今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

虎渓山 永保寺(岐阜県多治見市虎渓山町1-40)

2023年04月06日 | 神社・仏閣
訪問日 令和4年10月1日

虎渓山 永保寺
臨済宗南禅寺派の寺院
永保寺はもと国主土岐氏の居館であったが、正和2年(1313年)土岐氏の招きを受けた夢窓疎石が長瀬山の幽境に庵居しこの禅寺を開創した



写真家 土門拳氏の「臥龍池無際橋」の写真に感動し訪れたのが最初
あれから十数年経過し、今回が5度目の訪問になる



平成15年(2003年)9月10日、本堂、大玄関、庫裏が火災で焼失
平成23年(2011年)までに庫裏、方丈、大玄関が再建された



大玄関



大玄関入口



受付所



鐘楼



黒門
初めて訪れた時にはこの門の存在は知らなかったが、ある老人に案内され説明を受けた



その老人は陶芸家で人間国宝 荒川豊蔵氏の弟子だったと話してくれた
石に刻まれた「虎渓山 永保寺」の文字は荒川豊蔵氏ものだという



裏面に名前が刻まれているというが、荒川豊蔵の文字は無かった



「斗出庵」というのが荒川豊蔵の号



それまで荒川豊蔵についてまったく知識は無かったが、その作品を写真家 土門拳が撮っている様子を、その老人は見ていたそうだ
そういった縁もあり、数年後、荒川豊蔵資料館にも寄らせてもらった



僧堂 座禅堂
雲水の修行道場で立入禁止になっている






観音堂<水月場・観音閣>(国宝)
「水月場」とも称し、本尊の聖観世音菩薩坐像(毎年3月15日公開)が安置されている



夢窓国師が、正和3年(1314年)40歳のときに建立
禅宗の伽藍の中では一番大切な仏殿すなわち本殿である



扁額にはレンズを通すと「水月場」の文字が浮き出てくる



桧皮茸の伸び伸びした軒ぞりを持った豊かな屋根は、禅宗特有の建築スタイルだという



国宝に指定された理由(HPより)
1 鎌倉円覚寺の舎利殿についで鎌倉末期の唐様建築のすぐれた代表的遺作である
2 唐様建築の手法に、平安朝からひき続いた和様建築の手法を折衷させた特殊な建築である
3 建築の主要なところが比較的改修後補が少なく、当時の面影を完全に保っている






無際橋
日本百名橋 に選ばれている






名勝 永保寺庭園



名勝 永保寺庭園 梵音巌



六角堂(霊擁殿)
梵音巌上の六角堂には千体地蔵が祀られている









開山堂(国宝)



夢窓国師の示寂の翌年、仏徳禅師の没後20年の1352年、僊壺堂(せんこどう)が建立された
当初は祠堂部分のみだったが、その後、相の間を挟んで礼堂が増築され、現在の姿になった



祠堂には開創夢窓国師と開山仏徳禅師の坐像が祀られ、その奥には開山仏徳禅師の宝匡印塔が祀られている






名勝 永保寺庭園 無際橋
この寺の魅力は、写真家 土門拳氏が撮った「臥龍池無際橋」にある









撮影 令和4年10月1日

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