映画館という前世紀の遺物みたいなメディアの凄さを感じます。
どんなに凄いCDを聞いてもライブハウスで全身で音楽を感じるのとは全然違うのと似たようなのを感じるなあ。
マジもう一回見たいのですが、新型インフルで映画館一時閉鎖ムード+映画館改装なので見れるのは6月以降になりそうです…orz
返信する
Unknown (syota☆)
2009-05-18 00:12:05
自分もいよいよ火曜日に見に行けます…!
と言う訳で燕さんの感想を見たいところをぐっと我慢w
とりあえず、見てきてまたコメントします。
でも、期待大でも十分に応えてくれるみたいで凄く楽しみになってきましたよ~!!
返信する
やっと行けました!! (燕。(管理人))
2009-05-20 00:02:56
■和井八凪さんへ
どうも、お久しぶりです!
いやー、見ちゃいました、ようやく観ちゃいました。
物凄い情報量で、処理するこっちの脳が追いつかないかと思いましたが(笑)、逆に脳の方が難しいところをカットしてくれたみたいで、なんていうか上映後の方が、鮮明に記憶に残っているというか、それがレントンとエウレカのピュアなラブストーリーだったんですよね。
それにしても絵は凄かった。
そして音楽も素晴らしかった。
佐藤直紀さんの音楽って、たくさんあるけれども、僕は個人的にこのエウレカセブンの音楽が一番好きですね。
映画館って、最近のBlu-ray画質とか比べるとハードウェアとしては前近代的になりつつあるにも関わらず、あの雰囲気が一番大事なんだろうなと改めて感じますね。
といいつつ、Blu-rayでもじっくり観るつもりですが(笑)。
個人的にはチャールズがレントンの父親、という設定に何気に涙が出そうになりましたよ。
返信する
是非! (燕。(管理人))
2009-05-20 00:05:22
■syota☆さんへ
おおう、ということは本日行けたということですかね!?
堪能してくださいませ~。
やっぱり劇場版で完全新作っていうのにやられますよ。
そして、TV版のカットなんかも多用されているんですが、それが全く違うシーンとして生まれ変わっていて、これはエウレカスタッフのマッシュアップパタンになってるな!と一人で感心してました。
ここにそのシーンを当てはめるか!というのを見つける楽しみもありますよ!
返信する
そうでしょう、そうでしょう (こばやし)
2009-05-20 21:44:20
言ったとおり、良かったでしょう。ふっふっふ。
私が自慢することではないですが。

舞台挨拶は、製作サイドの熱い思いが伝わって、よかったですよ。私は映画を観る前に、公式HPやwebラジオとかを見ていて、レントンの三瓶さんやエウレカの名塚さんのトークを聞いていたので、声優さんというよりは、役者さんに会ったような感覚でした。声や話し方が当然ながらレントンやエウレカと全然違いますね。「エウレカー!」「レントーン!」などと声をかける雰囲気ではなく、淡々と舞台挨拶は進みました。もったいなかった。
三瓶さんは「はじめてシナリオを見たとき。これがエウレカ?」とびっくりしたそうですが、やっているうちに、「やっぱりエウレカだな」と思ったそうです。名塚さんは「一年かけて成長した彼らが、今回は2時間ですごい成長してしまうので、それを感じ取ってほしい」ということを言っていたと思います。京田監督は、ちょっとさめた感じで、みんながこの映画をどう受け取るだろう?と世の中に自分の作品を試すみないな感じで話してました。
外見がオタク系の男性ばかりの中、あまり熱狂的な叫び声などもなく、寂しかったので「京田監督!またお願いします!」と退場の時、一人叫びました。


一回目の感想。

はじめ。
「どこのジブリだ?」と思いましたが、すっと違う物語として入っていけましたね。「もきゅ!」

衝撃のシーン。
エウレカが連れ去られたとき、僕にはなすすべがなかったというモノローグで、先日見たTVでゲリラに「父親の腕を切れ、さもなければ全員殺す」と言われて、父親の腕を切りおとし、ゲリラに連れ去られた少年が、ついに武装解除されて家族のもとにもどったとき、家族からも拒絶されてしまうという話がオーバーラップしました。エウレカはどうしても現実の諸問題と重ねてみてしまいます。

涙、涙、涙。
「レントンが迎えに来てくれた」
「エウレカーー!」
うおーーーー。涙、涙。
TV版の映像。それだけで涙が。全50話の感動がフラッシュバックで蘇る!
10分に一度は涙が。

もだえる。
初デート。「手放し運転」
今回は主体的なレントンでした。TV版とは逆の立ち位置か?

一万年前?パラレルワールド?
イマージュの光の先の「レントン、エウレカ」♡の月。

みんな笑った。
「ホランド・ノヴァク?」
ベア博士の写真が。

キャラが変わっても素敵。
アネモネとドミニク。ジエンド。

感動。
エウレカがあきらめていた自分の人生をつかみとろうする瞬間。

やっぱり!
気持ちが悪くうずくまるタルホ。
「寿命が尽きかけているんじゃないの!」
最後のシーンで分かる。おめでただった。しっかり伏線はってましたね。

壮大な空中戦。
なんでホランドとレントンで戦うの?

エンディング
エウレカどうしちゃったの???
よく分からないけれど、満場の拍手で幕が下りる。

上映後、余韻に浸りたくて、ホテルを取っていたのに、朝まで飲んでました。初日だったので、そのまま2度目を見た人もいたみたい。


後日、プログラム、『コンティニュー』で京田監督の思いを知ってから2回目を見る。

ホランドが主役なんです。
京田監督の世代が若い世代に何かを残さなければいけないと思って訴えたもの。それがホランドの生きざま。過去も未来も奪われて、それでも絶対世界に負けない、戦い続ける。

全員17歳。
ケンゴーもですか・・・。

ネバーランド。
神話再生計画、エウレカとレントンの夢の共有。そんなあいまいなものに、未来をかけるのですか?でも、未来を奪われた月光ステートのメンバーはそれにかけるしかなかった。

映画を観る前の友人談
「TV版のエウレカはなにが言いたかったんでしょうかね?」(友)
「愛でしょ。愛」(こば)
「いやね。ホランドが主役だと思うんですよ。あんなどうしようもない男が、気に食わないとすぐ殴るみたいな。そんな男が成長していく物語かな、と」(友)
「それは・・・」(こば)

二度目でも。
涙、涙、涙でした。同じシーンで泣ける。人物の立場や心情がより深く分かるようになって、また泣ける。

エンディング
エウレカはレントンや世界を守るために自分を犠牲にしたけれど、エウレカを取り戻すためにレントンはエウレカと旅を続けていくんだな。きっと取り戻せるよ!
京田監督は「TV版では取り戻す旅をするけど取り戻せない」なんて考えていたと言うけれど、作品は上映されたら、製作者のものではなくて、観客のもの。私は信じる。ハッピーエンドを!


『公式ガイドブック』を読んで。
いろいろな見方ができる自由度の高い作品でいいと思う。感想はそれぞれ、一般的には「賛賛賛否否否否否否」でも、私には完成度の高い物語だったと思うし、楽しめたし、ミステリーだったし、泣けた。ありがとう、エウレカセブン!
返信する
見れましたー。 (りょく)
2009-05-22 19:55:16
こんばんわー。私も見てきました。
はっきり言って、ドミニク先生が全てを持って行きましたね。
何あのカッコイイ先生。
ドミニク派信者の心臓をズキュンと打ち抜いてったよwww
あと幼生のニルヴァーシュが「もきゅもきゅ」言ってて凄く可愛らしかったです。
人形が出たら買っていた勢いだぞ(笑)
最初からデレてるエウレカとイケレントンなカッコイイ少年に、常に「頑張れレントン!」とTV版を見ていた時を思い出しました。
つか、今回はレントンしか応援していないと言う罠ww

あの初デートの行く時の顔を真っ赤にした台詞とか、「手放し運転」とか好きでした。うふーふ。

全体的に詰め込みの気がするんですよねぇ。
小説版で補完しようかと。

デューイさえ、出していなければなぁ……ゲフゴフ
返信する
Unknown (ぶり)
2009-05-23 00:28:53
はじめまして。

ピン止めの考察、なるほどなーと思い、うなずいてしまいました。
すばらしい洞察力に感服しました。

その後、月光号内では、彼女再度、ピン止めしてますよね。
自分が死んで、レントンが助かればそれでいいみたいな心境があったのが印象的ですが。

で、レントンがハップに打たれたあとのシーン以降で、
再度、ピンが外れた髪型に。
エウレカが覚悟を決めるシーンに繋がってますね。

燕。さんの考察を元に見返してみたら、上記のようなことにも目が行くようになってました。
感謝。


返信する
ポケットも心も虹でいっぱいw (syota☆)
2009-05-23 09:44:18
どうも、syota☆です。
火曜日に見に行ってまいりましたよ~。
コメントするのに多少時間がかかったのは心の中を整理するため。
と言っても自分のブログには見たすぐ後の感想を垂れ流してきましたが…(苦笑
まぁ、そこで言いたい事を一通り書いたので、ここでは少しは冷静に書けるんじゃないかなとw

冒頭の幼レントン・エウレカもちろん可愛かったですし、ニルバーシュの予想以上の愛らしさに驚きましたが、ドミニク先生には勝てなかった…!
ドミニク先生とアネモネの役回りがカッコよすぎて、この二人には最後まで美味しい所(自分的に)をもっていかれっぱなしでした。

グレンラガンも同時に見たので、あれなんですが、グレラガにしてもそうですけど、死んだ人が現れるってのは基本的に反則だと思う訳ですよ。
その反則技をあのタイミングで使われたら泣かざるおえない。
さらに、それに呼応するかのように老アネモネから若返る、声だけが聞こえてくるんですよね、まだ姿は画面内に無いのに。
その声が小清水さんの声で、ああもう、ってなってさらに号泣。
で、追い打ちでドミニク先生は「その言葉」と言います。
その台詞でふと、自分の頭をよぎった言葉があった。

そこでレントンの「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」…!
反則の上に反則です、もう、どうしようもないです。

TV版でのエウレカ・レントン、二人の役回りを映画版でこなしてみせた、アネモネ・ドミニク。
もう、本当はそれだけで泣けるんですけどね。

そして、もう一人の男、ホランド。
実はTV版でのホランドは自分はあまり好きではありませんでした。
TV版での一連の行動(特にレントンに対する)は仕方がないとは思うのですが、どうしても納得出来なかった。
けど、この劇場版でホランド、と言う人物への見方が変わったのと言うのが素直な感想ですね。
TV版でのホランドって、レントンと同じ位置に立つ事は絶対に出来ない人物だったんと思います。
彼は大人でなければいけない人物だったし、エウレカ&レントンを導く役割も背負っていた。
ひいてはそれが世界を救う為でもある。
彼がそれを望む、望まないに関係なくその重荷を背負って、ホランドと言う男を苦しめてたように見えてました。
けれど、劇場版では訳が違う。
ホランドは最初から最後まで余計な物を一切背負わずに、ただ愛する者の為に戦うんですよね。
最後のvsデビルフィッシュ戦でホランドがレントンに「お前は俺と同じ種類の人間だと思っていたんだがな」と言い、レントンは否定します。
これはお互いに言っている意味が違うからこの意見の相違になったんでしょうが、でも、この時だけはレントンとホランドは対等に戦っているんですよ。
それはどちらも愛する者のために戦うという事。
確かにホランドは過去に縛られていたかもしれない。
レントンは未来を見ていたかもしれない。
でも、初めて、TV版も通じて初めてホランドとレントンは同じ舞台で、対等な位置で気持ちをぶつけあう事が出来たんじゃないかなって。
だから、このシーンの熱さは半端じゃなかった。
ホランドの絶叫がビリビリ胸に響きましたよ。
そして、彼が救われるのがタルホとの間に出来た子供だというところがぐっとくる。
結局、TV版でも劇場版でもホランドはタルホに救われたんだなって。
良いじゃないですか、カッコ悪くたって、全力で愛する者の為に戦い、そして、その愛する者に救われる。
あんた、男だよ、ホランド。

…なんか、エウレカ・レントンについて語ってませんね;
しかし、上二組について語ってたら長くなってきたので、彼らについては次の機会にでも。
だって、メイン中のメインである二人について語りだしたら止まらない自信があるのでw
でも、「交響詩篇エウレカセブン」の根の一番深いところ、一番太いところが何だったのか、改めて思い知らされて、その眩しさに胸を打たれたとだけ言っておきましょう。
返信する
初めまして (tomoakira)
2009-05-31 22:24:12
本日初めて映画を見て参りました。私は映画などを見る際には事前情報を一切カットして見に行くタイプなのですが、今回は本編を Blue-ray で見直していこうと考えました。偶々タイミング良く、その頃に5/31のトークショーが企画されていたので、チケットを予約して、本日見に行きましたが、最初の感想は予習したのは失敗だったと言うことでした。

最初からパニック。色々追いつかないまでも、作品城のテーマや仕掛けを見逃さないようにと視聴していました。スカブに飲み込まれる前の世界の話か、いやでもトラパーがあるし・・・、など思考が追いつかない状況でした。幸いこの点は監督の発言で、TV版で別宇宙へ連れて行ったスカブの世界という発言で納得しました。

ブログに出ていない面で私が気になった点を挙げます。

神話の書籍が金枝篇と同様に重要なアイテムだろうと追っていたのですが、最後の方で著者がコーダになっていることに気がつきました。前半違ったようなと思い、巻き戻してみられないのがもどかしかったのですが、トークショーで変わっていることに気づきましたかと言われたので、意図的である事が確認できて安心しました。

最後にアネモネが3つのアイテムを残しています。エウレカ・レントンには The End を、月光号には産着を、コーダには白紙の書籍を、という感じです。この中で The End がニルバーシュ(Zero)に渡され、新世界の Spec-V が産まれます。End -> Zero という流れで見たときにエウレカが End になることによって、レントンの世界での Zero になった流れというのが意図的なのかなとちょっと気になります。特に今回名称を変えることを厭わないような作りになっているので。


トークショーで京田監督が

「演出家として仕事をしてから10年経つが、エウレカは5年という年月を共にした。
 今後はここから離れて作品を作るのに苦しむだろう」

という様な趣旨の発言をされていました。このエウレカセブンは2002年3月26日に島本企画(このコードネームは結構長く使われていたようですが)としてスタートした作品。京田監督が実際どの辺りから参加したのか知りませんし、かなり紆余曲折して内容は変わっていったのですが、プロジェクトとしてみるともう7年も続いています。その集大成の一つがこの映画になるわけです。監督への質問で、エウレカの続編と言われる方がいましたが、この経験を生かして、また新たに濃い世界を描くアニメを作って欲しいなと思った次第です。

このブログの考察は非常に深く、楽しいので、是非 DVD, Blue-ray が発売された折に、もっと深い考察を拝聴したいと思います。

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もきゅ、とか、はきゅ、とか(笑) (NNN)
2009-06-12 01:29:14
もう上演がおわりそうな先日、ようやく見てきました。
ちっちゃいレントンとエウレカかわいいですね~。でも一番最初のぎもんはエウレカのコートはどんな仕組みになってるんだ?でした(笑)。

全編を通してエウレカはかわいかったですし、レントンは迷わない男の子でしたね。監督さん達の意図とは違うのかもしれませんが、今回の映画はTV版の隣くらいにある空間軸の上の話なのかな、と思ってみていました。話を少しでも単純化するためにノルブとサクヤの役はドミニクとアネモネがやったのかな?と思ってみたり。波にたとえた素粒子の仕組みをちょっと変えると、レントンとエウレカが月に書いた世界が隣に見える…と。

もう少し情報量が欲しい、でも上映時間が…という感じがあって、機会があったらもう一度みたいです。とか思いながら、この“ポケットが虹でいっぱい”は、そういう難しいところじゃなくて、単純に二人と、そしてホランドとタルホの愛とか、恋の物語を楽しめばいいのかな、とこれはこれで納得です。

思うんですが、残酷な場面をもう少し柔らかくして、もっと対象年齢層を下げてもいいんじゃないかと思うんですよね、この作品。すごいピュアな“ボーイミーツガール”のお話しですから…。
たまたま最近”秒速5センチメートル”を見たのでその恋愛観?を引きずりながらだったので、「あぁ、いい話だったなぁ」としみじみできました~。
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