36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

自分よりも優れた人と一緒にいよう

2016-03-26 22:12:20 | 意識を整える

 今回は極めて個人的な経験に基づくコラムです。



 先週の日曜日、東京競馬場に行った目的は

 大学時代の同級生が管理する競走馬の応援
 今週から始まった2歳馬のデビュー戦のチェック
 お世話になっている馬主さんの馬の応援

で、午前中で目的は達したのでメインレース前には帰宅。
短時間で集中して競馬を見ることができたと思います。
大学時代の同級生で、今は中央競馬会(JRA)の調教師をしている友人の
管理する馬は惨敗でしたが、調教師として活躍している友人の姿を
久しぶりに華やかな競馬場で見ることができて刺激になりました。



 さて、そんな中応援する2歳馬のレースがやってきました。
日本の競馬の場合、5月最終週に行われる日本ダービーの翌週から
ダービーを争った世代の一つ下、2歳の馬たちの競走がはじまります。
当然のことながら今の時期はすべての馬が「デビュー戦」を迎えますので、
時として幼稚園児の徒競走のようなレースもあります。



 普段同じ厩(うまや)にいる仲間の馬と多くても2~3頭で
一緒に走るような調教ではまっすぐ、好タイムで走っていたとしても、
同世代の「レースがわかっていない」馬同士で走ると途端に
集中力が切れてあっちに行ったりこっちに行ったり、もしくは
まったく全力で走らなくなってしまったりという馬も見かけます。



 当日Ozakiが応援していた馬はデビュー戦にも関わらず圧倒的一番人気。
予想通りこの馬が勝ったとしても100円が150円にしかならないほど、
殆どの人が同馬の優勝を確信していたと言っても過言ではありません。
なるほど、それもそのはず、デビュー前の調教では
大レースでも上位になるような大人の馬とほぼ互角の走りをしています。

 Ozakiも当然この馬が勝つものと思って出走全馬を見ていたのですが、
もう一頭目につく馬がいました。
単勝では6番人気の21倍、いわゆる「穴馬」です。
(もしこの馬が勝つという馬券を100円買い、
馬券が当たると2100円の払い戻しを受けられることになります)

 馬体も歩き方も非常にいいなぁと感じて競馬新聞を見てみると
この馬も年上の実力馬を相手に調教を繰り返していることに気づきました。
この「穴馬」が一着になると予想して100円馬券を買ったのですが、
見事この「穴馬」が優勝。
私事ですが2120円の配当を頂きました(笑)。
圧倒的一番人気の馬は出遅れてしまいましたが、
それでも上位に食い込んできていました。



 Ozakiの馬券はさておき、このレースを見ていて感じたのは
幼稚園に相当するような年齢の競争馬であっても、
体力的にも精神的にも優位な先輩競走馬の胸を借りて
走る練習をしてきた馬は、同世代の馬だけと鍛えられてきた馬に比べ
圧倒的に有利なのではないかということ。



 競馬ですので必ずこの馬が勝つということは言えませんが、
少なくとも日曜日にOzakiが見た2歳馬のレースでは、
先輩馬に鍛えられていた若駒2頭はレース前の落ち着きや
レースに入ってからの走り方が他とは明らかに異なりました。
遊び半分に近い形でわけもわからず走っている同世代の馬を見ながら
調教を繰り返すのでは、走り方が上達しないのかもしれません。
他方で、体の使い方が完成された年上の馬をお手本にして、
毎日その先輩の走り方を「盗む」「学ぶ」機会を作ってあげると、
走り方が洗練されてくるという仮説を立ててもいいかもしれませんね。



 競馬の話をいきなり人間のビジネス社会に結び付けると
全く説得力がないことは承知の上で結論に進めてしまいますが、
自分よりも

 優れた能力を持った人、
 経験豊富な人、
 技術をもった人、

と毎日一緒にいてその能力や経験、技術を目の当たりにすると
自然とそういった能力、経験、技術を学ぶことができます。
競走馬がよりよい走り方を身につければ、成果として
レースでの優勝、上位入賞を勝ち取ることができるように、
日々優れた人と一緒にいて、よりよい仕事の仕方を学ぶことができれば、
ビジネスの世界でも同世代とは一味違う結果が出せるかもしれません。



 人間の場合、自分よりも優れた人と一緒にいると、
どうしても自分がちっぽけに見えたり、恥ずかしくなったり、嫉妬したり、
変な感情が入る恐れもありますが、それでもなお、
自分よりも優秀な人と極力一緒にいることで得られるものは
非常に大きいのではないかとOzakiは考えています。



 競馬の話ではじめてしまいましたが、新しく社会人になる方、
最近新たな職種、職場でチャレンジを始めた方々、
そういった方に少しでも参考になれば幸いです。


(ちなみにこの記事を書いたのは2015年6月9日。
この時Ozakiが注目して単勝馬券を買った
「ロードクエスト」号は2016年日本ダービーの有力馬の一角です)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿