LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

正式なベッドメイク

2015-12-11 14:51:53 | インテリア
ここ何週間も、ベッドのことを考えています。

仕事でインテリアのスタイリングに際し、ベッドルームのスタイリングのための寝具一式をそろえるのに
市販のものだけだと正式なベッドメイキングができないという現実に面しています。

あるインテリアの洋書に、こんなことが書かれています。

"The bedroom is the most important place in the home,but ofen receives the last attension."
(ベッドルームは家の中で最も重要な場所なのに、つい後回しにされがちです。)



欧米でさえ、人にあまり見せる機会の無いベッドルームというのは、後回しなってしまう部屋なのでしょうか。
人生の三分の一を過ごす場所なのに...。

違う本にはこのように書かれていました。

"It is my berief that you can never have enough pillow either on a sofa or a bed,
and this bolster is particularly suitable for a bedroom."
(あなたのソファーとベッドには十分に" pillow" が足りていないのではないかと思います。
 そして、"bolster "は特にベッドルームにふさわしいと考えます。)

"bolster pillow"。聞きなれない言葉です。

辞書を引いてみました。



"bolster "=長枕(敷布団の頭部を高めるため入れるもの;その上にpillowを載せる。)、とありました。

"bolster"が使われているベッドの事例がこちらです。



一個だけでなく2個"bolster"が使われていたり、



"pillow" はなくても、"bolster"があり、アクセントのクッションが加えられたベッドだったり。



"bolster" の必要性を感じるものの、そういったものは入手困難です。

それで作ってみました。
こちらが、手製の"Bolster"です。



"bolster"のカバーをブルー系にチェンジし、上に柔らかい大きいピローと普通サイズのピローを載せます。



大きいピローカバーはフランス製で、サイズ63cm×63cm、ヘム(額縁)を入れると、70cm×70cmです。



私は、ヘムのあるカバーが好きなので、市販の枕カバー(ワンサイズ大きめの)を加工して、ヘム付きに仕立て直して使っています。

そして、ピローにもシーツにも糊を付けてアイロンをかけます。
糊を付けておくと、パリッとして気持ちいいだけでなく、付着した油汚れが繊維に浸透しにくいというメリットがあります。



ズラリと、bolster,soft big pillow,pillow,small pillow計5個のピローを置きました。



小さいピローは、長年使って傷んだポーランド製のリネンのシーツの綺麗なところだけを使って
刺繍を刺した苦心の手製です。



モノグラムのクロスステッチをしたいと、前々から思っていました。
外国製の刺繍の図案を使います。
学生の時に買った図案集も役に立ちました。



出来上がったベッドメーキングがこちら。



ベッドカバーは無印良品のガーゼのケット、フットにはインド製のフリンジ付きのクロスをかけています。

冬用に、ベッドメーキングを変えてみました。



ベッドカバーは、ずいぶん前に海外の通販で買い求めたコットンブランケットです。



あるとき息子がストーブの近くに引きずっていき、焦げを作ってしまったのを修繕しました。

共布のスモールピローにも、刺繍を施しました。



タオルとかピローカバーなど、家族で同じ形のものを使用する場合、
誰のものであるかがわかるようにイニシアルを刺繍するのはヨーロッパの伝統です。

そして、クロスを消耗品と考えないで、傷んだ部分を治しながら使うという考え方が好きです。

正式なベッドメーキングを作るのに、海外の通販のものを利用したり、
無ければ手作りしてみたりしてはいかがでしょうか。

何といっても "most important place" なのですから!