結局この分野で最後発になってしまったソニー。遅れてきた大物になるのか、ずっこけてしまうのか。新たにEマウントなるものを策定して、満を持しての発表になった。もともとαユーザーだった僕は、もうずっと前から待望していたのだが、すでにCANONに乗り換えてしまっているのでなんとも間が悪いタイミングだ。
発表されたスペックで気になるところを。
■ センサーがAPS-C アナウンスされていたがこれは素直にうれしい。APS-Cはフィルムを縦に使う映画とほぼ同じ大きさなので、レンズをつけたときの焦点距離の感覚やボケ方がフィルムカメラに似ていると言われる。あの小さなボディにAPS-Cを入れているというのは素晴らしい。パナソニックのマイクロフォーサーズ機と比べると解像感やボケ感は格段上であろうことが想像できる。
■ 60i固定 AVCHDだからなんだろうけど60i固定というのは悲しい。テレビの人には使い勝手はいいだろうけど、映画やPV用途には使えない。VPでも僕は30Pで撮ることがほとんどなので、うーーんという感じだ。30Pや24Pのほうが生々しくないし、CGとの親和性も高い。今後のファームウエアアップデートでフレームレートの可変に対応してくれることを期待。
■ 新規格のEマウント こちらもアナウンスされていたが、ちょっとがっかりだ。とはいえ、αマウントのアダプタが同時に出るらしいので、レンズが前に出っ張っちゃうけど、既存のレンズ資産を損なう心配はない。そのうちEFマウントアダプタとかがサードパーティから出るだろう。またαマウントレンズではAFが効かないらしいが、動画は完全マニュアルで撮ることになるのでAFは使えなくても問題ないだろう。
■手ぶれ補正が新レンズ内臓
ソニーお得意の手ぶれ補正が残念ながらボディには内臓されておらず、新レンズに補正機能がついている。なのでαレンズをつけるとその恩恵はない。ボディサイズを小さくするため、という話なんだけど、既発のサイバーショットDSC-HX5Vでできるんだから本体内蔵にして欲しかった。秋に出るビデオカメラには手ぶれ補正を本体に内蔵してくれることをぜひお願いしたい。
■ バリアングル液晶 すでにパナソニックのLUMIXやNIKONがバリアングルを採用しているが、ビデオカメラとしてはバリアングルはとても便利だ。キヤノンはなぜ採用しないのか理由がよく分からん。ただし、液晶ではフォーカスの山が見つけにくいので、慣れが必要になってくるだろう。
■ 価格が思ったより安い パナ機が当初13~4万円、オリンパスPENが10万円前後ということを考えると、レンズキットで6~8万円というのはソニーらしくない価格設定でびっくりした。ちょっと買ってみよう、と言えるくらいの値段だ。
■ 音声入力・HDMI出力 音声入力の仕様が書いてないのでわかんないけど見てるとミニピンもないっぽい。カメラ上部にスマートアクセサリーターミナルなるものが付いているらしいのだが、ここから外部音声入力をするということなのだろうか?またHDMI出力をした場合、バリアングル液晶の絵が消えてしまわないかが気になる。ま、ビデオカメラやデジカメと同じことなら消えることはないだろうけど、そこが5D mark IIや7Dの最大の弱点の1つなので、ぜひ使い勝手が良いようにできていることを期待。
■ 本命は秋に出るレンズ交換式ビデオとその後に期待される業務機か
同時にアナウンスされたAPS-Cセンサーサイズのレンズ交換式ビデオカメラ。まさにCANONのお株を奪うビデオカメラと言える。使い勝手はビデオに特化しているだろうから、これは期待できる。このビデオカメラには、本体手ぶれ補正とフレームレートの自由さをお願いしたい。現状は民生機のみという発表だったが、いずれプロから業務機を出せという声が届くだろう。マニュアル設定の豊富さと音声キャノン入力を備えた業務機が出たら結構売れる気がする。
※追記(2010.5.14)
なんと!NEX-7はフォーマットにXDCAM EXを採用するという噂が!!!こりゃほんとだったらすごい!
NEX-7がXDCAMとかそんな噂、信じたいし! from スドコガ
※追記(2010.5.21)
予想通り、宮本製作所から各マウント用アダプターが出る。基本、マイクロフォーサーズのものと同じ仕様とのこと。
宮本製作所、ソニー「NEX」用マウントアダプターを開発
| Trackback ( 0 )
|
|
はじめまして。
フリーカメラマン(スチール)やっとります。
このカメラ早速予約しちゃいましたよ。
7Dで仕事してますがムービーの仕事はまだ依頼がきてなくて作品ばかり撮っている状況ですが、
NEXが手に入ったら7DとNEXでムービーの撮り比べをしたいところですね。
ちなみにボディ内手ブレ補正だとブレ補正時の機械音による音ノイズが入りやすい、
っていうデメリットがあるらしいですよ。
E-P1ではそういった理由もあって動画時はセンサーによる手ブレ補正をカットしているようです。
コンパクトタイプのような小さいセンサーを動かすモーターではあまり目立たないのですが、
APS-Cサイズのセンサーをぐりぐり動かすのは動画時ではそれなりに電力が必要になるのと、
作動音が大きくなるとの事で動画には不向きと言われてますね。
趣味用に使っているK-7の動画時のブレ補正はかなり静かですが、
若干ゴロゴロゴロっていう機械音が記録されてたりしてます(笑)
確かハンディカムのアクティブ手ぶれ補正も光学式だったからレンズでやるしかないんですかね。
ミノルタからのαユーザーは、ソニーが買い取った時点で、いつかソニーはαマウントを捨てるだろうと予想していたから、ソニーとしては規定路線だったのかもしれません。
が、αのカールツアイスレンズとか、ぜーんぶEマウントに設計しなおすんですかね。ほんとどうするんでしょう。
あと僕としてはやはり60i AVCHDというのがちょっと、、です。
あくまで女優一眼隊や宮崎あおいちゃんに流れたユーザーと、
新規一眼潜在的購買層向けの物なのでカールツァイスに拘わったマニア層向けレンズは当分開発しないかもしれないですね。
そういう人達はマウントアダプタ使ってね!
っていうのがSONYの本音かと。
ところで僕はまだムービーは勉強中なのですが、
60i AVCHDだとどういった面で不都合が出てくるのでしょうか。
3RD EYEさんお勧めのSONYvegasを購入してこれからムービー編集などのスキルを上げていこうかと思っているところです。
AVCHDは、そもそもカメラに搭載できるメモリー容量が少ない時代に策定された過渡期のフォーマットです。なので圧縮率が非常に高く、ビットレートも最高24Mbpsまでしか上げられません。しかもNEXはソニーのハンディカムと同じ17Mbpsという仕様だったかと。
つまり画質があまりよろしくなく、ボケであったり木の緑のような複雑なものを撮ったときに破綻がしやすいです。
また60iというのはテレビと同じフレームレートで、24Pの映画、CM、PV用途にはフレームレートをコンバートしないと使えません。60iから24Pにフレームレートをコンバートすると画質が落ちて解像感が失われてしまう場合があります。
せっかくAPS-Cで、フィルムと同じ質感、ボケあしが期待できるのに、生っぽいテレビっぽい感じというのは悲しい。
ま、ターゲットのライトユーザーには関係ないし、ソニー製のブルーレイレコーダーでさくっとコピーできたりするからAVCHDのほうが便利で受け入れられやすいでしょうが。
秋くらいにCANONもなんか出しそうですよね。
あと、やっぱスカーレットに対する注目度がいますごいですよね。早く見てみたいです。
そうですね。
もし動画の仕事を受けるようになったら7D&5D中心で回す事になりそうです。
NEXはあくまで趣味の範疇で、と思っていて、
現場で話のネタ程度で使えたらいいかな~程度で。
もちろんハイエンドタイプのNEXがでれば現場で活躍する事になるかもしれませんが。
管理人さん
なるほどよくわかりました。
という事はWEB用動画くらいにしか使えないという事ですね。
ありがとうございました。
NEX7(仮称)はSONYが次機種はハイエンドタイプを出すような事を明言してました。
その時はまた買っちゃうかもしれませんが、
当然他のメーカーからもそれまでにまたミラーレス機を出すでしょうから、
これからのミラーレス戦争は目が離せませんね。
ところで追記にも書きましたが、NEX-7はXDCAM EXが採用されるとの噂が!XDCAM EXは同じSonyのVegasと相性がいいので期待ですね。
まだ噂ですが、NEX-7でXDCAMが採用されたら本当に話題になると思います。APS-Cのビデオカメラは家庭用として常用するには被写界深度が浅すぎるのでは?と疑問に思っていますが、いままでのビデオカメラの考え方を刷新することは間違いないですよね。なんにせよ、今後の動向に期待です!
こちらのサイトに詳細が出てました。
僕的に驚きなのは120fps。
それとボディ内手ぶれ補正を採用すること。
XDCAMはなくてもそれだけで十分です。
なんにしても楽しみだ。
あと、CANONもミラーレスを出すみたいですよ。
どっちかっていうとPowerShotみたいになるんでしょうけど。
NEX5の予約キャンセルしようかな(笑)
あともう一つ楽しみなのはオリンパスが正方形センサーを作ってるみたいで、
そうなるとLX3やGH1を上回るマルチアスペクトのセンサーが誕生しそうです。
トリミングではない真正スクエアフォーマットや縦画像でも横位置に構えたまま撮れたりとかの利点もありますが、
オリンパスは動画が弱いのでパナと共闘して業務用レベルに引き上げてほしい物ですね。
http://egami.blog.so-net.ne.jp/2010-05-08
αも1号機はさんざんでしたから。
でも人柱お願いします!!(勝手)
ところでSamsungのミラーレス機はどうなんだろう?
相変わらずSamsung製品は日本では全く話題にならんが、、
今度はデジタル一眼の乱立ですね。
個人的な思いですがコメントにもありましたが
SONY陣営のXDCAMフォーマットは
家庭用とプロフェッショナル混合はあり得ないと思います。
XDはディスク規格、EXにしてもエンジンが無理でしょうね。
ミラーレスにするとフランジバックが変わりますので
マウントにも影響して来ますし、、、
遊び用でGF1に変換マウントを使用してスーパーワイドへリアー15mmを使っています、でも何だか手間のかかるわりには
そこそこで、この手のカメラは所詮こんなものだろうと。。。
いっその事売っちゃってKISS4を買った方が良いかと悩んでおります、、、動画、写真共に今のところ5Dが一番良いと思います
色んなメーカーのレンズも使えますし。
あれこれ模索するなら5D用のレンズを買った方が良いかも?
失礼いたしました。 kim
ソニーが一歩抜きん出ているアクティブ手ぶれ補正をボディに内臓してくれて、720p 120fpsを搭載、アダプタかましてEFマウントのレンズ群。。。
↑
というパターンが理想。
いまさらEマウントのレンズ揃えるのもバカバカしいですしね。ソニー遅すぎ。
出来なくは無さそうです、ただAPS-Cだとレンズによっては
ケラレたりしないのかな?
M42-αソニーへのアダプターが出てますけど
42マウントだとオールドレンズが使えますね。
変換アダプタで使えるオールドレンズは値上がり傾向にあるみたいです。。。kim
僕はできるだけその泥沼地獄にはハマらないようにしようと、、、
まずは70-200mmの白いやつがほすいです。
仕事での稼働率約80%くらいです。
ヌケもよくボケ味も抜群です。
入院して仕事止まって、入院費もかさんでいるのでしばし我慢です。。。
35mm俗に言われる放射能レンズもあります。
これ、既に黄変しているのですが凄く良い暖か味があります。
70-200Lも良いですね~。
今、気にってるのはAi-sNikkorで
85mm1.4は発色とボケが蕩ける様で
しかもヘリコイドも適度で高価なシネレンズ要らないかもです。
http://web.mac.com/kimshige/サイト/☞●●●.html
僕のレンズでもやっぱシグマとキヤノンでちょっと違うし、、、
写真だったらRAWで撮っちゃえばなんとでもなるんでしょうけど。。
動画の場合完成尺でロックしたデータをカット毎に合わせて行きます。
カラコレ用にバックアップした方が良いでしょうね。
カット前後、シーンで調整して行きます。
仕上がったらプロジェクトファイルを読み込めば良いです。
カラー以外、シャープネスやブラー等も使う時もあります。
プロミストの様な柔らかさを出すにはレイヤーで
ブラーとオリジナルをミックスすれば似た様な効果も出せます。kim
動画はフルオートのカメラ任せでしか使えない仕様なので全然ダメです(笑)
動画はオマケですね~